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里芋の葉に露玉を宿らせて
風も光りて土用に入る日

身体ごとゆるるが如き北山の
杉のみどりが視野に広がる

微熱ある夜を目覚むれば
枕辺に誰がつけくれしか蚊取香匂ふ

熱湯の ....
あやめ草あやに恋しき君なれば
  夢も染むらむ花むらさきは



名にし負はば紫野辺の夕やみや
  見せようつつに千代の面影



ときじくの花にはあらで露の花
  ただ ....
I miss you 呟いてみる午後三時アールグレイに満たされてゆく


木苺のタルトをさくりとかじるときグレーテルの声が聴こえた


空白の手帳に記す明日もなくガトーショコラはほ ....
夫婦喧嘩仲裁は娘が引受けて
吹き出すはめとなる雛の前

初出勤明日に控へて幼児期の
日記を見せて娘と語り継ぐ

大雨のあとの賀茂川に流れ込む
廃液は濃き染め物の色

気まぐれ ....
ぬばたまの髪をほどいて君の手に瞳あずけてビトウィーン・ザ・シーツ


うつせみの命のかぎりを惜しむべく両の乳房を愛されている


ひさかたの月夜を飽かず眺めてるブランケットにふたり ....
ストーブの上に煮つまる匂いして
今宵は独り本に寄りゐる

支えゐる心重しと思ふ午後
陽ざしがいつか雪となりゐし

いやされし言葉を胸にあたためて
ショールに頬を埋めて帰る

 ....
桜草
薄桃色に
染まったら
君の頬にも
朱が差し染まる

向日葵と
麦わら帽子と
ワンピース
青い背景
よく映える君

奥山へ
紅葉踏み入り
歩いては
赤の隙間に
 ....
驟雨きて あわてて上る物干に
後より夫も手助けにくる

クレーンにて運び込まれし銀杏の木
菰に巻かれて道に横たふ

北山は時雨るるらしく雲たれて
行く手に燕低く飛び交う
情熱家
君のカラーは
何色か
確かなことは
白でないこと

見栄を張り
残るは惨めな
自分だけ
ひとりで歌う
アマリリスかな

帰郷した
僕に変わらぬ
愛注ぐ
母に贈 ....
梅雨空の比叡の山に雲低く
梔子匂ふ川風吹きて

何やらむいぶかりて見し窓の外
夜に入りて降る雨しぶきなり

もの忘れひどき此の頃 娘が笑い
用多き故と言いわけをする
たずねびと。わたしはここで生きてます あの日のあだ名で検索してよ


君に似たプロフ見つけて手を止める。こころにあしあと残したかった


友人と呼べぬあのこも「友人」と呼ぶしか ....
君に逢い不治の病に冒された僕の心にまだ春は来ず


目を伏せて出来た陰影艶やかで理性を奮わせ視線は空へ


富士山へ夏の終わりに山登り朝日に染まる淡き恋花


不死なんて意味 ....
散歩より帰りし犬の足を拭く
吾が顔のぞき されるがままに

くちなしの{ルビ香=かおり}ただよう くりやべに
千日紅の赤が寄り添う
短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ


黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう


霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
 ....
卓上の玉葱の芽は日日伸びて
七本の青き葱となりゆく
ふりむいてくれたらいいのに五月晴れ困難さえも愛道しるべ 淡雪の降りゆく夢を見た朝に消えしは君の命なりけり


若草にかかりし露の一滴掬いて君の眠りし場所へ


旅路には仄かな光飛び交ひて誘(いざな)う泉清く流れて
無花果が口あけ雨を受く姿勢
姑独り居の狭庭の隅に

家の建つ工事現場の土もらい
それぞれの鉢に土満たしてゆく

人よりもおくれて登る鞍馬寺
熊に注意と立札のあり

足弱き友に ....
結婚を
    クチにしてから 僕たちの
                熱い絆はボロボロになり
朝露を
含みて光る
横顔に
心奪われ
夢に旅立つ
君は咲くシャインシャワーを跳ね返しこの瞳(め)に映る空を抜き取る


トリップは三秒前にも戻れないホワイトアウトに踏み外す足


陽炎のウラ見え隠れする噴水は見慣れたはずの街の ....
「一番星はどこに」


風薫る陽だまりの中少女跳ね触れようとする新しい夏

どこへでも吹くなら吹けと夏風に弾む心と手に入れた恋

この海はいつかあなたと出逢う海一番 ....
バス降りて 草むら行けば足もとに
稲穂ゆるがし イナゴ飛び立つ

秋雨のやうやく上りし宵の月
ジャンケンをして大人賑やか

耳もとに娘がつぶやきぬ生え際の
薄くなりしと夫のことをば
 ....
花選び散散迷いて りんどうと
決めて俄かに秋をさみしむ

帰り来し子にぞ言はれて屋上に
上りて見れば満月清し

木犀の匂へる塀に沿ひ行きて
訪ぬる家を過ぎしも知らず

野生美の紫 ....
したる雨あなたへの道あるけどもあなたの心つゆほどしらず 受け付けの 色白美女に 会いたくて
毎日通う 脚のリハビリ




リハビリの
 マシンの声が 「がんばって」
    あげたいけれど あがらない足




リハビリ ....
冷房のつよきビルより出でてきて
鋪道の照りは肌にほどよし

寝袋を肩に出て行く子等のあと
逝く夏の風追いかけてゆく

留守宅の犬に餌やる三日目を
信頼しきる犬の目と合ふ

矢 ....
無言にて薔薇一枚を差出され
祈りの如きさまに受け取る

抱え持つ洗濯物の子のズボン
ポケットに鳴るは はだか銭らし

かきつばた あやめか しょうぶと論じつつ
床几に寄りて賑はふ ....
前髪の白きに毛染吹きつけて
女身愛しと笑われもする

蓑虫を二つぶらさげ鉢植の
さつきは強き夕立を受く

草の実を体に着けし犬と吾れは
川辺歩めり秋風の中

雑踏の中のマキシ ....
扁桃腺腫らして臥せる吾が側に
苺食みつつ子等は饒舌

もの煮ゆる音も親しき独り居の
夜は気ままに猫の相手す

鄙びたる里を吹く風 豌豆の
からめる蔓をゆさぶりて過ぐ

くせのある ....
ぽえむ君さんの短歌おすすめリスト(266)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
33P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-7-14
あやめも知らぬ恋の道_____■古語の宴参加作品■- Rin K短歌16*07-7-14
おやつの時間- 落合朱美短歌1507-7-13
32P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-13
ピロートーク- 落合朱美短歌1107-7-12
31P_「短歌2」より- むさこ短歌9*07-7-11
春夏秋冬- 秋桜短歌7*07-7-11
30P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-10
花言葉3- 秋桜短歌5*07-7-9
29P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-9
「mixi」__ミクシー- Rin.短歌16*07-7-9
ふじ- 秋桜短歌7*07-7-8
平成十九年七月六日_十八時八分- むさこ短歌9*07-7-8
ごしきの短冊- Rin K短歌31*07-7-8
平成十九年六月二十八日- むさこ短歌6*07-7-6
恋道- yoyo短歌407-7-6
霧散- 秋桜短歌3*07-7-5
28P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-2
マリッジブルー- 北大路京 ...短歌7*07-7-2
朝顔- 秋桜短歌7*07-7-1
白昼夢- Rin K短歌13*07-7-1
■共同作品■_絵日記- Rin K短歌16*07-6-30
27P_「短歌2」より- むさこ短歌11*07-6-29
26P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-6-28
恋慕- yoyo短歌407-6-27
リハビリ- 北大路京 ...短歌8*07-6-27
25P_「短歌2」より- むさこ短歌12*07-6-26
24P_「短歌2」より- むさこ短歌7*07-6-25
23P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-6-24
22P_「短歌2」より- むさこ短歌16*07-6-23

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