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アンダルシアが死んで 20日経った
とても短い生涯だった
アンダルシア
今度は何処へ行くつもり
一つだけ買ったパンを 二人で分けて
アンダルシアの贖罪だって 笑った
アンダルシ ....
世界は みずでできていると
きみは言ったけれど
肝心のきみも やっぱり みずでできていたのは
きみが死んで 五日経って ようやく思いだした
(そのとき みずが流れた)
深夜 人は大 ....
わたしは
わたしは わたしの魂を石にします
わたしは
わたしの 魂の石を
ひとつ ひとつ せっせと そらに詰め
いまや そらは 綺麗な オオルグレイです
その全てが ....
むかしはね
そりゃ「天国なんてないよ」って笑えた
わたしのひいおばあちゃんは誰にも見取られず気づいたら死んでた
これでジュース買いなさいって よく一万円渡されて
そんな高いジュースない ....
わたし 3年前にメル友募集を したんです
その時 メールくれた人が居て
わたし 東京 その人 九州
ありがちな話なのに 笑えないのは 自分のことだから
目を閉じてごらん みるみる季節が変わりま ....
よくわからない食べ物を食べ
よくわからないものを着て
よくわからないけれど生きている
よくわからない神仏を仰ぎ
よくわからない星を見つめる
よくわからないと叫び
よくわからないのに痛み
....
空ばかり見ていたからあなたは空になった
わたしからはもう届きようがないからわたしは空ばかり見てる
空に伸びる道が世界にひとつだけあるとしたらその道のその名前は「少女」
空ばかり見ているけれど少女 ....
魂の一粒を失ったひ
そらがうみを吸収した
愛したそらも愛したうみも
愛の意味も変わり果てたのに
同じ青だけで泣いているのか
魂の一粒をうしなったひ
夜と朝とが入れ替わった
流れ いき ....
もし世界が 黙るのならば
わたしは うたおうとおもう
そのくらいしなければ わたしは
この世界では 生きていけない
もし目を瞑っているのに 気づいたならば
できるなら 目を開けたほうがい ....
不自由なりの自由を不自由というひとは
はやく
不自由になればいいとおもう
無責任なりの責任を無責任というひとは
逃げ出して
帰ってこなければいいとおもう
どうせひととして
為せ ....
もう少し冬でいてと
あなたは春に
すがりついている
どうやら
夏はあなたを太陽と
間違えているが
後ろを向く間に
秋だった
落ちるのはあなたに似ているようで
忘れているうちに
白い ....
ひとが死んだ
そして
その後にひとは
死んだひとをまたころしている
もう血も流れないから
ひとはなみだを流せないのか
そうやって
いちど死んだひとのいのちを
にどもさんども ....
母に
「おまえよりおとうとのほうがかわいい」と
言われた
ようやく10年後
家を出れた
わからなかった
母も人だということが
家族という塊を抜けたいま
いたいけれど わかる ....
空の果ての底の底には
自動販売機があるから
想像力をぶち壊して
一緒に
珈琲を飲もうよ
旅立つなんてなんて無理
今旅の途中だからさ
でも本当は
そんなこと言えない位
空の果て ....
青空に
ふとキリンが
浮いている
なんという
虚ろな空なのだ
ああ青空
縞模様を辿ってついにここまで来ました
ここまで来た
ふと
振り返るキリンの眼には
何も映らな ....
おまえが
私を挫折させるものだとは
知らなかった
かつて
あの公園にいたおまえは
空と海と大地を知っていて
私は知らなかったから
だから
知りたかっただけ
もしまた会えるとき ....
帰る家がない ほんとうに帰る家がない
廊下しかない 部屋がない 電気が点かない
真っ暗な廊下しかない 歩いていても帰れない
帰る家ではない
動物が居る 百万匹居る
五月蝿くて仕方ない
....