紙に包まれて
つけられた火
焼けてく匂い
こびりつく灰
からまる 雪
うかれた 後
ほどかれぬ香
きらいなのに
かかっていた淵が
木の内側から
咲き 産まれ
飛翔と
知る時間もおかずに
闇のまま 飛び立つ
雲は まだ眠る
陽は あちら側
凍結した 雫が
おちない 純情
....
かかしに たよる
おお ばか さん
あおっ ちろい
まるの かむり
いがぐれた
いびき
はい びじょん かざる
たくましい たけのぼう
の あしもと
ころがっ ....
風が 開いた
土の 群れ
巻かれて
上がる
梳いた
炉
はぐれゆく
胸に
破 削り
天陽
流し込む
なんで 私が
あなたの詩が好きかっていうと
ソウルフル だからだよ
どんな アプローチでも 言葉も形
完璧じゃない
音や みてくれから くるものが
ほっとけない感じなんだ
....
えんぴつ
ちいさく
そらで
むいた
くもりが
こぼれて
かさ
さし
あい
ふれよん
くるり
ぬらした
ぺーじに
きざまれる
じゅず
つられた 無類の栞
かけられた 風の綱
そこから はなれなさい
かさばって 誰も
助けにはこないの
逃げる足音
深く さとす
色あせた カーテン
抜き打ちの 眩暈
....
風上に立つ冬が
耳に届くすべての海を
耳鳴りに
します
遠く
遠くに
此処には無い海が
あるとして
それは遠くの
ずっと遠くに
此処には無い海が
あるとしても ....
はけ が とどいて
ぬられる めと て
ほおばる いろいし
つめたい みみたぶ
ひ に すか され
ひ に こげ つき
そら の くに よ
ほほ さらわせ て
よき うた は
みむき も しない
のど の うえ
こち から くひ ゆき
こい すず はせ よに
ふれ も せず
とん で ゆく
濯ぎ口から
哀し、と吐く元に重なり
狭く縮んだ喉を 搾るよう抜け
いぶくろしろく しろく あたためゆるめた
ほんのいちど体温は ぬくもり ふれる
くだはなだらかに すべられて
私の身体 ....
かたまって いる
つめたい ひかり
ひとつ だきしめたら
しずかに とけていく
おおきな てに ふれ
おちていく ちいさな
きょう の しずく
ゆるやかに ゆびさ ....
ちずと ちり
すきに ゆく
わたゆき こゆき
とおに まわりに
さからって
かすり とけ しみる
ながい
そら
障子を そりで 滑る
目で 滑る
黒い瞳は 夜で
誰かが つぶやいた
名前が 揺れて
ずっと そばにいるんだ
閉めた囲いの
中
すべっていくんだ
肩に 近づいた
未解決 の おでこ
つんと おしもどすと
書くっと
ねる
さましている
頬 の 上
いくつも の
星が
裏側 へ
地殻に 馴染んだ
息の まつ毛
強く つられて
苦い ゆきゆく 渡りを
にごらない 粒に
かえていく
茶碗の中につがれた
乾燥した お茶の葉
の だし水
海から
山から
やってきて
とことこ 二階に
あげられて
私のものだ
えんぴつの上についてる
消しゴム は
何を書いてるのか
知らないけど
間違いは 消す
正解も 消す
袖 の 小鶴 が 遠のく
こすれた城への 道 薄れ
つづられて ひろげられて
すすけた手 にじみよる矢
玉揺り篭の奥 くり抜かれ
流れに咲いた 冷たい刺青
すすり ....
カナリアン マドリガール
チョコレート に溶ける
黒い葉
伏せた
雪おち の 月光
塞ぐ ひかり に
さらされる 望み
ささやく 言葉は きこえない
カナリアン マドリ ....
かたやま なごる くれた つき
ふさがる やみの さする かみ
とほうに さとす ひかる あさ
つづれぬ えふで かこう むね
スプーンに 乗っている
人待ち指
のぞきこんでは
大きな眼ばかり
いたずらに
一周させて
どうしても
のみほしてしまいたい
ポーズは
さっき
はじめた
砂塵に覆われたコンクリート
目を凝らせば
ほつれ落ちた枯れ枝、その向こう
目を凝らせば
灰皿代わりだった冷たい赤い一斗缶、その向こう
公園を閉じ込め続ける鉄条網、その向こう
澄 ....
ふかれたとおりに
まいちる おみみ
かさり とせに
そろわぬ あんよ
ゆく かい せく てて
ほお えみ むむ わわ
ほされ すぎ なう
さろう のほ ゆれ
ずっと 遠く輝いてる 星は
もう ずうっと前に 輝いて
今 私がみてるものは 過去
光 とどいているのは 願い
いつまでも まにあわなくて
いつまでも まっていられる
ずっと ....
ふるい舟が遠く
波をおこして
海の中
泉をわかせる
空に近く
のびた飛沫は 羽
ふさがれた土地
求めながら
陽射しに
日陰 ゆるしながら
いかり をあげ
悲し ....
もじれつ のはいれつに
ふるいに かけられた
おでこーろん
さややかに よこにも
つるきん たてにも
とろく とろ とこ
ちいちゃな いしは
はじきとばし おー
お ....
はめこまれた
月 太陽
けれど 遠い所の土地だ
体でいけない場所だから
波おこして 乗るように
向かう
まわるカレンダーの
赤い丸は
ボタンになっていて
指先から舟にな ....
モルドバのO-Zoneというグループの「Dragostea din tei」(菩提樹の下の愛)という曲です。
曲に合わせて猫ちゃんがツッコミ!↓猫ちゃんをクリックです
http://www2. ....
あなたの手のひれが
わたしの頬にふれる、
見ているだけでは
かからなかった暗示は せつな
私を滑らせる
あなたの指紋は渦となり
巻かれた貝奥の私を
するりと抜きおと ....
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