小さな土の唄
砂木

月の燃した小雪が
小さな風に産まれて

寝ている黒い土の上の枯れ枝に
微笑んで 触れて行く

土は 春を育むから
そのままでは いられないけれど

幾千億の時間の 今だけ

枯れた枝が 震える


自由詩 小さな土の唄 Copyright 砂木 2006-05-29 07:06:15
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