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日焼けするほどの
残せる夏のしるしもなくて
白いからだが
裸のままでいるようで
ときどき恥ずかしい

私の血は水のように薄くなって
夏はたくさん虫を殺してしまう
土から生まれて ....
他人を批判して
自己を正当化することは
とても容易い

ところが
詩を描き始め
自分を少し管理できるようになると
正当化どころか憂鬱になる
他人を批判することは
とても難解だ

 ....
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる

アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
                   こうず  まさみ
 梅雨が明けると
 辺りは緑一色
 眼に優しいその色は
 穢れを知らない少年のように
 きらきら 輝いていた

 ぼくは
 緑の ....
びろうどの摩天楼のイルミネーションは
そら一面の宝の地図を
まねっこしているお猿のジョージで
洪水のように瞬く人々の営み
その埋まらない孤独のうたを
窓から溢れる光は囁いている


 ....
炊飯する
ごはんはきっと海苔で巻かれたい

秋刀魚焼いてみる
秋はその辺りでちりじり色つきはじめる

お米は海を知らない
秋刀魚は畝を知らない
けれどもぼくは知っている

そこでぼ ....
世界は みずでできていると 
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした

(そのとき みずが流れた)

深夜 人は大 ....
沸かしている。

こんな朝には、
カフェインが欲しい。

紅茶が飲みたい。
紅茶は飲めない。
願を懸けているから、
飲んではいけない。

だから、
珈琲を ....
もちづきの ひかりやさしき はるのよい
たたずむみなもに ふりおりし


つきのこどもの くらげやゆれて
ははをおうてか なみまにみゆる

きらめくしぶきも はるいろみせて
たえまなく ....
  
  「本を読みなさい」
  

   その人はそう言って
   夕暮れて図書館が閉まるまで
   わたしの隣で静かに本を読んでいた


   映画を観なさい
   音楽を聴き ....
わたしは

わたしは わたしの魂を石にします

わたしは
わたしの 魂の石を  
ひとつ ひとつ せっせと そらに詰め

いまや そらは 綺麗な オオルグレイです

その全てが ....
地底人さんの朝は早い。

日の昇る前から働いて、
せっせせっせと働いて、
日が暮れたって、
月が笑ったって、
まだ働く。

地底人さんは穴を掘る。
くる日もく ....
ベンチに腰を下ろしたら
まるで恋人みたいな気分になって
不思議



人の通りの薄い時刻
けれども人がいない訳ではなくて


噴水を挟んだ向こうのベンチには
しっかりと
恋人た ....
となり街にある
パン屋のお兄さんはいつも笑っている


入り口の貼り紙には
「冷めないうちに食べてください」と書いてあって

お店のショーケースにもところどころに
「冷めないうちに食べ ....
窓から空を見上げると
 直線的なエッジを持った二条の白い雲がある。
 これは、と思ってよく見ると
 天井蛍光灯の映り込みだった。

 そうだ、自然界には直線は無いか極端に少ない
 直線 ....
おおきなお空の、
でっかいおめめさん。

まんまるね。
あかるいね。
あったかいね。

お空を見上げたら、
いつもあなたがいるの、
いつもあなたが見ているの。 ....
赤いカケラが私の喉に
意地悪くつっかえて
声の出口を奪うのです

飲み落とそうと溢れる唾液は
それも叶わず流れ落ちる
カケラから甘酸っぱさを吸い取りながら

透き通った{ルビ黄金=きん ....
ぽくぽくと砂埃の道を
踵の低い靴で歩く
道端にときおり現れる
柿の木の下で
風に吹かれて和みながら

寂れた雑貨店は
小さなオアシスのように見えた
冷蔵ケースのコーラの瓶の
くび ....
「サンタマリア」

僕は神様の名前を
あなたしか知らないけれど
僕は神様の存在を
信じたことはありませんでした

「サンタマリア」

僕にも名前があるけれど
あなたは知って ....
男がケンタの二人掛けテーブルに座り
何やら絵を書いている
風体には似つかわしくない童話の挿し絵
雰囲気には似つかわしくない
どこまでも明るく優しい印象の絵


そんな男の斜め後ろで
僕 ....
文は夏でした
震えるという単語や
冷たい風の感覚を
いくら読んでも
文は夏でした
そのぎっしり
詰まった形から
ツンとする草いきれや
朦朧とした熱を
脳は錯覚するのでした
発育を待 ....
何もない処に秋がやってくるとき
ひっそりとして
わたしは言葉の行方を知らない
わたしはわたしを有りの侭にしている

夕くれに空はふりだし
空はそこらじゅうで実り始める
声を掬ったりすれば ....
おしまいのひ
がやってきた
おきにいりのふくをきて
しっかりごはんをたべて
にゅうねんにはをみがいて
あたらしいくつをはいて
いってきます
そとへでた
きもちのいいかぜが
ふくた ....
しずまりかえった夜
の浸透圧で
ゆるやかににじむ
染まりゆく夜
染まりきるころには
わたしたち 空っぽ

恋は死ぬ
愛は死ぬだろうか

輪郭は想う
幻色で、つめたく卵
うすく微 ....
いくどめの夏の陽を

やわらかな肌に射し

花と笑い

鳥と歌う



口もとから
こぼれるものが

微笑みであるように



眼から
あふれるものが

光とな ....
三発目のライダーキックが、
不発に終わった時。
ジューの命運は尽きていた。

だが、
ここで敗北を、
認める事は出来ない。

来る金目鯛星人の襲撃を、
眼前に ....
曼陀羅という古代インド語が溢れ返る
山頂に辿り着けば
ちょっとだけぼくらは悟りを開いたような気持ちになる
長崎からやって来た宗教団体に紛れ込んで
擬似的真言密教徒になって
お授戒なんか受けた ....
盗んだ船で、
沖に出る。

今年の夏は、
もう終わるけれど。
今夜はらりほー。
朝まで無敵!。

右手にアルコール。
左手に紫煙。

頭のてっぺんまで、
 ....
まるで他人行儀な
挨拶で書き始めたのは
あなたの選んだ便箋が
何だか照れ臭く
上目遣いにさせたから



感情を露にせずとも
温かな文となるようしたためたい



そんな課題 ....
何千メートルも 落ちてくる
  

出会い頭が 痛くないのは その肌が 
包み込む 優しさなのか
触れずに 溢れた粒は 足元で 弾けつづける


叩きつけられた 落差は 急いで 
も ....
知さんの自由詩おすすめリスト(229)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
残されて、夏の- yo-yo自由詩905-9-18
no-title- 士狼(銀)自由詩9*05-9-17
アキアカネ- 落合朱美自由詩48+*05-9-17
緑の生き物たち- 肥前の詩 ...自由詩805-9-17
*☆のうた*- かおる自由詩4*05-9-16
胃袋の秋- tonpekep自由詩11*05-9-16
みずのきみへ- 第2の地 ...自由詩1405-9-16
「_沸騰しない。_」- PULL.自由詩11*05-9-14
愛しいうた- しらいし ...自由詩11*05-9-13
十月の空を見なさい- 嘉野千尋自由詩25*05-9-12
わたしの魂の石- 第2の地 ...自由詩505-9-11
「_地底人さんがんばる!。_」- PULL.自由詩13*05-9-11
少しだけ歩き疲れたら- 千波 一 ...自由詩19*05-9-11
パン屋のお兄さんは、やわらかい笑顔をしている- ベンジャ ...自由詩12*05-9-11
空の直線- あるふぁ自由詩605-9-10
「_おめめさん。_」- PULL.自由詩11*05-9-10
林檎- 椎名乃逢自由詩3*05-9-10
田舎道- 落合朱美自由詩16*05-9-9
神様の名前- ベンジャ ...自由詩6*05-9-8
椰子の実ひとつ- 恋月 ぴ ...自由詩15*05-9-8
文は夏でした- 太郎冠者自由詩3*05-9-7
ひとつの秋に- tonpekep自由詩12*05-9-4
んっ- アンテ自由詩10+*05-9-4
水母- こしごえ自由詩13*05-9-4
夏の果実- LEO自由詩4*05-9-2
「_君よ、チ玉を守れ!。_」- PULL.自由詩12*05-9-2
萌える- tonpekep自由詩4*05-9-2
「_湖面にて。_」- PULL.自由詩5*05-9-2
絵葉書の告白- 銀猫自由詩16*05-9-1
ゆうだち- しらいし ...自由詩6*05-9-1

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