すべてのおすすめ
                 070830


大きな声で
欠陥と叫んでみる
完全なものなんて
どこにある
ここにあるなら
見せてみろと

銀色の風船がヘリウムガスに載っかって ....
 彫刻家であると同時に、優秀な墓石職人でもあったミロは
首だけの友人に言った。―墓の無い墓もあると。
一方で、友人は相方である胴体の到着を待ち続けていた…切り離された
胴体は雑踏の中をふらふらと ....
覆い隠せないものを
覆い隠すように

白い雲が青い空に
かぶさってら

まるで
神様とのデートを
邪魔してるようさ

僕らはいつまでたっても
天空へは辿り ....
父が逝ってしまったあとも
私たちは変わらなかった

私は
時々メールを送る

ふるさとの母に宛て
その辺の草木とか
カシャリ、と撮って

しばらくして
母が大げさに
電話をして ....
遠くの空、高い雲を動かす風の右に、海の響きが聞こえた。

欅樹の影に在る僕の午後の残像は、仰向けに気持ちの良い空と対峙して、寄せ返す時間を呼吸する。

およそ百億の中のふたつに似る既視感に捕ら ....
階段をのぼる足音の
海をさかのぼる
波音が今
わたしの深い
大陸棚に
ぶつかる音がして
なにも見つからない

ちいさく
広がるだけの星が
こぼれる秋
虫の声が燃えている

理 ....
                      07/08/27


明日は、
久しぶりに、
怪奇月食が見られます。

月が地球の影に入り
欠けるのが月食
影の中にすっぽり入り
太陽光 ....
ますます狭い部屋に
閉じ篭もってゆくわたしを
あなたは窓の外からチラリと覗いて
さも知った風に
典型的な自閉症だね
なんて言うから
わたし おかしくて
おかしくて
うつむいて肩を震わせ ....
さよなら、さよなら、


記憶を解き放って 
遠ざかる夏の
四角く切り取られた 空


枠からはみだした場所では
かなしみによく似た顔の
ぼくたちが
今も、酸欠になっている

 ....
そんな事も知らない間に
大人になったので
泣き屋に
ひとつのパンで
泣いてもらった

それでも
わからない顔をしている僕に
泣き屋は
パンを返してくれた

彼女は家に帰 ....
「で、なんなの?」
「え、何が?」
「何が?じゃなくて、どうしたいの?」
「んー、どうしたいんだろうね。」
「はぁ?意味わかんない。」
「うん、俺自身意味わかんない。」
「頭お ....
「で、どうやって癒されたいの?」
「んー、冷房効かせ過ぎた部屋で添い寝」
「じゃあ別にアタシじゃなくてもよくない?」
「いや、君が良いのだけど。」
「どうして?」
「好きだから」  ....
やさしみを追い越して
苦しみが走り去ってゆく

あるいは
親しみや憎しみ
すべて等しく並んで

世界陸上には
いつだってはじめに
言葉あるいは問いがあった

オンニュアマーク
 ....
                07/08/27


易しいお刺身の作り方入門
元板前の9さんが考案して
活き作りに挑戦できるのだ
誰だって活き作りは冒険だ
お刺身は息の良さが建前だ
 ....
ボーダーラインをひく

それは円かもしれないし

直線かも

または曲線かもしれない

さて、

こっちとはどっちなのだろう

たとえば円とは

ボーダーラインの内側なのか ....
おんなのこ
女の子がやってくると
憂鬱になる
とても疲れてしまうのだ

おんなのこ
女の子がやってくると
不安になる
とても疲れてしまうから

おんなのこ
女の子がやってくる ....
レスレス
僕は返事しない
とても忙しいのさ

レスレス
僕は返事しない
とても恥ずかしいのさ

ラブレス
僕は愛が無い
とても冷たいのさ


元気 ....
ある日突然喰ったんだ
腹が減るから喰ったんだ
少し多めに喰ったんだ
でも足りないから喰ったんだ
貯蓄を全部喰ったんだ
育てた野菜も喰ったんだ
山に登って喰ったんだ
川に潜って喰ったんだ
 ....
                070824


金がない
お金のために
金のなる木を育ててる
意味なし芳− 胸を張り
ダイダラボッチを踏みつぶす

波の上にも風が吹き
サーフ ....
木陰に砂糖菓子のような
駅をつくって
少女は列車を待ってる

関連づけられるものと
関連づけられないものとが
交互に、時には順序をかえて
やってくる
皮膚に触れば
それは風のことだと ....
誰も
さよならを言わない
誰も、何も、言わない





ジ、


ただ
重々しい青へ、空の、青へ
弾け散るように飛び立った蝉の
既にこげ ....
ただ
空だけが去っていくよりも
窓から見える電車の行方が
気がかりだった

アフターサービスは万全です
断言した店員が
明日にはまた別などこかで
同じような物語を語り続け ....
              07/08/21


間者のようなふりをする
冠者のように厳めしく
到来物を解いてみる
赤と黒の飾りゴマ
右と左の回転翼を
捻ったつもりの
平行線
不安 ....
こう見えて意外と貪欲なんですあたし

なんてセリフを
後ろのボックス席で女が歌うように言う

大阪
アメリカ村
マクドナルド
午後2時

朝の天気予報での降水確率は80%で
その ....
継母の喫煙

見つめている

あたしの喫煙越しに

扇風機の

あおい羽根越しに


りんごの木

ふしぎな果実

かしっ、かしっ、

あたしたちはさ迷う


 ....
 DIVA




 響きのないところに唄は産まれ
  伝えようとしている。

 幾つかはこぼれ
  すでに無くなったのだとして、


 ひとつひとつ、
  朝日に撫でられて ....
歌声は必然となり予知した
扉を開けると歴史があった
かのような感性が
刻まれるたくさんの歓声
生き様が時間と場所の
一致へと導かれ
喜びと悲しみあるいは
理解しえない感覚さえ
意味を待 ....
あたし
夢のように消えた
夕べの歩行者天国
浴衣の君のように


    美しい国って
    もう来ないんでしょうか
    もうやって来たんでしょうか
    それともと ....
橙色荒野に吹く風を/纏う鉄蒼色の軸/宵の時間を世界の涯へ/進む列車があるのです。


地平の橙色が揺れ墜ちる。
墜ちる百億回目の繰り返しの狭間、僕は祖父の遺した部屋の隅でアップライトのピアノの ....
いつか、


絶対に来ない
来ることのないいつかへ向けて

わたしはリンゴを収穫する
重たい実をぷっつとハサミで
ずっしりとしたひんやりが手に
枝はお辞儀をして
チャオ

それ ....
降旗 りのさんの自由詩おすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
欠陥- あおば自由詩4*07-8-30
彫刻- プテラノ ...自由詩6*07-8-30
■■■____strange_summer____■■■- じゃんじ ...自由詩207-8-30
踏切草- umineko自由詩12*07-8-28
デュムーシェル博士の肖像。- クスリ。自由詩207-8-28
あたらしいもの- 小川 葉自由詩607-8-28
皆既月食- あおば自由詩3*07-8-27
- 明楽自由詩207-8-27
やさしみ- 望月 ゆ ...自由詩42*07-8-27
やさしみ- AB(な ...自由詩307-8-27
その口をキスで塞がないでいる- 虹村 凌自由詩4*07-8-27
その手を取らないでいる- 虹村 凌自由詩3*07-8-27
やさしみ- 小川 葉自由詩3*07-8-27
やさしみ- あおば自由詩5*07-8-27
ボーダーライン- 吉岡ペペ ...自由詩207-8-26
女の子がやってくる- ゆうと自由詩3*07-8-25
■■■____res_less_--_レスレス____■■■- じゃんじ ...自由詩107-8-25
人→怪物- damudamu自由詩307-8-24
日曜日- あおば自由詩3*07-8-24
その海から(DIVA)- たもつ自由詩907-8-23
滴る耳- A道化自由詩2507-8-22
やさしい意味- 小川 葉自由詩507-8-22
回し者- あおば自由詩2*07-8-21
リアル- 大覚アキ ...自由詩807-8-21
継母の喫煙- 吉岡ペペ ...自由詩607-8-21
赤光- 石田 圭 ...自由詩2907-8-21
DIVA- 小川 葉自由詩2*07-8-21
光速の美夏- AB(な ...自由詩607-8-21
bird。- クスリ。自由詩307-8-20
いつか- ふるる自由詩8*07-8-20

Home 次へ
1 2 3