すべてのおすすめ
夏蝶が荒野をぬけて来し時に大地の眼はするどく開く

青年はミケランジェロに惹かれやすく告げし身深く一羽の鷹に

夏の夜に堕天使つひに優れたり星月夜すぐわれに近づき
春夏の夢にかけたる浮橋の
  途絶えに月をながめくらさる

五月雨にみかさ増したる川の瀬に
  月は流れでみづ音ぞ澄む

ひさかたの光をかへすはちす葉の
  浮けるみなもに波たつる風
 ....
夜桜で短歌詠もうと満月に照らされ君に逢いにゆく春

ハンガーに掛けられたまま置き去りのフレンチコートが恋模様です

去年見た枝垂れ桜が咲いているそうです君は帰ってきますか

遠方の山の ....
君のこと好き好き大好き愛してる十歩先行く背中にとどけ

ハハハという乾いた笑いだって良い 幸せくれるあなたの笑顔

恋心気づかぬふりして通り過ぎ自分を守る弱い僕です

アプローチ知らぬふり ....
世界の果て求め太平洋に出づ勝ちても悲しき少年の日は

鰯雲旧家の歴史も浅かりき表札静かに滅びを急ぎ

疑いなき眼によりおこなう間引き故両手の罪は水で流れむ
朝焼けに 彩り添える 歌でさえ 笑顔の先に 思い出せると


翳した手 傷は癒えぬと 繰り返し 欠乏の果て 声は枯れゆく


さざ波の 白々しくも 酸い音を 瀬に背に受けて 空 ....
今君に電話したいと思ったのは酔ってるだけと言い聞かせてる


日常に戻ればきっと忘れてく淋しさを知る休日の午後


君のその「逢いたい」のうちいつだって5割以上は淋しさだろう


 ....
網膜に映っていても見えていないそんなものは幾らでもある


見えなくて不安になっても本当は手放したくないものもあるから

早朝に裸眼のままで散歩する。眼鏡はどっかの鴉にあげた



 ....
春だから星を見てても暖かい一緒に見たよね僕ら青春


桜餅葉っぱを食べてもいいのかな会話の中にも散る散る桜


月笑うあなたは笑っているかしら卒業式を抱きしめる四月


水色が似合う ....
頰杖でまどろむ窓辺何もかも
    透き通ってゆく水晶夜にて


草のゆめ針の夢またむらさきの
    時のうつろい夜は傾き


果敢ないと花びら時に散るならば
    ....
降り積もる雪溶かせない温もりで君の心は覆いつくせない 吹雪舞ふ街並暗くなりゆきて
車の尾灯赤く際立つ


娘の買いしロシヤ民謡の低き声に
ほれぼれと聞く灯を消す部屋に


隣家に毎日来る左官屋の
両肩に今日 サロンパスあり


ま ....
吾が植えし稲は早や穂を出しにけり
そも刈らずして行く身はかなし


豊かなる無形の情は一層に
此の地離るるは苦しきものよ


娘のもらいし記念アルバム開きみれば
笑顔並びし子等達の顔 ....
朝八時表の庭に出でてみれば雲間草光の中に咲き咲きにけり

妻と子とともに砂丘に立つ未来は知らずはるかな海望み

わが心の思い誰に伝えん憎しみと愛と無知

人人人の塊大阪津波でみんな死ぬなど ....
なじみ深き土地を去る日の迫りきて
一日短く覚ゆ昨日今日


何事も知らぬ猫といて この土地を
離るる事を息子は言ふており


感傷にひたるひととき青梅が
音たてて落つ庭石の上

 ....
宵夢の {ルビ幾年千代=いくとせちよ}の 花見酒
     酒に浮かびし 月はかぐやか


宵は酔い 遠見の富士の 静かなる
      月に浮かびし 薄桃色の


寒空に あ ....
潮風と過ぎ来し時を背に流すさだめのごとき蒼を開いて

旅立ちの日には必ず響いてた警笛がいまつまさきで鳴る

桟橋に残したサヨナラ遠ざかる振っていた手で面舵一杯

羅針盤果て ....
つまづきしことも幾度と田の畦に
憩いて友は遠き目をせり

来る年も々じ仕事の明け暮れに
疑問持ちつつ野面に立ちぬ

沈丁の香りあふるる庭に居て
訪ねし人の帰り待ち居る

その昔 吾が ....
或る雲の
雫が揉まれて
濡らされて
塗れて流す
村雨よ
 
 
明かす日に
落ちた雫が
乾くまで
再び降ることを
願わぬ
                             簡単な
           
         滅びる呪文

      目を閉じたから
                     ....
なみなみと
注いだ水が
溢れ逝く
別れた白湯が
私の重さ
畠に居る吾れに遠くより手を振りて
かたみに呼びて吾子等帰りくる
  (塩田のお宮さんあたりから)


稲木立ち視線さえぎられし彼方より
ハミングしつ吾娘帰りくる


幾年か経てば少女 ....
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
 
『おはよう』と
交わす言葉に
含まれた
想いを感じて
愛察(アイサツ)となる
 
 
『また明日』
逢えると信じ
別れてく
確かな愛を
そこに感じた
鍬を肩に明日の日和のたしかなるを
友と語りつ茜さす道


亡き兄が呉れし つつじの花濡れて
五月雨暗く今日も降りつぐ


寒の水 喉鳴らしつつ飲みほして
湯上りし吾子 大きく息す
 ....
春の陽はひとりの心を置きざりに
    雲の流れのさみしい空に


たわいないふとした言葉にはしゃぎ合う
    風を摘む指花を折るゆび


春の日は濃いめのお茶にまっさらな
    ....
もう一度振り返ったら消えていて路地の多さに負けた春です

背中へと腕をまわして横たえた君の香りを忘れそうです
妻が勤めに行ってしまった6時まで独り「公子!」て心に叫びが

僕達は兎の夫婦美味しそうに混ぜご飯を食べる妻を見て

もう一度生まれ代わることあらば蛙にな
ろか雛(ひよこ)になろか

 ....
 
 その瞳
 兎のように
 澄みわたり
 熱意の炎に
 包まれている
 
 
 泣き腫れた
 紅い瞳は
 痛いほど
 君の想いを
 表していた
 
この胸は旬のごとく熟れていて傷つきやすし白桃以上

肌触れて ただそれだけで熱くなる 傾く心 体が告げる

指許す頬をも許すドミノ倒し カタリカタリ 静かな音で

永遠に交じり合わなくとも ....
ぽえむ君さんの短歌おすすめリスト(266)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
堕天使- 村木正成短歌5*07-5-4
さつき待つ___________■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-5-2
- 歌乱亭カ ...短歌2*07-4-30
恋の歌- chica短歌207-4-30
世界の果て- 村木正成短歌2*07-4-30
あいうえお短歌- 山中 烏 ...短歌9*07-4-29
ベッドに伏して- 歌乱亭カ ...短歌3*07-4-25
朝の風景- 士狼(銀)短歌6*07-4-24
【短歌祭参加作品】僕ら青春- ふるる短歌1507-4-24
水晶夜- 石瀬琳々短歌21*07-4-17
温もり- 夏川ゆう短歌107-4-5
6P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌16*07-4-4
5P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌4*07-4-1
いつものように- 生田 稔短歌8*07-3-30
4P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌11*07-3-28
春夜奏- プル式短歌8*07-3-28
出航- Rin K短歌22*07-3-27
3P_「短歌2」より- むさこ短歌607-3-27
雨、群れを成す- 殿様が得 ...短歌207-3-26
無題- ふるる短歌507-3-25
短歌_なみなみと- 殿様が得 ...短歌307-3-24
2P_「短歌2」より_昭和三十三年- むさこ短歌6*07-3-23
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-3-22
挨拶- 秋桜短歌407-3-19
1P_「短歌2」より_昭和三十六年- むさこ短歌10*07-3-16
三月うさぎ- 石瀬琳々短歌17*07-3-16
過去へはゆけない- 歌乱亭カ ...短歌5*07-3-15
生きている- 生田 稔短歌507-3-14
兎の瞳- 秋桜短歌6*07-3-13
ドミノたおし- さくらほ短歌10*07-3-12

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