すべてのおすすめ
狐の嫁入り
狸の婿入り
外は雨
家は晴
ヨーグルトのケース
菓子入れの箱
ブラスチックのケース
封筒の山
小さな私には
誰も味方してくれない
小さな肝っ玉は
怯え震えてい ....
重くなる背に
無鉄砲の銃声がこだましていた
いつまでもいつまでも
彼の銃声はこだましていた
『無鉄砲の銃声』
僕と彼は幼馴染だった
自己紹介カードの趣味の欄に
『無鉄 ....
ピカピカのステージに立って
キラキラな唄を歌う
そんな難しいこと
しなくていいから
今キミは
精一杯の
ピカピカの笑顔で
キラキラした夢に向かって
{ルビ駆け抜けろ。=スピ ....
カステラの
下のほうについてる紙を
取るの忘れて、そのまま食いちぎって
それでも
牛乳と一緒に
流し込んでしまえば
おなじこと。
あの子だけを愛するつもりが
ほかの ....
耳が聞こえないのに
風鈴を近所のホームセンターで
買ってきて
「ねぇ、これどんな音がするの?」
だなんて
やめてくれよ、母さん。
「ねぇ、これどんな音がするの?」
そんな ....
あなたの幸せを願う人は多いから
むこうでは元気ですか
だれにいうわけでもなく
空気が震えている
澄んだ空で祈っていても
空は青いままで
涙は降らない
目が染みるほど充満した煙の中
何を血迷ったか跪く自分の姿を
鏡に映しこんでぼんやり眺めていた
数限りない自業自得の渦で
息をする資格を無くした雑魚が
水槽から腹を出して浮かんで ....
いつものスタジオでいつものメンバーで
いつもの歌を歌ってる
みんな暇なとき集まって練習
このひとときが面白い
カラオケでもいい
バンドでもいいとにかく歌が歌いたい
....
雨の中
セカンドバックに
滴がポタリ
そして吸い込む
郵便屋さんの
青いシャツが
水玉模様の痕
緊張している
ナスタチウムが赤と黄色で
咲いている。
この花エディブルフラワ ....
********
『もしも私が死んだなら』
『心臓は息子に』
『両腕は娘に』
『薬指は妻に』
『唇を弟に』
『耳を妹に』
『そして』
『彼女に』
....
100点採って幸せになれるなら いくらでも勉強するさ。
空気は夏色に染まり
空の青さにも透明が混じると
今年も
『カミナリ玉』
がハシリの時期になった
深緑に走る
黒い稲妻が
球体になって
八百屋に並ぶ
値段は詐欺 ....
ざわわと、海が鳴る事は
地球が三回転半しても
難しいことだろうけれど
すきだと、僕が声を出すことは
地球が三回転半するまでに
何万回言えることか。
ぱたりと、本が倒れることは
風 ....
いすら、だなんて
ほんと意味わかんない名前
つけちゃったんだけどさ。
いすら、ってさ
キーボード見ながら
EROって
ひらがな入力で
打っただけなんだけどさ
イタリア語だったか ....
いつか見えなくなる希望の光に
昨日まで見えていたはずの僕らの
足跡は砂嵐に巻き込まれて消えていった
はじけた涙の湖が
ゆっくりと波を立てながらながれてく
言葉に出来ない思 ....
奥さん 塩ふいてますよ
台所に立つ妻の あらわな肩を
愛情表現のつもりで ぺろり
なめたら いやというほど
ぶん なぐられた
苦しみの向こうには
心地よい平安が
待っている
力を抜いて
苦しい時も笑顔で
最近恐い顔してる
もっと楽しもうよ
苦しいの分るから
泣きなさい
笑いなさい
私は私のサクセス ....
横っ面を殴ってくれ
失望に安堵したい
その優しさを
嘘だよと言ってくれ
全てが覆された失望に
ああそうかと安堵したい
加減しないで殴ってくれ
夢は見たくない
失望に安堵したい
真夜中にはかなく舞い飛ぶ
黒アゲハは暗闇にとけ込んでいなくなった
夢の見過ぎで狂った世界の
中で僕はまた孤独のままで
君が泣いた涙がはじけて
世界に響き渡った
一つ ....
月の燃した小雪が
小さな風に産まれて
寝ている黒い土の上の枯れ枝に
微笑んで 触れて行く
土は 春を育むから
そのままでは いられないけれど
幾千億の時間の 今だけ
枯れ ....
恋をして
苦しくって
ため息が出そうになったら
深呼吸をしちゃおう
そうすれば
ドキドキにかわるはず
だと思います
力なき正義は無意味
たとえその個人の正義が
いかに高尚で人間倫理にのっとった素晴らしいものでも
人の心を動かすことができたとしても
異議を唱えるものを黙らせることができなければ
....
パステルカラーに飲み込まれた。
あの娘は、パステルカラーに。
現代美術の進展具合に絶望して
部屋中をペンキで塗りたくった画家は
チャックベリーの誘惑に、
負けた。
彼は今、 ....
もう見えない昨日の太陽
もう見えない昨日の満月
もう見えない昨日の夕陽
もう見えない小さい頃の思い出
もう見えない君の笑顔
もう見えない世界の裏側
もう見えない僕の ....
もらいものだけど
よかったら
このてをきみに
あずけるよ
すこしかるくできたら
いいな
もらいものだけど
よかったら
このつまさきをきみに
かしだすよ
....
あなたが僕の夢に現れなくなって
ひと時が経ちます
幾度あなたの御姿が
僕を切なくさせたでしょう
僕の思い描くあなたの像が
西から東へと傾き
照れたように笑っています
お母さん
....
ぼくは詩を書きたい
今の季節を感じられるのは
今の自分があるからである
今日もまた
朝の散歩をしていると
夏に出会いました
もう夏
長袖はいらない
歩いているだけ ....
ぼくは詩を書きたい
人は人として形を創り
自らの成長とともに
その形を進化させる
今日もまた
朝の散歩をしていると
さなぎに出会いました
もうすぐ成虫
一つの名前とし ....
少年は汗をかきながら
夕焼け間近の商店街を
猛スピードで自転車をこぎ
君がいる駅まで全力で向かった
夏の太陽のせいで焼けた真っ黒な肌を
引きずりながら
何人もの人を ....
アラビアンナイトから
魔法のランプが出てきた。
何に使おうか?
お金かな?
恋愛かな?
仕事かな?
世界一周かな?
ライブかな?
夢が小さいと夢は叶う
夢が多すぎると夢は叶わ ....
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