すべてのおすすめ
縮こまった 手と足を
ゆっくり 伸ばしてみる
卯月の 空へ
ドアを 開けて
ゆっくり ゆっくり
歩き出してみる
季節を感じて 蒼い風に乗る
....
空の果ての底の底には
自動販売機があるから
想像力をぶち壊して
一緒に
珈琲を飲もうよ
旅立つなんてなんて無理
今旅の途中だからさ
でも本当は
そんなこと言えない位
空の果て ....
物干し竿に吊したシャツが
風を孕んでくるりくるり
くる くる
掴んでる洗濯バサミは
一生懸命!!
※ 洗濯バサミは今日も健気 ....
青空に
ふとキリンが
浮いている
なんという
虚ろな空なのだ
ああ青空
縞模様を辿ってついにここまで来ました
ここまで来た
ふと
振り返るキリンの眼には
何も映らな ....
あなたは届いたり
届かなかったり
する
ふゆのなかでは
わたしはあなたにもぐり込んだり
息をとめたり とめなかったり
する
わたしは海のように
いくつもの約束を
忘れたり
....
こんなに月がきれいな夜に
わたしはオオカミ
人を殺した。
*
すれ違いざまに去っていくので
背中に向けてぶつけた、
言葉、と
言葉の。
その間のお話。
*** ....
あなたの肩にあるものを
わたしも一緒に背負いたかった
あなたが歩くその道の
景色をともに眺めたかった
でもどうぞご安心を
わたしは理解しています
あなたの力になれるのが
決し ....
杏仁豆腐がとろけそうなころ
舌の上はエラーです
空の上は Lalala
舌はずるい
空想に
一番近い気がしたから
....
バスにゆらゆら夢をみたの
バスはぬくぬくだから夢をみたのよ
誰もが幸せで誰もが不幸せ
誰もが幸せでとっても不幸せ
青空一面のジグソーパズル
一生懸命取り組んだけどピースが足りない
ピースが ....
静かに という言葉を 使いすぎてはいけない
そこには たしなみ が あるから
多くを語らずにいても 多くが漏れる
ので さいだいげんの 多くを 語る
よそ者のなんにんかは いじけてしま ....
にこにこコスモス
木枯らしに揺れ
ピンクの笑顔で
お日様見やる
にこにこお日様
別れを惜しみ
赤く赤くなりゆきて
山並みに沈む
にこにこフクロウ
音も立てず飛ぶ
夜長の季節 ....
帰る家がない ほんとうに帰る家がない
廊下しかない 部屋がない 電気が点かない
真っ暗な廊下しかない 歩いていても帰れない
帰る家ではない
動物が居る 百万匹居る
五月蝿くて仕方ない
....
あかん。
もうおしまいや。
胸が痛くて、
心が壊れて、
揺れてしまう。
なにがあっても、
なんねんたっても、
おもいだしてしまう。
笑ったる。
笑ったるねん。 ....
冬のくじらは島になりたかった
椰子の木を一本 背に飾って
あの人のために家を建て
そして浜辺を用意した
一人きりの夜に 歌を歌う
夜の海に ....
私がその 何でも生み出せるような手に焦がれて
それなのに何を悩むことがあるのかと思うように
また君にも手に入れたい指先があるのだろう
君がその指を
いまいましげに潰してしま ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
あまりにお前哀れだから
羽根を描いてやったんだ
だけど俺はへたくそだから
ぶかっこうになってしまった
とべなくてもいいありがとう
お前言った
あんなに星が大きいのね
あれがきっと ....
きもちをつたえようと
ことばをえらぶたび
むねのおくがずきずきいたんで
むねをかきむしるうち
かたいものがゆびにふれた
おもいきってひきぬいてみると
くすりゆびくらいの
てとらぽっと ....
おもちゃを買ってあげるから、
駄々をこねてはいけないわ。
お気に入りのドレスを汚されては堪らないの!
ほら、わくわくするでしょう。
夜中に食べるプリンのように。
ひとつ聞きたいことが ....
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