すべてのおすすめ
海岸沿いに露出した三十年まえのゴミ山のうえ
新しい嘆きがそっくりひとつ捨ててあった
壊れた自転車
割れたブラウン管
骨の折れた傘
骨折り損のくたびれ儲け
破れた心臓
そんなもののうえに
 ....
春泥が
明るいインクの
滲み、です


その滲みが
無意識に漏れる
芳香、です


その芳香が
呼吸のような
肌色、です


文字を読む幼子の口調の明朗さで
明 ....
          キスをする


            あ。
              そうだ


          何かを
          思い出した
         ....
あごひげを伸ばしたのと
時を同じくして
仕事でミスをしました

ひげに養分取られてるんじゃないのか

と上司に嫌味を言われましたが
本件との関連性はきわめて薄いと感じたので

ひげは ....
月の灯かりが舞い降りた
この街で今夜は
どんな夢を並べよう

涙が出そうなこの刹那達が
私を人形に変えていく

みぞれの私に
どんな色つけて振舞えばいい?

星さえ見えない夜に漂っ ....
遠く 遠く 遠く

それは恋に似た
恋で

スタートラインの踏切り方も
ペースの配分も
わからなかった頃の
記憶の欠片で


遠く 遠く 遠く

それは辿れない
距離で
 ....
ベティの口から
花がこぼれる
一語につき一つずつ
時には真珠や珊瑚も混じる
俺はこの女と結婚する

できるだけ養生して
よく陽にあたり
水薬を嫌がらないことが肝心だよ
菫、アネモネ、 ....
この闇が続く限り

きっとどこかに

眠れない心を抱えた誰かがいて

その誰かもまた

違う誰かを求めてる

私もその誰かになりたくて

こうして今夜も眠れずに

昨日と地 ....
窓をあける
蠍座がみえる

もうそんな季節なのだ
夜明けまえ小さな田舎の駅にも明かりは点り
どこかからきてどこかにゆく青い電車が
轟音を引きずってゆく
さよならを言うまでもなかった別れ
 ....
コーヒーには砂糖をいれない、
いま私はめちゃくちゃに機嫌がわるい、
人間なので機嫌が悪い日くらいあって当然なのだけれども、
こんなに機嫌が悪くなるとかえって気分がいい、
コーヒーにはミルクもク ....
                      もうかなり昔のことだけどさ
                      ヤッくんとうとう退屈に負けて叫んだんだ
         ....
矛盾の森を見とおす 瞬かぬ目

しじまの底に射す 水銀のセレーネ

高く遠い月は 手のひらに近く



涙に濡れる野辺に ニンフは眠る

隔てられた人の ほろほろと震える肌
 ....
太陽と月が

一緒に昇ることはない

ないというより

許されないだろう

いくら

太陽が月を愛しても

いくら

月が太陽を慕っても

一緒にはいられない

俺 ....
桜が満開になると
たくさんの人々が
花見におとづれる

でも
桜が咲いている姿よりも
散っていく姿に
感嘆をもらす

どうして散っていくのに
感動しているんだろう

小さい頃か ....
くるしくて
くるしくて
もりのおくのいずみに
とうとうかなわなかった
ゆめをすてた
すると
はもんのまんなかから
きみょうなろうじんがあらわれて
あなたがおとしたのは
このわたし ....
やっと
俺好みのスタイルを持った
貴女とエッチができた
やっとね

寝姿を緩めた貴女は今
俺に尻を向けている
右足を、くの字にして

こんなところに
釣針があったとは

俺は人 ....
こぼしきれない涙と共に

君は小さな魚になった

水のような言葉を吐いて

灰色の街へと逃げてゆく

いつか大きな水槽を買ったら

君を探しに街に出よう

そう呟いたら君は ....
面白くない

塵と
輪郭の無い日光
ダラダラの酸素
寝起きの二酸化炭素

怒鳴り声で揺れた

自由を欲しがればいいんですよね
なんか権力とかに跳ね飛ばされながら


 ....
やかんの湯は沸騰間際
君は気づきもしてないみたいだ
僕がいくら噛み付いても
マゾなあんたは喜ぶだけ

解かれないだろう嘘をつき
少しずつ ほんの少しずつ
抱く手を使い 君を僕から剥ぎ取っ ....
線路脇に寝る犬は どうして今頃 雪が降るのだろう とだけ鳴く

銀色のフィルターが心地よかった

声も聞こえなくなった頃 くうきがざーざーと荒れてきた

あたたかい日よりも 心地よかった
旅先で出遭ったウォシュレットの
ボタンが「スタート」だったりしたら、どうします?
私は迷いました、たっぷり3分は
いつでもパンツだけは穿けるように
しっかりと身構えたうえで私はついに
スター ....
HTMLを修正している間に血糖値が劇的に下がってしまい
少量の糖分を補給しようとキャンディーを舐めようとしたら
煙草に火をつけようとしていた

おかしいぞ。早くせねば倒れるぞ。やり直し
煙草 ....
 裏庭の裏に
 アルプスがあって
 頂上で山根さんが
 大漁旗を横に置いて
 しじみの味噌汁を食べてる
 ガッツはないが
 しじみの実を前歯でこそげ取るように食べるのは
 うまい ....
男との性
あの人がいるけど止まらない

あの人を誰よりも愛してる
あたしの体が言っている

「あの人より愛す者はいない」

男との性
それよりも止まらないのは
あの人への愛だけ
春は死にかけている
ぼそっとつぶやいて探偵は
ブラインドの隙間から夕陽を見た

まともにブラインドを開けて見りゃーいいのにと
読者は思うかもしれないが
これはこの探偵の美学であり習慣である ....
そんな話は聴きたくないの
耳を塞いだ
飽き足らず
耳を削いで
箱にしまった

逃げ出さないよう
セロテープで蓋をして
紙で包んでしまいましょう
ラッピングは得意なの
普通に回転 ....
A case of Noble Dry Disease in our hospital


【緒 言】
稀な疾患である貴腐死病(NDD: Noble Dry Disease)の一例を経験したの ....
屋根の下で行われていた 歪な行為の為
一旦泣き出した子供の泣き声は
とうとう消え続けるのだった


すべての 眼に マタニティ・ブルーが
満ちればいい 満ちればいい
そして 溢れ ....
浮かばない灰皿と程近い場所に 浮かぶ私がいる
沈まない煙を見上げた反動で 沈む私がいる
ここです ここです



ずっと
私のありかを伝えるために
耳のありかが知りたくて 知 ....
おつきさんのえだが
するするおりて
わたしのかみを
もてあそぶ

おつきさんのこえは
ほつほつしてて
わすれたころに
きこえてくる

おつきさんのはっぱ
やわっこくって
 ....
暗闇れもんさんの自由詩おすすめリスト(434)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寝付けない理由- 佐々宝砂自由詩17*04-3-23
肌色の春泥- A道化自由詩804-3-23
キスをする- yozo自由詩404-3-23
あごひげ- ミサイル ...自由詩304-3-23
月に願いを- 純太自由詩7*04-3-22
そっと閉じる- 霜天自由詩504-3-22
園芸家には観客が必要だ(1)- 鏡文字自由詩304-3-22
誰かの誰か- 快晴自由詩11*04-3-21
アンチ・アーレス- 佐々宝砂自由詩704-3-21
クソババアになりたい- 佐々宝砂自由詩9*04-3-21
神様はともだち- クリ自由詩204-3-21
メランコリア- クリ自由詩5*04-3-21
☆81_シュクメイ_Ⅱ- 貴水 水 ...自由詩4*04-3-20
散る姿- クラウン自由詩304-3-20
いずみ- アンテ自由詩7*04-3-20
釣針- 純太自由詩204-3-19
- ロク自由詩504-3-19
素面- 喫煙変拍 ...自由詩3*04-3-19
別れ前- 春日響自由詩204-3-19
スノウ- 示唆ウゲ ...自由詩304-3-19
結末は90秒後- クリ自由詩1*04-3-18
血糖値との決闘(Hypo-Texture_Makeup_La ...- クリ自由詩1*04-3-18
凄腕の。- カンチェ ...自由詩4*04-3-18
止まらない- 海美自由詩104-3-18
はるだし(私立探偵編)- 佐々宝砂自由詩404-3-18
歩く箱- RT自由詩2*04-3-18
当院における貴腐死病の一例- たかぼ自由詩1404-3-18
マタニティ・ブルー- A道化自由詩504-3-18
耳のありか- A道化自由詩804-3-18
月の枝- 湾鶴自由詩804-3-18

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