すべてのおすすめ
口ぐせになっている
おとなも
こどもでさえも
何かと言えば口にする
死ぬほど頑張ったのか
どれだけ努力したと言うのか
口にすればするだけ
逃げていってしまうものがある
それ ....
携帯電話のアドレス帳に
何件登録可能かなんて知らないが
今のところ
私のケータイには
189人分入ってる
189人もいれば
もちろんもう顔もわからない
高校のときの先輩や
綺麗すっ ....
知覧へは
これで三度目になる
そんなこと
当たり前なのに
単純にそう思う
戦争はXだ
知覧へは
これで三度目になる
生きている限り湧き上がってくる
もう駄目だと諦めかけた思いを
励ますかのように
五体のひとつひとつが
出口を求めようとさざめきだすのを知覚し
もうひとつの確かな意思
本能だとか呼ば ....
私が 君の 鎖骨が好きなように
君は 私の 背中が好きだ。
「後ろ向いて。背中見せて。」
いつものように 君が 云う。
私は 彼に背を向け 服を脱ぎ 鍵を外す。
....
過去の様々を思い出してしまったらどうにも恥ずかしくなって
穴があったら入りたいと思うのだが見渡す限り穴が無い
仕方が無いので僕は自動販売機の取り出し口を開け
蒲団に潜り込むようにその ....
僕の最期は いつまでも拍手が鳴り止まなければ良いな
炭 酸 ペ ッ ト ボ ト ル の 蓋 を あ け れ ば
名 前 の な い 星 た ち が 突 然 あ ら わ れ て
天 ....
そぞろ吹く風に
重たいベクトルは
もうないようだ
藍色がはやく降りる
虫の音がしている
秋はどこからか
煙の香りをさせている
それがこころの
鏡のな ....
比べたくなるものがある
幸せの度合いとか
それぞれの人生のありようとか
ひとと比べることで見いだせるものとは
柱に刻まれた幾筋かの古傷は
生を授かった証であり
輝ける未来への歓声で ....
走り出した僕らの鼓動は
どんなヤツにも止められない
流れる雲の速度で
いつも僕らは忘れているのさ
忘れている事を意識しながら
生きているのさ
君の歌声が
たと ....
目の前にいる誰かを
幸せにできぬ自分など
無くなってしまえばいい
わたしの消えたところに
もっと優れた人が現れて
そこは{ルビ日向=ひなた}になるだろう
ルージュを差してスクランブル交差点を闊歩する
マネキン
サングラス越しのレーザー光線が
斜めに風景を切り取る
溶けて秋風に癒される切り口は
ぼくには見えない
エナメルメッキを貼った乳房 ....
ヘッドフォン
外の世界を
シャットアウト
君と僕だけいればいい
その言葉に嘘はなかったと
その言葉が本心であったと
その言葉が私に向いていた
と
信じてもいいですか?
中村雅俊になりたかった
リアルタイムや再放送で見たドラマ
俺達はたぶん
中村雅俊になりたかった
会社の仲間と二次会のカラオケ
いつのまにか
本人映像の中村雅俊の ....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする
すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような
ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
怒ってない
怒ってない
だから
あなたが私に飛び込んで来ればいいのよ
何もカウンターで左アッパーを
当てようなんて考えていないから
彼は待っている、
おおきな手と長い腕をひろげて、
彼は待っている。
彼はひとつの特権を持っている、
おおきな手と長い腕をひろげて、
彼は特権を行使する。
しかしその特権をどんなに行 ....
せつない夜は
何して過ごす
ことば遊びの
ことば紡いで
とろとろ落ちる
時間を織ろうか
それとも
赤い月から滴る
ゆらいだ糸で
あの人に裂かれた
心を繕うか
....
あなたは背を向けたまま一度もこちらを向かなかった
遠くで誰も乗らないバスが走り去っていく音
コップの水が夕陽に照らされて
手遅れ、と
浜辺に寄せる弱音
汽笛に消された潮騒を
どこかに探してみたりして
声をなくした鳥のよう
唄うも風は冷たくて
結局ひとりを持て ....
スタジアムへ行こう 野球を観に
ルールなんて知らなくていい
メガホン叩いていればいい
踊り踊っていればいい
僕の好きな野球 君と一緒に楽しめればいい
会えなくて辛い夜は ....
夏空の雲
お、あれは俺だ
俺は夏空なんだと
勘違いしている
雲だ俺は
もこもこもここもこもこ
宇宙からのぞけば
たんなる地球の模様だよ
夏空の雲 ....
古風な恋愛をしたいって
女優さんが言っていたような気がする
三歩下がって師の影踏まず
じゃなくて
それは夫唱婦随ってやつだよね
男尊女卑だと指差されそう
でもね
ちょっと考え ....
幸せなら
フエラムネをふこう
あなたの小さなくちびるを思い出しながら
フエラムネをふこう
甘酸っぱくて
懐かしくて
いとおしい
フエラムネ
勢いよくふけば
空に響き渡り
鳥たち ....
青いやろ。
口ヒゲ青いやろ。
気分悪くはないよ。
そりゃ良くもないけど。
青いやろ。
男色やないよ。
それは違うわ。
それは失礼やわ。
男色の人にも。
青いやろ。
....
セブンツーセブン
新幹線の車窓からよく目にするあの727化粧品の看板
俺はこれからの人生であと何回あの看板を見ることができるだろう?
つまりあと何回俺は新幹線に乗ることができるだろう?
俺は新 ....
ヒゲが邪魔ですねん。
口ヒゲがありますねん。
それが邪魔ですねん。
ヒゲの細胞一つに
世界が一つ隠されてますねん。
ヒゲが邪魔ですねん。
キノコが食べにくいねん。
ヒゲまで食べますね ....
馬でも風邪を引くらしい
何だかひと安心したりして
年末だったかな彼氏に連れていかれた
新宿南口の場外馬券売り場で見かけたのは
レースに夢中な父親とはぐれた幼い兄弟
通路に散乱する外れ馬券 ....
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