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  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
   黒縁の眼鏡をかけた教授の講義が一段落すると
   スクリーン上に映し出されたままの
   夏の星座がゆっくりと回転し始める


   古びた校舎の窓側を覆う暗幕は
   その歳月 ....
   丘が燃える
   潮騒の果てで

   ラムネ壜の中の気泡が何処から生まれ
   そして何処へ消えるのかを知っているだろうか
   耳を澄ませば聴こえるだろう
   遠い海の ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
   冬のくじらは島になりたかった
   椰子の木を一本 背に飾って
   あの人のために家を建て
   そして浜辺を用意した


   一人きりの夜に 歌を歌う
   夜の海に ....
暗闇れもんさんの嘉野千尋さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
プラネタリウム・アワー- 嘉野千尋自由詩26*07-5-21
潮騒の丘- 嘉野千尋自由詩10*05-1-8
十三月記- 嘉野千尋自由詩45*05-1-7
冬のくじら- 嘉野千尋自由詩9*05-1-6

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