すべてのおすすめ
目をつむっても変わらない灰色
空気の高笑い
換気扇のおと
 
埃すら愛しく肺を犯すこの部屋で
メランコリーが発情した
 
愛してる
安いね、いくら?
 
なんて戯言
一人でリピー ....
 右を見ても
 左を見ても
 街にいても
 部屋にいても
 いつも欲望が走りまわっていて
 そんなのいらないから
 休みたい

 仕事をしてても
 遊んでいても
 友達といても ....
いくえにも
かさなった
ゆらぎ
輪をかいて
后は
たおれる

フラッシュに焼かれ
切り花が飛び散って
できるなら
このまま
目覚めたくないと
願っても

民が呼ぶ
夢 ....
壊れなかった夜に
あなたの乳房の中で
浅い眠りに落ちていったのさ
どうしたって壊れなかった夜に
あなたの薄い乳房の中で
夢も見ないような眠りに
落ちていったのさ

朝は狂わないままにや ....
その日の晩、女は禊の真似事をしに
旧い銭湯へ向かいました。
目的は不安を拭うことにありましたが、
それは体裁上の話で、本当のところは
出来もしない覚悟を決めに銭湯へ赴いたのでした。
  
 ....
穴を掘り続けたのは
きっと寂しかったから

ひとりぼっちの夕方を
埋めてしまいたかったから

今はわかってる
あの頃も 今も

円形の砂場から
立ち上がれないの
薄いベールに包まれた
幻想を破って
わたしまでたどり着いたら
存在の重さに
音を上げるだろうと
こころのどこかで
分かっていた

根性なしめ
ツミヲとおちんちんは、
いつも電車に乗ってやって来る。
ツミヲの棲み家は、
ここから二駅と四つ離れた駅から、
徒歩五分の閑静な住宅街の一角にある。
ツミヲはそ ....
答えだけが
求められるから
今日は太陽が沈むでしょう
そのたびに
遠ざかっていくのです

   飛鳥の石舞台は夕日に
   廬山寺の桔梗は夕日に

やってくる未来を信じないにしても
 ....
透明な温度を下げていく
あなたのぬくもり
かすかな光が胸をさす
氷のようなつめたさで

肌が焦げていく
においが鼻につく
電車の中では冷房が
滝のように流れている

さらさらと ....
ふと顔をあげると
刃物を袖に隠した風が
私めがけて襲い掛かってきた
風は私は殺そうとした
結局ここまで21人の女の子と付き合い同じだけ別れた
俺は気にいった赤ワインを何本か手にしていた
皆、個性的でチャーミングだった
どの子も自分の人生を目一杯に楽しんでいるように見えた
残念 ....
争いも破壊も
あなたなら取り除くことができるでしょうに
どうして腕を組んで座っていらっしゃるのですか
私たちが土をこねて作った人形にすぎないからですか

喜びも感動も
あなたなら創り出すこ ....
涙のかわりに詩を書く
泣きたいなら泣けばいいと
言ってくれた人の前で
泣く事ができなかった

感情だけが
私の取り柄です
おとなしいと言われる
雰囲気などは全く
この胸の深層とは
 ....
覗く穿孔の先
しろい魚がいて
半透明の皮膚を
鈍く光らせては

時々憂鬱そうにそらを仰いだり
恨めしく心火に身を焦がしたり
何時にか逃げてしまったけれど


伺う穿孔の先
しょう ....
  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
   黒縁の眼鏡をかけた教授の講義が一段落すると
   スクリーン上に映し出されたままの
   夏の星座がゆっくりと回転し始める


   古びた校舎の窓側を覆う暗幕は
   その歳月 ....
南風に乗って、夏が
駆け込んできた

いつだったか あなたは
疑いなく寄せるそれを
レモンの光、と呼んで
指先で掬い上げて口付けをした

透明な時軸につかまって、僕は
ひとま ....
だれのためでもなく
言葉は うまれ
王国となった あ
きみの ためだけに
歌いたかったのに
壊れてる音がする
内側から崩れてゆく感覚
今まで積み上げてきた全てが
あっさりと

大事に育ててきた
それなのに
どうして、

ひとつの小さな嘘が
また小さな嘘を造らせて
僕はす ....
『独り遊び』
 
静かな海を眺める
何一つ言わず
誰に声をかけることもなく
静かな海で
静かに独りぼっちになる
 
波は小さくちょこちょこ押し寄せ
僕の心はそのように静かで
ずっと ....
日曜の朝
一人の娘が固まっている
俺の妻だ。
枕元に携帯電話が二つある
電池パックを入れ替え
その機種でしか出来ないゲームをするらしい
いまはモンスターハンターというのをしている。
雨が ....
どんよりとした午後
気だるくジャズを聴きながら
ふと コーヒー・ミル引く手を休めると
ポツポツと出窓を鳴らして合図する
気まぐれな訪問者がやってくる

いつのまにか
部屋にながれるジャム ....
お誕生日にも
クリスマスにも
ホワイトデーにも
なーんにもしてくれなかったあなたが
ある日買ってきたのは
室内用のプラネタリウム

わたしは食器洗い器がほしくて
乾燥機がほしくて
全 ....
言葉に溶かした微かな薬
甘く香ってすぐ消えた
だのにどうした訳だろう
僕の胸が痛むのは
――{注三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい=高杉晋作が作った都々逸}――


寝物語の睦言に

誰がうとたか{ルビ漫歌=そぞろうた}


熊野の{ルビ牛王=ごおう}を裏返し

 ....
おいでよ
部屋 好きに使ってくれていいから
いつ帰れるか 解らないけど

行きたいなんて 言ってないのに

着信履歴に 痕を残してしまったばかりに
二月の雨がぬるくて
少しだけさびしい

雲はいつだってしたたかで
冷たい雨ばかりではないのだ、と
こっそり僕にうそぶいている
僕は演歌歌手ではないので
いいひと、を雨に頼ることはでき ....
 花の悲しみは
 自由に色を変えられないことだ
 今日たとえ世界が終わるとして
 そのことを知っていても
 紅いバラは紅いまま
 その生涯を終えるだろう
 紅いバラは紅いまま
 そのトゲ ....
八角形の小箱は
ブルーウォーターで満ちていて
覗き込めば
ぶちの鞠が回転している

それは
滑らかな哺乳類の群れだ
あるいは
みるく色の
貝類の
ひとかたまりに
溶けて


 ....
暗闇れもんさんの自由詩おすすめリスト(434)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビル- ゆるこ自由詩407-9-8
休みたい- 山崎 風 ...自由詩807-9-8
王妃のめまい- 美砂自由詩5*07-9-3
くちなし- 虹村 凌自由詩7*07-9-1
風呂敷女- 白寿自由詩4*07-8-31
5歳3ヶ月- 衿野果歩自由詩407-8-26
音を上げる- yangjah自由詩307-8-10
「_おちんちん電車。_」- PULL.自由詩7*07-8-10
さーくる- たりぽん ...自由詩10*07-8-8
あんず飴- ゆうと自由詩8*07-8-4
柔らかい風- Itha自由詩207-7-27
妄想世界朗読旅行・ニース〜フランス編(南フランス鉄道)- 馬野ミキ自由詩907-6-27
どうして- すー自由詩307-6-23
帰る場所のないものたち- 自由詩11*07-6-3
せんこう- ICE自由詩6*07-6-2
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
プラネタリウム・アワー- 嘉野千尋自由詩26*07-5-21
炭酸レモン- Rin K自由詩43*07-5-12
そろもん(焦燥の話)- みつべえ自由詩607-4-17
桜の見る夢- AKiHiCo自由詩407-4-17
独り遊び- 柴田柴助自由詩107-3-31
石神井日誌- 馬野ミキ自由詩16+07-3-25
雨だれシンコペーション- 渡 ひろ ...自由詩9*07-3-25
南十字星- ふぁんバ ...自由詩12*07-2-27
明かりの消えた空の下で- プル式自由詩14*07-2-27
滑歌- 朱雀自由詩5*07-2-27
着信履歴- スプート ...自由詩2*07-2-24
トタン屋根の上で- 田島オス ...自由詩207-2-22
青さのなかに- THANDER BIRD自由詩5*07-2-18
レモン海- 佐野権太自由詩26*07-2-16

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