すべてのおすすめ
きみが言う「愛してるよ」は うすっぺらい
「ごめん」と言わない 心ないきみ
ちっぽけなもろいグラスにプライドがはいりきらない、ひびが入った
ちょっとした風もいちいち染み込んでフラペチーノに泣かされる夜
もうやめた もう憧れることやめた 君の隣のティニー・ガール
....
ビルの向こう沈む夕日を見送ってまた来る夜に足を踏み出す
夕暮れに金木犀の匂いたちやさしい{ルビ時間=とき}をしばし楽しむ
つかの間の光の中でかいま見た妖精の翅どこへ消えたの?
かくれ ....
四人の旅
朝がきて旅発つ志賀は曇り空秋分の日の我らが家族
心晴れぬ目に緑なる両脇の草花にふとふと心やるなり
ゴリアテと聖なる書に記されど一人の勇士神の子ならずや
思い出の西宮 ....
朝からの風の匂いで
前線の真下にいると気付いたところ
一晩じゅう置き去りにした鍋からは
酸っぱい匂い、残る悲しみ
部屋干しの洗濯物に引っかかる
濡れた髪の毛
湿ったタオル
鉛 ....
窓ガラス滴る雫数えては不実な愛を嘆き悲しむ
雨の中傘もささずに飛び出せば君に出会えるそんな気がした
レインボウ追いかけて行くよどこまでもいつか君にたどり着くまで
紫陽花の冷たい青は君 ....
ぬぎすてる
春の衣の
きらきらり
ひかり散らすを
むねに刻んで
風に舞う
五弁を
優し陽に翳し
凪ぐ空
仰ぎ
青に とけゆく
妻との外出
友にまた子規の歌集を贈らむと妻にささやく如月の昼
コーヒーのマイルドブレンド注文し二人来にけり茶店の窓辺
薄蒼き空の雲さえ淋しくて風にはためく宣伝の旗
雲の眼路 光る山脈
なびく髪 鹿{ルビ=しし}の鼓笛に
いにしへ返へる
☆
銀の微塵に 黒鞄のイムバネス
ゆれる菅穂 火山灰のみち
☆
稲の槍
黄水晶{ ....
綿菓子の 桜の枝にうずくまる 蕾に咲けと 満月の夜
涙なら頬をつたって濡らすでしょう 春の足跡 そらの手鏡
春の星 咲いた証はあしもとで かざはなと舞い 銀河流れる
夜も更けてクマも親子でご登場
あぁもうそんな季節でしたか
牛飼いがタガメにしか見えません(汗)
昔のひとの想像力すごっっ
しし座はねぇカエルに見えます(笑)
見えませ ....
アンダンテ追いかけて追いかけていても君が見えない陽射しの中で
抱きしめる速度ですれ違う風はセルリアン、君の瞳に映る
炭酸の雨///下弦の月をマドラーで浸しても味なんてないまま
....
いまもなお ビッグバンより続いてる
連鎖する水 連鎖する青
ナース服
肌から消えるアルコール
採血針を通過する赤
引っ越しを繰り返すたび立つ鳥の姿に自分重ねて変わる
....
手のひらに触れると消える雪の華はかなくもろい命を思う
冬の森雪の女王の馬車は行く白い軌跡を空に残して
降る雪に消えずに残る埋み火は今もこの胸熱く燃えてる
窓を開けて一面白の雪景色足跡 ....
剃髪に立ち会った日の陽の光 淡く結んだらせんのつづき
葉脈にミシンをかける神様は季節のすきまは縫い合わせない
にんにくで追い払うんだ君のこと季節外れの桜の匂い
....
廃校の探検隊だぼくたちは廊下がミシンと鳴るアンダンテ
イチゴにも砂糖をかけるアキちゃんが横目で見ているスターバックス
算数が誰より得意なユウくんは今日も釦を掛け違えている
....
くれないを燃やしては織る彼岸花
散りゆくあきの路にざわめく
朝を着る嘘としたしむ桔梗の日むらさきいろの欠片をかおる
銀杏というなまえに咲いた羽たちを追いかけている日記 ....
活断層の裂傷を隠し暮れてゆく列島の国道はしずか
ひび割れてゆく日々の記憶行く手には空色のすべての皮膜
人一人ひとりひとりとひたひたと足音のする干潟はひえて
法 ....
宗教・文学はアヘンだろ見ほろぶまで
乙女の純情を捧げつくす
タバコ止めました たたみ止めました 31文字止めました
破壊の衝 ....
折り返す列車は濡れて雨粒の数の約束待つ河原町
烏丸のホームで制服のリボンを揺らしてあの子は白線を踏む
閉じかけた夏の絵日記直線では描けなかった桂の警鐘
高 ....
鎮まった生命の月回り無機質の
エンジンの音冴え冴えと下弦の夜
一片の銀河の記憶この書物
前世の我もまた読みしか
風雨強き漆黒に蝶の幻見る
....
貝殻のように丸まりうずくまり
鉱石さがすイギリス海岸
行き先のない汽車に乗りひた走る
どこまで行っても通過駅のみ
夜すでに企み隠すコランダム
見知らぬ ....
ペンの銃座から覗き見る世間ランボー
昏がりの街に羽綿の引き金
その弾道を解析せよ!ランボー発砲
....
秋の陽気に口説かれ一葉が輝き
我も少し武装解除したし
どこまでも透ける空には有ると言う
天空の都 仰いで汗流す
はにかむ陽に首かしげて微 ....
世界はやはり謎に満ち満ちて だから問おう
飲み干す前のコーヒーのように
世界ゲームを この身一つが世間を渡り
オリキャラの人生の山谷乗り越える
....
■ミッドナイト・シャワー■
ミッドナイト
月のナイフで切る指に怖いほど、まだ滴るカシス
甘い、赤
舐めて
瞳に翻る
純情、孤独、叫ぶキラメキ ....
見上げれば青い視界スカイ手を伸ばし焦げるまで焦げるまでまだ、
視界を曇らせてゆくのは白い嘘ホワイまたばれた降り出した。
夕暮れ通りを右に曲がりライト ....
年増のぶよぶよのししむら短歌と
若草の少年の鎖骨なる俳諧
一気一息で緊張をはらむ俳句と
二息で折れる汗のデブ短歌は
心臓にペースメーカー挿入中 執 ....
海牛のようにリーフに内分泌す
57577が暗礁のように波立つ
真紅のハイビスカスが海風に揺れて
真っ青な空に咲いていて雲の影を
太陽光が眼球を焼き尽くす ....
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