すべてのおすすめ
俺はあんたの事をよく知らないし
あんたも俺の事なんて知らないだろうけど
一つだけわかってる事があるんだ
それを言葉にするのはすごく難しいけど
だから細かいことは言わない事にするよ
お ....
あたしの目の前で「あ゛ー」と叫ぶアホ面女
あたしゃそれがむしょうに腹立つんだよ
あんたらを涼ませるためのあたしだってのにさ
あたしが必死こいて回してるの知らないんだろ?
あたし ....
ほしぞらみたいに黙っていたら
追憶が加速していった
メリーゴーランドは架空の天気をかかげていた
7月15日は存在すらしなかった
とてもしずかに追い越されたニュートラル
....
フランダース。
風呂上り、PCの電源を入れたと同時に。意味不明。
ホチキスか。
風呂上り、パン一にて。
食卓のそばの床に腰を下ろす前に、棚からホチキスを取り出すつもりだったが、ふいに忘れてしまう。さらになぜつっ立っているのかさえ分らなくなり座り込 ....
夏の十字に光が入れば
胸骨に取っ手
きみの窓だ
浸した腕で開く
引くもの、押すもの
両開き、押し上げ式の
様式は様々で
一度なんて
きみの皮膚全てが一つの窓だった
窓の向こう ....
長距離トラックの運転手やってます
十七時間ぶっ通しで運転、なんてことも珍しくありません
砂浜を這う涙目の海亀を捕まえました
今夜も夜通し運転です
助手席に座る海亀は気を使ってくれて、
持参の ....
さ、ねむいわな、そりゃ。
風呂上り、鏡に映る充血した自分の目を見て。他人事のように。
暑くなり
子どもたちは、オニのように
炭酸飲料を飲む・飲む・飲む!!
1日と半分で
1.5リットルが空
パックで作る麦茶も
日に1リットルが2回なくなる
その昔、
ほら、水 ....
燕たちは毎日忙しそうに
低空飛行で私の横をすり抜けていく
目にも止まらぬ速さに遅れをとり
ぶつからないと分かっていながら避けようとする
よくもまあ人身事故を起こさぬものだと感心しながら
前方 ....
俺の前世は猫だったから
半日くらい寝ちゃうのかなぁ
俺の前世は猫だったから
雨より先に泣いちゃうのかな
俺の前世は猫だったから
みるくみそしる同居しちゃうのか
俺の前世は ....
たいへんば〜い。
軽トラの運転席にて。あるはずの街路樹が5本無いということを報告し忘れていたことを思い出して。
同郷の人と
東京で会った
訛りが残っていた
変わりなくて
安心した
けれどモカマタリを注文する時
様子が違っていた
また昔のように話す
しばらくして
モカマタリが運ば ....
どうやら苦手なものに好かれてしまうらしい
人前で話すのはいつまでたっても苦手なままなのに
旧友の結婚式でスピーチを頼まれてみたり
不得手解消と中途半端な意気込みで卒業した英文科の呪いなのか
....
恋愛の醍醐味は、失恋後の愚痴というけど、本当なのか。
それは恋愛未経験者にはわからない感覚だ。
さて、今日も脳内姉とにゃんにゃんしてこようか。
家からも駅からも離れていく
かげすら踏まず蛇行する
昼は知らない人が沢山いるが
夜は知らない人がいない
いつの間にか気付いた場所
街灯なき公衆電話
110番と119番
寝たまま息を吐 ....
みんな頭の上に
金魚鉢を持っていて
歩けば中の水が
ちゃぷんちゃぷん
揺れている
ときどき
金魚が入っている人がいると
みんなが振り返る
水が濁って
少ない人がいた時は
....
季節を冷ますように降る雨に
一羽の鳥が耐えている
凍える鳥は自分を哀れだとは思わない
だからといって
鳥に悲しみがないと思うのは間違いで
たとえそれが哀れに見える鳥を見た
自分の ....
ふあ〜っ、ダメだ〜、おれはダメだダメだ〜。
風呂場にて。水を浴びつつ。
見知らぬ地方で
街路樹の道を歩いていた
誰かが私を見ているような気がして
後ろを振り向いたが
誰もいない
南国特有の強い日差しが
こんもりと茂った
緑の街路樹たちを照りつけていた
....
そして魚は夢を見た
パラソルをさして
弁当を食べてはまた泳いだ
浜辺に差す太陽は快晴
海を泳いでいく私
新宿でお酒呑んで
終電で外回りのJR山手線に乗り、
新大久保を通り、高田馬場を通り、目白を通り、池袋で下車し、
東口から池袋駅を後にして、
次のお店を探す。
もしくは、タクシーを捕まえる。
....
となりのおっさんが着信音に出て
イソギンチャク死んだんか、
と第一声を発した
さみしいやろ、海にほったらなあかんな、
おっさんたちにとってイソギンチャクは
犬や猫のような ....
掛け軸の後ろにあるものは
じっとしている
いらないと仕切られた上に
何がかけられたのだろう
絵は語るのだろう
字は話すのだろう
ただ外と中を区切り
支えるだけでは
満たされ ....
私の傷口を見て
あなたは攻撃するかしら
私の傷口を見て
あなたは優しく愛撫するかしら
それとも、
あなたは私の傷口を見て
自らの傷口を見せるのかしら
私はそれを ....
そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
たくさんの染みを僕につけて
そう君は
通り雨みたいなものだったんだ
いつかは去って染みは消えて
立ち尽くす僕を困らせて
乾いた心を ....
ポケットの中にビスケットがひとつある
これを叩くと二枚に割れてラッキーだが
ポケットの中に入れたまま叩き割るという方法は
ポケット内にビスケット屑が散らばるという難点があり
また均一な大きさに ....
虎と少女が愛しあってはいけないのでしょうか
虎と少女が旅をする物語 なんて素敵でしょう
虎と少女が寝食を共にするなんて
そう思いませんか?
愛とは何でしょう
虎は愛を ....
口喧嘩したとしても
仲直りの機会とか窺うでも無く
当たり前のように手を貸してくれる
たとえばそれは
洗濯物でふさがった両手のかわりになってくれたり
ちんちん鳴り出したやかんをコンロから下 ....
しゅごい
某国の暗殺計画が某国によって阻止されたと聞いて。「やめとけや」って言ったのか。
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