月よ
明るい夜にしてくれないか
昼と見間違うほどの
白い明かりで照らしてくれないか
わたしがそっと
吐息を洩らす瞬間を
にぎやかなその光で
包んでほしい
そうして
で ....
今日もきゅうりは
もてなかった
女のこたちの気ままな指で
もがれてみると
ぽきんと折れた切り口には
みずみずしい
ひかりがあふれていた
うちに帰ってきて
冷たい水で
顔をごしごし ....
そいつに
名前をつけろ
祈りと祝福の
すべてをこめて
そいつに
名前をつけろ
そして
その名前を
口のなかで
いとおしむように
つぶやけ
その名前を
耳元で
....
今日コンビニのおつりでもらった
平成17年産まれの100円玉は
驚くほど輝いていた
昨日道端で拾った
昭和産まれの100円玉は
それが世の常だというように
薄汚れていて
....
「自分らしく」、って
自分に相当自信のある人だけに実行可能な文句じゃない?
ねぇ、
自分が何なのかさえわからないあたしに
どうしろっていうの。
昨夜の飲み会で終電を逃し
駅前のネットカフェに泊まり仮眠を取った
リクライニングの個室で夜明け前に目が覚めて
出勤時間よりも一時間早く職場に着いたので
シャワーを浴びた後
休憩室の畳の上 ....
いいかい?諸君!
僕は整列した彼らの前でお説教
確かに変化に乏しい日常生活を過ごすうちに
時としてスリルを求めたい時だってあるだろう
世間の荒波に揉まれてみたい広い世界を見 ....
独りで生きて行けないことがわかっても独りになろうとする。
二人で生きていけないことが分かってもふたりになろうとする。
遠い かこが むねを よぎる 。
....
#71
ジョン、あなたに会いたかったです。
#72
にんげんだもの
わけもなく
ピー
ってさけびたくなる
そんなときって
あるよね
ねぇよ
....
きわめて無機質なショウケースは
その中が厳重な保護下に置かれていることを物語り
光の粒が華やぐ中に一際大きな輝きが鎮座していた
限りなく透明なラウンドブリリアントカットは
冷ややかな気 ....
僕を見捨てないというならば
どうか
温かい言葉と
優しい抱擁をください
僕を切り捨てるというならば
どうぞ
冷たい非難を投げかけて
この首筋を力の限り握り締めてください
星々の明るさが際立ちます
夜気がひんやりと
澄み渡るらしく
星々の明るさが際立ちます
されど
星々はつねに燃えているのであって
なんの労苦もなく輝くものなど
在りはしないのであって
....
平日のまっ昼間に
後背位をしたあと
快速電車にのったら
となりに孔雀がきて座った
言いたくないけど
むかいの椅子も
となりの車両も
ぜんぜん空いているようなのになあ
孔雀はなんだか ....
羽のついたボールが
キャッ、キャッ
といいながら落ちてきた
「ほらね僕にだって飛べるんだ
鳥になったんだよ」
「あのね、それは飛んでるんじゃなくて
落ちてるのよ。 ....
人間、ヒマ過ぎるのも問題だけれど、逆に忙し過ぎてもロクなことがない。何事も度を越すとダメなのね。
忙しさの中身も問題だね。例えば、美女からのデートの誘い引くあまたで忙しいのと、低脳クライアントとの打 ....
怪人ラフレシアは
世界最大の怪人で(よく分らんが)
根なし草で
独特の腐臭をはなつ
体格を活かしたパワー攻撃と
こいつはたまらん の におい攻撃が
彼の武器だ
フラワー団のア ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=42417
特にコメントすることがなかった。それがこの「叫びと沈黙」の弱
点ではないか。叫びと沈黙という相反する ....
家に帰ると、人がいた
一人暮らしの僕の家に
彼は、僕だった
僕は彼だった
仕方がないので宅配ピザを取って
二人で食べた
僕の好きな音楽を聞きながら
僕の趣味の話をし
コメディ番組の ....
38.6度の熱で
静かにベッドで横になってたら
アトムやら
太宰治やら
はちべえなんかが
おでこの辺りで
なにやら難しい話しをしてた
その顔は
どれも真剣で
声をかけよう ....
或る日
森の中
猟師に出会った
彼は
鳥が好きらしく
持っていた
大きな麻布の中から
沢山の鳥をだして
味見をさせてくれた
カモは
名月の味 ....
小学2年生の時だと思うけど
ずいぶん前のことだから
1年くらいは違っていて
3年生の時かも知れない
初夏のある日
国語の時間に先生が
詩を書いて下さいと
おっしゃった
....
足を 踏み出せば
いつでも 闇に
落ちる 覚悟の
自制 が たりない
自制 が たりない
あたしを ここに
とどめる ものが
ない
あたしの 大切が
ここに しかない ....
乾杯
わたしをめぐる
すべての絶望に
坂道は
下るためにあるものだ
わたしは
一歩ずつ
確かめながら下っていく
わたしと同じ方角に
下っていた人が
いたけど ....
僕はいままでいくつかの詩を書いてきた。たぶん最初から数えると200編は超えている。
でもいまだにちゃんとした詩の書き方を僕は知らないと思う。
僕の場合詩らしきものを書き始めたのはネットに投稿す ....
現代詩フォーラムでは投稿した詩に共感していただいた方よりポイントを頂戴できます。それは、詩の言葉を通じて心を通わせ、思いを共有していただいた証であり、とても大切でありがたいものです。ですから、その方 ....
フリマの一番隅の方で
いなくなったままの父が
お店を出していた
犬がいっしょにいた
名前をペロといった
父が好んでつけそうな名だった
お店には小さな靴が一足
子供のころ私が履いて ....
#51
花の降る午後に
はちみつタンジェリンのどあめ
口ン中で転がしながら
歩いていきたいよ
コロラド州デンバーまで
#52
魚肉ソーセージだと思って
....
白いノートに
木を三つ書いたら
それが森になりました
空を支えるように
枝の真似をして手を広げれば
わたしもまるで木のようでしたが
何かが足りない気がして
淋しくなりました
....
友人の ポケットにはいってた
あめだまは
しりもちをついたせいで
見事に
粉々になっている
しかし
僕には関係のないこと
僕の頬にはまるまるとした
いちご味が
世界を広げている
....
ひざまくらはきもちいい
きもちよすぎて
このまま、とけてしんでしまいそう
こんなにきもちのいい死に方があるのにねぇ
首をつったり
崖から飛び降りたり
薬を飲んで
死んでし ....
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