すべてのおすすめ
ミンドゥルはタンポポ
メアリーはやまびこ

ナルガエはつばさで
ポンソナは鳳仙花

ソナムーが松なら
マエミーが蝉

カルマエギはカモメだそうだ

北朝鮮の台風の名前は
どれも ....
王麗の木箱から
はみでた毛糸は
そろりと巻くか 
するりと着てしまうには
あまりにも遠く
フランソワの無邪気に
毛が纏わり
駆けてく山羊の
背にもう一度
ふれようと
毛糸に手を通す ....
友人の部屋の隅っこに
ネジが一本転がっているので。

「このネジ何?」
「どうやら俺のものらしい」
拾い上げて見ると確かに友人の名前が書いてある
「そりゃそうだろう、お前の部屋に落ちて ....
体温を逃がさないように
君は丸くなって僕の隣りで
いつものように
まだ寝息を立てている
まるで小さな生き物が
昨日も生き抜きましたと
陽光に告げるように

寒い、寒い、いつもの朝
 ....
今にも
空へ溢れていきそうな桜の花弁や
空へ昇っていくような雪柳の白さに
そろそろと背伸びをしながら
私も溢れていきそうな
春 です


南向きの坂道を
とんとんとん と降りていけば ....
あら、困ったわ
が口癖の君が困った様子なんて
今まで見たことがない
あら、困ったわ
なんて言いながらも
トントントンッとまな板の上で大根を切ったり
ザッピングをし続けた挙句の果ては ....
猫は中空を見つめていることがある。
なにもない空間。
なにもないはずの。

猫の視線がどこか一点に凝固して
黒目が大きくなると
わたしはすこしわくわくする。

猫の視点が
わたしの背 ....
恒星新薬氏が街灯上で
私の心臓を高々と差し上げて、笑う
私は寝室の窓から歌いかける
 「今晩は、K氏さん?
   まだまだ夜は、長くある」
恒星新薬氏は笑う そして赤edな月を
少うし妬や ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
開け放たれた音楽室の窓から
合唱部員たちの歌声が聞こえる
放課後、行き場の無い僕らは
校庭の隅にある鉄棒に片足をかけたままぶら下がり
いっせいの、で誰が好きかうちあけると
やはり同じ子が ....
白い膜につつまれたぼくらひとりひとりの行き先です


集まっては蒸し返す光の束を
黙って見ています
わざとらしく いまはただわざとらしく
斜め上からの眺めですが


パレードを想像し ....
ベティの口から
花がこぼれる
一語につき一つずつ
時には真珠や珊瑚も混じる
俺はこの女と結婚する

できるだけ養生して
よく陽にあたり
水薬を嫌がらないことが肝心だよ
菫、アネモネ、 ....
窓をあける
蠍座がみえる

もうそんな季節なのだ
夜明けまえ小さな田舎の駅にも明かりは点り
どこかからきてどこかにゆく青い電車が
轟音を引きずってゆく
さよならを言うまでもなかった別れ
 ....
コーヒーには砂糖をいれない、
いま私はめちゃくちゃに機嫌がわるい、
人間なので機嫌が悪い日くらいあって当然なのだけれども、
こんなに機嫌が悪くなるとかえって気分がいい、
コーヒーにはミルクもク ....
ぼんやり 新聞コラム 眺めてたら
女は 存在 男は 現象
つまり 全ての基本は女 だから
はじめに女ありき との文章

これはもう 現代常識である
聖書の記述は 間違えたのだ
好きに ....
(?)

夜の路地裏で
また一歩
靴音が連れ去られていくのを見ていました
静寂の胎で
わたしは叫びにも満たないのです

壁にもたれて煙草を吸いながら遺された足跡に浮いた灰汁を眺めていた ....
君の笑顔は椅子に似ていて
笑うと誰もが顔に座りたがる

散歩途中のお年寄りや
旅に疲れた旅人
アイスキャンディーを持っている人
ただ夕日を見ているだけの人

誰かが座ると嬉しそうにする ....
常にあかく
トマトを塗る
あついあつい日々が続き

想い出ゼリーが
ひんやり揺れる
縁側の空気は
うとうとと流れる

小さな匙ですくうと
淡い成分が口の
中で優しいのに

迷 ....
薄い光が
瞼の縁からにじみ
あまねく人々は夜をなくす
かくも永き不眠

頭骨の隙にガムテープを貼り
モジュラージャックから脊髄を
抜いて試みる

眠れない人々は言おうとするだろう
 ....
そんな話は聴きたくないの
耳を塞いだ
飽き足らず
耳を削いで
箱にしまった

逃げ出さないよう
セロテープで蓋をして
紙で包んでしまいましょう
ラッピングは得意なの
普通に回転 ....
冷凍庫に眠る
蜂の亡骸は凍る
大人のわたしは
花と虚偽の
供述を並べている

あのとき
去る季節は凶暴なのよと
教えられたから
わたしは隠れて
餌をあげた

遺棄傘に貫かれた土 ....
夜中に台所で誰かに話しかけたかったら
話しかけたらいい
誰もいなかったなら蛇口にでも話しかけたらいい
君は自由だ本質的に
誰の手にも負えないくらいに

卑猥なことを叫びたかったら
夜空に ....
蝶をつかまえたから嬉しくて
タモに入れたまんま
おにいちゃんとこに持ってって
ほら!と叫んだ。

「こいつは蝶じゃないよ、
アゲハモドキってんだ、
アゲハの真似してるけど、
蛾なんだよ ....
アゲハは真上に飛び立つ。
目的があるみたいに
だけど少しも慌てず鷹揚に
まっすぐに。

あかるい春の日
かわいた地面に
ゆらゆらと落ちている
アゲハの影。

高く舞い上がれば
薄 ....
サードとショートは楽しそうに話をしている
ああ、いいなあ、と思ってセンターを見る
そこには人数あわせの地蔵
ということはチェンジになるごとにあれをベンチまで運ばなければいけない
はるか彼方 ....
イニシエから針刺し鼓動する 族 習慣にならない呼吸の連続
特急烈士の裾は太陽に照らし 服 Freeの砂漠地帯穴3つ
勝負に運願は簀巻き垂れ流し 糸 己を守り袋の中で安住する
実りてなおと ....
風だって
そんなふうに流れていくので


今日はバランスがいい
青いだけの空よりも
白が適度にちりばめられて

そんなふうな一日だから
通い慣れたこの道に
懐かしさを辿ってしまうほ ....
いつもそこに見えている すぐ目の前にだ
共同幻想でもあるぞ 南無阿弥陀仏
現実の世間でも至極あたりまえの
他動説 信じて生きてきた果報者

石の上にも三年 その三年間
近づくと逃げてゆ ....
ここから出なくてはならんのである
いつもよりは前向きな気分なのである
なんとかせなならんのはわかっているのである
何をどうしたらいいのかもわかっているのである
こんなことしてる場合でないのも
 ....
ふと右を見ると三塁手が君だったので
僕はすっかり安心した
うららかな春の日、デーゲームは淡々と続いている
スタンド、ベンチ、フィールド
いろいろなところからいろいろな声が飛び交っている
 ....
まんぼうさんの自由詩おすすめリスト(339)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ生まれない台風- 小池房枝自由詩6*04-4-5
フランソワの空- 湾鶴自由詩1004-4-2
ネジが転がっているので- たもつ自由詩1904-3-29
ジャングルの朝- いとう自由詩10*04-3-28
春色- 霜天自由詩604-3-28
あら、困ったわ- たもつ自由詩5004-3-26
ささやかな奇跡- 佐々宝砂自由詩504-3-26
点三つ/10minutes- 六崎杏介自由詩204-3-25
抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
Stabat_Mater- たもつ自由詩1504-3-23
行進する足踏みもそぞろなる- nm6自由詩404-3-22
園芸家には観客が必要だ(1)- 鏡文字自由詩304-3-22
アンチ・アーレス- 佐々宝砂自由詩704-3-21
クソババアになりたい- 佐々宝砂自由詩9*04-3-21
存在と現象- 狸亭自由詩1804-3-20
秒針とのコンポジション- 前方後円 ...自由詩604-3-19
似顔絵- たもつ自由詩18*04-3-19
蚕食の図- よつやと ...自由詩304-3-19
不眠- 田代深子自由詩504-3-18
歩く箱- RT自由詩2*04-3-18
蜂月の粉- よつやと ...自由詩704-3-17
夜中に台所で誰かに- 佐々宝砂自由詩8*04-3-17
アゲハモドキ(百蟲譜23)- 佐々宝砂自由詩5*04-3-17
アゲハ(百蟲譜22)- 佐々宝砂自由詩704-3-17
豊穣な三遊間- たもつ自由詩904-3-16
サナギ- 湾鶴自由詩204-3-16
さらさら- 霜天自由詩404-3-15
逃げ水- 狸亭自由詩604-3-15
とにかく書いてみるのである- 佐々宝砂自由詩604-3-13
饒舌な三遊間- たもつ自由詩1604-3-10

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