すべてのおすすめ
この空を 君は自由に 飛んだから だから鳥はね 泣いたりしない



悲しみは もうたくさんだと 花は言う 僕は自分に 水をあげた



いつまでも 帰らぬ温もり 待っている 隅で眠る ....
 淡雪は炎のように降りつもりきみの素肌の灼熱を知る



 凍蝶の滑り落ちゆく黒髪にかかる吐息は結晶化して



 性愛の天を凌いで伸びる蔓 凌霄花は空にまみれ ....
手拭を汗ふきとらむと思いてや万葉の歌涙をぬぐう

蕎麦食めば妻の与えし千円の中よりいでしそのそばの金

物乞いをなすと思わじ今朝の妻の与えし何がしかの金

芸術によって何をなさんやただ表面 ....
産まれ生き苦しみそして死んでゆく
 たった一行闘病短歌

日赤の病棟入り口掲示板
 嘆歌とあって朝顔も書く

これからは口語短歌の詩人です
 出来損ないの痛みを堪え

銀色に輝け外科 ....
震える声で もう会わないからと 背中の君が とても愛しくて



なんでも分けあっていたから 小さなアイスも 僕には多すぎる



君が残して行ったサボテンは 今でも窓辺を占領してます ....
どこまでも果てしないブルー憧れは波の彼方に今も揺られて

水平線沈む夕日を背に受けて終わった恋を海に葬る

悲しみは寄せては返す波のよう真珠の涙{ルビ零=こぼ}れたままで

今もなお忘れら ....
二重三重山際かさなり緑なす比叡の山は今日も確かに

湖は遠ざかりゆく車上にありやや涼し大津の街は

昼食の時となりたり京に来て茶箱弁当という物を食ぶ

空曇り風は吹きて段上り息つきては ....
ピラミッドみたいな形の倒立を 目を皿にして隈なくみてる

血まみれの夕焼けぜんぶ呑み込んで(みない、いわない、きかない、しらない)

帰ろうとしている影が剥がされて/いつまでも帰ろうとしている ....
エメラルドグリーンの夜なまぬるい風がふたりを近付けている


陽炎を蝉が叫んで揺らめかす 入道雲が乗せてきた夏


わわわわと とおく、ちかくで鳴くかえる まっくらやみでわたしいまどこ
 ....
 ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で


 衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ


 気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
 ....
肩書きは「青い新宿回遊魚」まだあのひとはいますかここに





膝を抱き「東京事変」聴いていた人恋しくてベゴニアを買う



束縛を嫌いみずから糸切れば動けなくな ....
共になり三十二年の今朝の庭紫陽花咲きて陽はうらうらと

夫たちよ妻を愛せ六月の今日の聖句を心に置きて

水無月の妻と語らうこの日々の瞼に浮かぶ蛍が二三
北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって


少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち


宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
緑濃き妻の花壇のアジサイは蕾ひらきて咲き出でむとす

チャイコフスキー?悲愴?響きて朝の花壇は潤いており

春風に風鈴が鳴る朝日さす椅子に坐しておもいはおおし

妻が植え吾は運びて共になす ....
アジサイの蕾ふくらむ真昼どきふと戦争の頃思いいず

公理さえ定理もいらぬ人もいる健全に過ごさねば滅ぶ

妻ととも来年からは二人して新しき人生はじめむかな
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない



やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる



ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
風すこしあかるい街の片隅で Cover me またつぶやく春を


なみだ涙こぼれてもいい胸濡らしそこにたまれば空を映そう


雨の朝、こぼれる雫受けかねてただごめんねと呟いてみる

 ....
 白きバラ垣根に咲きて皐月昼妻と伝道奉仕に励む

 二人して風邪をひきたり今日もまた庭のテラスに紅茶とケーキ

 針箱に赤白黄の糸巻きが妻は手縫いで衣服をかがる
絶対ということなんて絶対にないとおもっていた昨日まで


ただいない こっそり隠れてるわけでもなくてあなたはただいないだけ


ふわふわのベッドでしがみつきあってティンカーベル ....
 まださむき五月のあさの机にて妻まだ起きず吾は聖書を

 風邪をひき咳と痰とに悩まされ五月の連休初日過ぎゆく

 愛そそぐ人をえたとのメイル受け子の幸せを神に祈らん
 光さす朝の机に聖書読み部屋にみち満つベートーベン

 愛する妻は仕事に出一人聴く交響曲第四番
{引用=


8センチ隣でただしく眠ってる、きみに呟く「死のうか」なんて。


どうしても受話器ごしでは無理なのね いっしょに歌う、そんなことすら


この夜のふかいとこにきみがいて ....
春かすみ藍色の水鳥が舞う湖の架け橋渡りけるかも

枯れ葦の水辺たわむる鴨の群れ飛び立つ音に心騒げり

浅みどり新芽つけたる木々を見つ心新し空を仰ぎて

黄みどりの芽と花が合い桜咲きける ....
今はもういないあなたの席すわり苺みるくのストローをかむ 船をたたむ)海岸からは海岸が見えなくてこれでは砂漠と同じです(海岸もたたむ


抜けそうな八重歯の揺れが開閉器 奇跡と破滅を行ったり来たり


(忘れたい)脳裏に散らかる消しかすはしろくて ....
抱き合ってもちっともあったかくはないのあなたはひどい末端冷え症


ずるいよ あいつの好きそうな控え目なくちびる震わすあの子 ずるいよ


わらっちゃう きみが休みの水曜日 だあれも来ない ....
わたしたちは時間をうまくやり繰りして乳清だらけのヨーグルトになる

触感がどうだとうではないのです(生き物なのね)あたたかい罠

皮膚擦れて 二階の角部屋は朝日に焼かれ まな板の上で震える枕
 ....
横断歩道の黒白正しく踏み分けていくように押す部屋番号「206」


無機質なふりして並ぶ玄関のドアは夜まで熱が抜けない


ココナツの洒落た香りが悔しくて窓に3ミリ隙間を作る

 ....
「牡羊座」

恋したら猪突猛進どこまでもちょっと待ったは無しの恋なの

「牡牛座」

石橋を叩いて渡るこの恋をゆっくりそっと見守っていて

「双子座」

あの人も好きだけどこの人も ....
沈みゆく 夕日の中の 僕と君 二人のほっぺは ほらりんご色
恋月 ぴのさんの短歌おすすめリスト(440)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自由に- ミツバチ短歌13*10-7-29
雪月花_- 夏嶋 真 ...短歌29+*10-7-27
汗と涙- 生田 稔短歌3*10-7-22
残夢2010- 大村 浩 ...短歌13+*10-7-16
サボテン- ミツバチ短歌5*10-7-8
海の夢- 未有花短歌8*10-7-1
妻と8首の歌を作れり- 生田 稔短歌6*10-6-23
ピチカカ反応- ことこ短歌13*10-6-22
むっつ_夏のうた- はちはち ...短歌11*10-6-21
翠雨- 夏嶋 真 ...短歌29+*10-6-15
東京哀歌- Rin.短歌2410-6-15
水無月の日々- 生田 稔短歌610-6-13
京都慕歌- Rin.短歌28*10-5-28
朝はすがしき- 生田 稔短歌6*10-5-27
五月二十一日- 生田 稔短歌510-5-21
さみしさで貧血- ふるる短歌26*10-5-21
つぶやく春を- 石瀬琳々短歌8*10-5-13
五月晴れ- 生田 稔短歌410-5-9
ななつ_真夜中のうた- はちはち ...短歌4*10-5-8
朝早く起き- 生田 稔短歌510-5-2
朝の光- 生田 稔短歌310-4-30
ホットミルク- あぐり短歌12+*10-4-25
湖の春- 生田 稔短歌610-4-18
四月- ことり ...短歌13*10-4-13
ただ水があるだけの砂漠- 佐藤真夏短歌5*10-3-30
やっつ- はちはち ...短歌4*10-3-29
(ほのかに腐った匂いにときめく根ナシ草が見るゆめ)- 佐藤真夏短歌6*10-3-28
下手なキス、して。- Rin.短歌1410-2-13
恋占い- 未有花短歌16*10-2-2
りんご色- ミツバチ短歌8+*10-1-25

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