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ミネラルウォーターに沈む電球らで
ボトルの中の水面はゆるい光を着込むと
洛陽に染まる
儚い海で
椅子も防波堤になって追想します

波〜オレンジに騒いで
     配線コードも〜鯰〜

 ....
頭の丸みと髪の流れに沿って
手の平を浮かべる
カメラは遠くで蝉のごとく鳴り続け
レンズは割れんばかりに照らす

足を水桶へひたす
過去にも存在した気のする
記憶をリピートさせるよ ....
さざなみは 群れをなし
幾人かは 手をつないでおります

光が噴水を照らし

さざなみは一気に羽ばたき

けれども
いくつかの水泡は遅れて真珠の旗を振り
あの辺りでは
協力して大き ....
[水道管は、壊れています。前の駅を発車しました。]
 

水圧で 蛇口が外れそうになってるじゃないか!
こりゃいかん、いかんぞっ


「垂直に、屋上より、103号室まで
特急 ミズカモ ....
ざ・・・ざ―――ざ・ざ・ざ――
雲っています。どんてんです。
いちごが売り切れています。
横断歩道に吸い込まれそうです。
いつものように歩くと
危うく、車に引かれたであろう雀を
踏 ....
食卓レモンのかなしみは
食卓ってなんだ?と
となりのワサビに聞かれたり
きいろの表面に こまかい凹凸
みどりのふたが 大きすぎても
レモンになろうと 
もがいているようで
かなし ....
:うっかりおとした粗塩 
:お砂糖小さじ一杯
:醤油大さじ三杯
:みりんキャップ一杯

それぞれ玄関にならべて一晩ねかせます

羽虫やアリが運びます そして よくわからない虫も
お ....
ときおり うなずく
うっすら目をあけて
アリでも ながめているのか
ここからは遠い
灰色の眼鏡には まぶしすぎる
桜の羽毛
さわっても怒りもせず
ときおりうなずく
貝のようなオ ....
脇に 
海の泡がたまっては
いかんです

腕を水平に伸ばして
たおたおと翼をひらくように

第二間接をくいっと曲げて
脇の泡を
放出するのだ

みえるかね

みえては ....
はじめはわからなかった
仏舎利塔なのか
噴水なのか
生き物なのか
ひと足ごとにみえてくる
どうやら人らしい それ
まばらな街のあかりでは
まだ 性別はわからない
声をかけれるほど近づく ....
そうか、空中ブランコに乗って
カカオの木を観てみたいか

そうか、朝日に立って
アラスカの夏を巡ってみたいか

そうね、仙人の寺屋みたいな
どこまでも一望できる遙へ

真 ....
あしたは複成火山を登り
石コロの塊をホイホイ渡って
後ろのほうで難儀してる
絵師を気遣いながら
おし花にできそうな野草を拾うのだろう
歌詞が浮かんで来たら
岐枝を折って墨で書き留め
句詩 ....
あそこなら
誰にもみつからない
ツツジの垣根をわき腹で通り抜け
米倉の裏にあるワラの中に
笑いをこらえてうずくまった
しずかに
ばれないように
そーっと
あたりをうかがう

    ....
ほ がでた

ぞろり 列をなし
あまりの眩しさに
皆 皮膚を震わせた

いくつかの球がころがり
海が無気力な日がやってくると
僅かなひとときを選び

ほ がさいた

玄関か ....
王麗の木箱から
はみでた毛糸は
そろりと巻くか 
するりと着てしまうには
あまりにも遠く
フランソワの無邪気に
毛が纏わり
駆けてく山羊の
背にもう一度
ふれようと
毛糸に手を通す ....
イニシエから針刺し鼓動する 族 習慣にならない呼吸の連続
特急烈士の裾は太陽に照らし 服 Freeの砂漠地帯穴3つ
勝負に運願は簀巻き垂れ流し 糸 己を守り袋の中で安住する
実りてなおと ....
葉をひろげて
スカートパラシュート〜
葉をおもいっきりひろげて
すって
 はいて
  ふくんで
   抱きかかえるっ
はい!そのまま
ゆっくり腰をおとして
ポットの底まで
そして
 ....
凍えるようなフランスパンに
アプリコットジャムの毛布
パチパチと弾ける
ガーリックバターのシャッポ
クリームスープに浸しては 寒さを癒した
季節

家庭教師の家には いつも
ライ麦パン ....
林檎をむいて
皮をむいて
木陰をむいて
こっちをむいて
河をむいて
小波をむいて
さぁ むいて
君は流れてゆくね
むきながら
こぎながら
なきながら
ここで いいのだよ
おもい ....
冷凍庫で
ひっそりと眠っている 肉まん
活き活きと冷気を吹く アイスクリーム
カチコチの 鯖・鶏肉・エダマメ・・・

満席ですね
冬の列車

僕はそろそろ起きなくては
流氷も離岸した ....
洋なし色に 辺りが包まれ
萩焼のカップには
チャイの印香が漂う中
窓辺からは
いつもと同じ風景

いや 今日は
こんもりと茂る葉の代わりに
樹木には 綿雲の実がなり
成熟したそれは
 ....
ちをおさえないと
むねからこぼれる
あかい実はざくろ
いやちがうのだよ
ほんもののちだわ
にくきゅうの手で
おさえても毛には
べたりとあふれる
このこのちりゅう
どうかとまります
 ....
つららが融け垂れ

するする 降りてくる

屋根に生えた 羅列が
ほろほろ ほころんで

あぁ くっついてしまう


日向土に 落ちては
沁みる 旋律

クロサイが 泣いて
 ....
そこに入るべくして、入ったかの如く
キチリと仕舞われていた
トランクの中身。
交互に並べられた歯ブラシ、206本。
一本一本、薄い渋紙で丁寧に包んで、
その、・・・。
歯ブラシは何故か、白 ....
六月には
オタマジャクシが泳いでいた
薄ぼんやりとした水槽に
粉雪が降り積もる
染みては消え ふぶいては また粉を撒き
どれくらい染みていったのか
もう消えないや
ガラスの檻を静々埋めて ....
  コーヒーを入れるのがうまそうな男が
  愛犬サーモンを転がしていると
  カーペットの隙間から
  シルバーリングがでてきました
  さんざん指に嵌めてみたあげく
  ポケットにしまって ....
どうしろというのだ
どうしたというのだ
ささくれているぢゃないか
目頭を溶かしている君
君のことだよ
さらわれたのかい?
おこられたのかい?
なくしてしまったのかい?(はて)

軟土 ....
青い目のカモメが鳴く
口をこぅと飽けて
喉を震わせず 
声もたてず
静かに
海の音を拾い

岸壁にならぶポプラを
透きとおった舌液に映し
カモメは鳴く

初めて砂をにぎった足の感 ....
鉄を磨き ガラスを砕き
トイシで磨いた9:02
埃をはらい 
指の腹から洗剤とおしっこの匂い
よごれものは終いにしてくれ
 
パポ 10時のおやつ 

タバコをねじふせ 酒ヤケした皮膚 ....
まんぼうさんの湾鶴さんおすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ボトル海- 湾鶴自由詩404-8-27
記憶度- 湾鶴自由詩804-8-9
風日の深緑- 湾鶴自由詩604-7-2
水道環- 湾鶴自由詩8*04-6-16
西の空- 湾鶴自由詩5*04-6-8
食卓レモン- 湾鶴自由詩19*04-6-6
行列の作り方- 湾鶴自由詩1004-5-30
彼女へ- 湾鶴自由詩504-5-24
海亀- 湾鶴自由詩304-4-29
孤灯- 湾鶴自由詩404-4-26
遙へ- 湾鶴自由詩404-4-17
旅のはじまりに- 湾鶴自由詩304-4-9
有る日のかくれんぼ- 湾鶴自由詩504-4-8
夏の日- 湾鶴自由詩704-4-7
フランソワの空- 湾鶴自由詩1004-4-2
サナギ- 湾鶴自由詩204-3-16
紅茶教室(ジャンピング編)- 湾鶴自由詩4*04-3-1
パン- 湾鶴自由詩804-2-29
ムキ- 湾鶴自由詩504-2-25
肉まんの歌声- 湾鶴自由詩404-2-24
雲の卒業式- 湾鶴自由詩1104-2-15
看護キャット- 湾鶴自由詩304-2-12
クノン- 湾鶴自由詩304-2-6
歯ブラシとTシャツと- 湾鶴自由詩3*04-2-2
ザルノユキ- 湾鶴自由詩204-1-28
フタリノセイカツ__02- 湾鶴自由詩203-11-12
雨・朝食物語- 湾鶴自由詩403-10-29
カモメの砦- 湾鶴自由詩303-9-25
おちこぼれ主婦- 湾鶴自由詩103-9-7

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