こぼれおちるもの(其の一)
快晴

空高く猫背を気にして君を待つ約束の無い公園通り

枕抱き眠りにつく初夏の宵 夢に見るのは君の曲線

色男ため息ついて開かせる女の心と財布の紐を

カラオケで悲しい曲を歌ってはそれよりマシと言い聞かせてる

思い出の五丁目公園 閑散と 子供の代わりにダンボールの家

ペン先をノートに押し付け書きなぐる美化を重ねた君の残像

過ぎゆくる時の流れも愛しくて二人見つめる多摩川の夕


短歌 こぼれおちるもの(其の一) Copyright 快晴 2007-05-23 20:21:56
notebook Home 戻る