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思い出なんか
数えたことがないけれど
きっと淡いパラフィンに包まれて
膨らんだり縮んだりしているのだろう
ちいさなスイッチのような音が
高い屋根から響いたら
誰もが
大きな空の上へ帰 ....
稲妻がなってる
うるさくて眠れないよ
へたくそな歌を歌って
へたくそなギターを弾いて
夢中で弾き歌った
広い公園の中で
僕の歌が響いているだけ
でも僕の歌を聴 ....
ぼくは詩人
希望があるから
疲れても大丈夫
今日もまた
朝の散歩をしていると
芸術家たちに出会いました
写真家は
重いカメラを両手で抱きかかえながら
気力で風景を撮りつ ....
在る筈のない痕跡を
見つけた気になる度に
流れる記憶の向こう側で
忘れてた笑顔を思い出す
振り返っても戻らないのは
決して時間だけじゃなくて
僕が君を覚えていて
ふとした瞬間に蘇る記 ....
ぼくは詩人
存在というものが存在する限り
無もまた存在する
今日もまた
朝の散歩をしていると
不思議なものに出会いました
光のような
ガスのような
音のような
何 ....
ぼくは詩人
当たり前の中に
幸福を見つけられれば
それは本当の幸福
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女と母親に出会いました
手をつなぎ
初夏の暖かい光の中で
何を ....
それは言葉にならない思いであった
母は母であった
息子は息子であった
いずれは離れ離れになる定めだった
『ふたりは生き別れる』
それは別段、不幸なことでもなく
いつまでも悔恨に捕らわれるこ ....
切ないものは
この胸の痛み
今朝一番に見た
青い空
想像していたより
ずっと簡単だった
左手を少し動かして
アドレス帳から
君の名を削除して
メールボックスを開き
暗証番号を入れて
フォルダごと消去して
目頭が少し熱い
涙 ....
ぼくは詩人
時は自然に過ぎ
自然が時を過ぎ去っていく
今日もまた
朝の散歩をしていると
ほととぎすに出会いました
高い木の枝に止まったまま
ただじっと
遠くを見つめて
....
街を歩いていても
雑誌を眺めていても
ニュースを聞いても
誰かと話をしていても
バスに乗っていても
食事をしていても
コマーシャルを見ていても
買い物をしてい ....
美術の先生が
黒と白だけは
どんなに絵の具を混ぜても
作り出せないのだと言っていた
そんな貴重な色の絵の具は
どんな材料で作られ
どこの国の工場から送られてくるのだろうかと
想像をめ ....
雑貨屋で見つけた黄色いとんがり帽子。
絶対似合うはずは無いんだけど、買った本人もびっくりの衝動買い。
タンスから黒いタートルネックと青いパーカを引きずり出して
とんがり帽子で目元を隠せば
私の ....
頭を振りながら
そんなのはちがうと
胸の中で呟いて
もう一度
自分の目の前の世界に
焦点を合わせる
強くなりたい
強くなれ
現実に打ちのめされても
....
{ルビコ=こ}ース上の 太陽を踏みつける いつもの時間
{ルビち=ち}ょうど 感じていない を 感じているはずだ
{ルビ螺=ら}旋する 輝きの変動に 惑わされる頃に
{ルビ二=に}千 ....
記憶の奥に忘れられた記憶が
ひっそりと泣いていた
色あせしていた僕が君を書いた
似顔絵は何も言わずこっちを見て
ほほえみかけている
君が一生懸命育てた花は
枯れてい ....
知らず知らずに僕と君は離れていく
どんなに一緒にいても
どんなに手を繋いでも電話をしても
メールをしてもおしゃべりしても
過去はいつしか現在にながされて
少しずつ削れてい ....
壁に掛けられたピアノの旋律
打ち寄せ返す波のような心地良さ
雨上がりの夜空は憂いを帯びて
流星群から一つ離れて泳ぐ
ボクはナニヲすればいいの?
一匹狼にバウリンガルを使うとこう言 ....
アスファルトから突きだして
咲いていたタンポポが
とてもちからずよく見えた
僕らが作る未来は
僕らにまかされている
僕たち次第で未来は変わる
心はそうつなが ....
ここはどこだい?
僕は自分自身に尋ねる
訳も分からず僕は歩き出した
不安で満ちた
道のりの過ちに気づかずに
いろんな種類の悲しみが滴になって
バケツをひっくり返した ....
おはよう
おはよう
その一言で今日が始まる
いってきます
いってらっしゃい
その一言で今日もやる気が出る
ただいま
おかえりなさい
その一言で今 ....
昔から怖かった
♪ボクの大好きなクラリネット
パパから貰ったクラリネット
この歌はコワイ
♪とっても大事にしていたのに
壊れて出ない音がある
象徴しているすべてがコワイ ....
竹やぶ焼けた
死体が出てきた
竹の煙に燻されて
肉の良い匂いがした
警察の人が毛布にくるんで
運んでいた
うぐいすの鳴く木の下を
真新しいランドセルの小学生が
二人、三人と通ってい ....
ありありと今日の空の雲が
まばゆいオレンジ散り散りに
何より 平凡な明け方に
おめでとう
退屈っていいことなのね
どこに自分がいるのか
分からないときって 多いけど
....
「この花きれいだね」
あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み
未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む
....
ぼくは詩人
同じものを見て
何かが違うと思う疑問は
この世には何一つ同じものがない
ことを忘れているからかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
化学者に出会いました
....
剣士がドワーフに めくばせをした
魔法使いが呪文を となえはじめた
ぼくはあわてて お姫さまをマントにかくした
「汗くさいわよ」
「うわ ごめん」
●関連作品→http://po ....
ぼくは詩人
何が現実で何が夢なのか
寝ても覚めても同じかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
野原に出会いました
誰もいない
寝転んでみると気持ちがいい
目の前 ....
ぼくは詩人
星は自分で探すもの
幸せは自分で見つけるもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
星を探しているの
しゃがみながら熱心そう
朝に ....
ぼくは詩人
どんなときも
どうにかする気持ちが大切
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
空を見ながら
不安そうな顔をしていました
雨が降ると
....
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