すべてのおすすめ
セロリは食べたくない

俺の眼前にセロリが出てきた空間は
覚醒と蹂躙のプレリュード
でも あの
他者が食べてる様から醸し出す
俺だけが感じる音は好き
水が注がれた透明のガラスのコップに
 ....
この町の
坂を登り切った
いつもの場所へ

僕と君が一緒の週末も
この町を眼下に
何回めだろう

夜になると微かに靄が漂う
簡素で静かな町
僕達はこの町の中身を飲み
そして町の中 ....
商店街の出口で今宵にくるまれた
生真面目なぼくらのバイバイを見届けてほしい
静まったシャッターのおくにはきっと
用意がしてあるんだよ
いつかするさよならのための

あたたまってさめた空 ....
今でも取り壊されたアパートを思い出す事ができる
こんなに小さな区画があれほどの生活を支えていた
土砂の色は汚い それとは関係のない事だと思っている

雨の日に用もなく傘をさして外を歩くと
い ....
冷凍庫に眠る
蜂の亡骸は凍る
大人のわたしは
花と虚偽の
供述を並べている

あのとき
去る季節は凶暴なのよと
教えられたから
わたしは隠れて
餌をあげた

遺棄傘に貫かれた土 ....
夜中に台所で誰かに話しかけたかったら
話しかけたらいい
誰もいなかったなら蛇口にでも話しかけたらいい
君は自由だ本質的に
誰の手にも負えないくらいに

卑猥なことを叫びたかったら
夜空に ....
アゲハは真上に飛び立つ。
目的があるみたいに
だけど少しも慌てず鷹揚に
まっすぐに。

あかるい春の日
かわいた地面に
ゆらゆらと落ちている
アゲハの影。

高く舞い上がれば
薄 ....
取っ手と とげが二つ付いただけの ちりとりに似た貧相な道具を白い砂が一面広がるなぞの世界に突き立てて 考え事をしている 考え事をするたびに地面に二重丸が増えていくので どうやら考えるという事はその場で .... 3か月前にあたしをふった
彼氏が旅に出るってんで
40度の熱があって あたしはたたき起こされて
着のみ 着のまま
葛西シルチスのアマゾン鳥が鳴く金町方面
あたしひとり 駅まで彼氏を見送り ....
クリオネの夢をみた
あおいあぶくを泳いでいる
ほんとうのぼく

あいかわらずぼくは
みっしつで
ちぎられている
どうやら
ながされているらしい

あぁぼくも
ぼくのうでみたいにな ....
君とキスをした。
君の噛んでいたチューインガムをそのまま僕の口の中へ。
噛んでも噛んでもかみ切れない感情。
新たに湧く依存心はもうすでに残っていなかった。
ただ前へ、前へ。


僕は群青 ....
                       きゃらめる 6


  ねじ

  1

まいばん
ねむるまえに
もうひとつだけ
からだのねじを
はずしてみる
おそるおそる
 ....
あったかくなったとおもったのに
きょうの朝もひみつみたいにひんやりとして
ねむい
重たいあたまをひきずる

あの人と会うようじがあるんだわ
埋まりすぎることのないページ
シャーペンの ....
たとえば悔いることも
不意に 喜ぶことも
時とともに 偶然にとけてゆきます


午後4時半
Tシャツの上に羽織るこのニットを
褒められたのは 初めてです
それはなんて 心躍るできごとで ....
久し振りの雨音で目が覚めた
六畳一間がしとしと濡れる音
しずくのざわめきが障子から
淡暗い午後の光に溶けている

繰り返し寝直しても浅い眠り
一人だけだから広過ぎるのか
持て余す ....
檸檬は今にも飛んでいきそうな色と

形をしているけれど

決して空を飛ぶことはない

朝、テーブルの滑走路で
ひんやりした おんなのひとの細い指先を噛んで

ゆるくウェーブがかった髪のなかに  僕の手を差し込む

そう  こんな  汚いネオン街を見下ろす山道の中で

ぼくは  お ....
バイトの面接の帰り、吉祥寺で降りて、井の頭公園に寄って
ふと、入院したいと思った。
でも、実際に苦しむのは嫌だから、
病気とかじゃなくて足の怪我とかがいい。
複雑骨折か何か分からないけど、長引 ....
そのほほを
りょうてで
はさんで
あんいなことばを
のみこむ

おでこから
つたわる
ねつに
すこし
うろたえても
あんいなわたしを
しかって

まだ
あなたのや ....
卑猥だ
どうしてか 椎茸が卑猥である


もう寒くもない夜に自転車を走らせて川べりに行く
警察官に止められて ライトをつけろと言われ
彼らもこう見えて 楽しく生きているといい
上々な証拠 ....
赤い電車が走る高架の東の空で
ふいに舞う者がいた
文字はその黒色を烏と呼んだ
夕焼けを映す高くそびえた
不吉な刀身のような建物の群れ
その間を縫って烏は軽やかに挑戦する
突如 そこに近現代 ....
貯金箱のサルには
わからなかった
食っては出し
出しては食っても
狼色のコインばかり消化不猟で
胆のうにヒシヒシと溜まっては
廊下に流れてゆく
遠くそびえる針の穴にまつわって
おじ ....
あさはまだくらいうちから
うしうまにえさをやり
いどでみずをくんで
ひえつぶのういたしるをすする

ひがのぼれば
たはたにでて
はるはあぜぬり
なつはくさとり
あきはかりとり

 ....
すこぶる逆だった
逆でした
逆だったのは
コンタクトレンズだったもよう
なんか変だとおもったんだ

冷えたゆうべのカボチャコロッケ
彼は常識人であるらしく皿のうえで微動だにしません
 ....
いま全てを弔うために
一つの歌が降りてくる
それは風にのって柔らかく
全ては安心して死んで良い


そして私は一粒の悲しみを
小さな微笑と淡い幸せとを
火にかけて燃やすだろう
遺され ....
嫌われてもいいから
相手にされたい
心にもない言葉で
君を怒らせた

君からだったら
なんでもいい
マゾヒスティックな
片思い

おかげでますます
君に嫌われ
君との距離は ....
娘のおえかき画用紙に 黒いクレヨンでおおきく ぼくは
パウル・クレーの天使の絵をかいた。

単純なモノクロームの曲線。いくぶん丸みをおびた輪郭。
やさしく閉じたひとみ。かるくほころんだ口も ....
                       きゃらめる 5

  よる

  1

なにもみえない
から
こわいんじゃない
なにもみえる
はずがない
から
こわいんだ
 ....
水色の海に
浮かぶ綿菓子
幼い頃は食べられると思っていた

でも 今は
そんな素直な考えはなくて
どうせ水蒸気の固まりで
甘くもないただ浮いているだけの
手でつかめない不思議な綿

 ....
 
“ヤラセか、その瞬間を狙っていたのか”と責めたてられ
キャパは口を閉ざしてしまった
頭に被弾した兵士の写真 真相は闇の中
やがて彼の肉体もカメラとともに地雷で散った


病弱の祐三は ....
暗闇れもんさんの自由詩おすすめリスト(434)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
セロリサディスティックバンド- 純太自由詩604-3-17
環流の町- 純太自由詩604-3-17
おやすみの日は- 船田 仰自由詩204-3-17
断面- 黒川排除 ...自由詩104-3-17
蜂月の粉- よつやと ...自由詩704-3-17
夜中に台所で誰かに- 佐々宝砂自由詩8*04-3-17
アゲハ(百蟲譜22)- 佐々宝砂自由詩704-3-17
論前可読- 黒川排除 ...自由詩404-3-17
大トランポリン駅にて- 角田寿星自由詩704-3-15
インザトイレ- 唯川自由詩204-3-15
われ中傷- 自由詩204-3-15
きゃらめる_6- アンテ自由詩8*04-3-14
ねがい- 船田 仰自由詩2*04-3-14
肌寒い格好で出てきてしまったこと- nm6自由詩904-3-14
かなしみ- 自由詩204-3-13
静物の地平- たもつ自由詩1504-3-12
汚いネオン街の上で- 自由詩504-3-12
入院願望- 馬野ミキ自由詩5*04-3-11
あんい_な_こくはく- 玉兎自由詩204-3-11
椎茸とぼくらの夜- nm6自由詩604-3-10
仇の風_あたのかぜ- 田川修作自由詩304-3-10
サル- 湾鶴自由詩204-3-10
阿弥陀来迎- 山田せば ...自由詩804-3-10
ぼくの憂鬱- 船田 仰自由詩5*04-3-8
ソネット(弔い)- 和泉 輪自由詩804-3-7
マゾヒスティックな片思い- RT自由詩304-3-7
『ささやかなその両手につつまれて』- 角田寿星自由詩1104-3-6
きゃらめる_5- アンテ自由詩45*04-3-3
- クラウン自由詩304-3-2
LIVE_LIFE- 石畑由紀 ...自由詩604-3-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15