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うす暗闇のなか

香の灰を浴びて

ベッドにて眠っていた猛獣が

女という感覚を微かに取り戻した

夢現の。







現実の壁、落ちた灰

灯ゆらめき、

 ....
はっきりと見えない
セロハンのような
それ 一枚が
へだてている
ような
わたしたちは
角度によって
ときどき 見える
それ のせいで
近づけずにいた

沈黙に見とれてしまいそう ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
立ち並ぶビル群の幽霊
ビル風が吹き抜けると
敷かれゆく風の線路の上
滑らかに空中列車は行き交う

乗客は皆視線を落とし
日常に見つからぬ出口を
携帯電話の画面に封じ込める

 「 ....
優しさとか嫉妬とかモラルとか、

そういうの、なんか全ぶどうでも善くなって

ただただあたしを、あたしの瞳を唄を、

まっすぐに見て欲しいと思う。





だれもかれも。
 ....
ゆうぐれが
ひとつずつ死んでいく

さよなら、それでも
また明日
会えるといい。

なんども手をふる
彼は
東ばかりを見る



橙の
奥 ふかく
つめたく 
や ....
どうすればいいか
と思ったとき
できることは
考えることではなく
ぎゅっと抱きしめること
だけが
何かを救うから

あなたを胸に抱いてぎゅっと

あなたが苦しがるまで
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
もうすぐ私はこの声を失うでしょう
うな垂れた君がそう云った

魚のような足を組みなおして
煙草から灰が落ちても彼女は俯いたままだった

売れないシンガーと売れない詩人な僕らは
その言葉で ....
白いシーツにくるまって
裸の足を少しのぞかせながら
「帰るところがないのぉ」って
まるでローティーンの家出少女みたいな
口調でさ
そう言ってみな

きみの横に滑りこんだぼくは
不器用に ....
わたしはかつて
とてもあまくて湿った土から生えて
花を咲かせることをゆめみた
猫が足元におしっこして
とてもあたたかくてしあわせだった



ちがう土から生えてそだつわたしたちは
た ....
夕刻
おとこまさりの包丁裁きで
頭を落として
からだを開いた

中骨を
刃先でなぞる
膜を破る
洗い 流す
ぴりぴりとあかい
赤は
どこまでも
泣き止まない


鍋の底で ....
かわいそうに

思った

必死になっている
彼を見て

わたしのこと
好きなんだなって

でもわたし
たぶん
それほどじゃない

かわいそうに

でも満足してくれるの ....
頭痛の治し方を模索する
肩甲骨の伸びた少女の
持ち上がった服の曲線が
気になって僕は、640円を財布の中から
錬金することができずに
できる限り救い出そうと試みる
頭が痛い
店 ....
あの日
誰もがわたしに
優しくしてくれた
あたたかい言葉を投げかけてくれた
よかったね、と
言ってくれた
わたしだけはどの人とも
いがみ合わずに
誰にも
嫉妬されずに
いつも、いつ ....
きんいろだねすべてがうつくしいね
もちろんきみもだよ
ほんとだよ
たまにしかこんなこといわないからね
ちゃんときいといてね
うそはなるべくつかないからね
たまにささいなくだらないことをかく ....
今日も一枚の花びらが落ちていきます
雪はまだ降りません

寒さで身が千切れそうな日に
一人で歩く月夜道
深い深い海の中
雪がふわりふわりと漂います

誰に知られることもなく
何万年と ....
海を埋め尽くす無数の海獣
それらの移動に
海は慄き
激しく毛羽立つ

逆巻く海鳥の交尾
海獣の胴震いに振り落とされもせず
雌鳥は厚い皮膚の皺の狭間に産卵する
そして独身ものは空中を埋め ....
たとえばそれは
黄色と黒の表紙がついた
どこにでもあるスケッチブックで
軟らかい鉛筆を握って
記憶の底の君の笑顔を
なぞってみる
のだけれど

たとえばそれは
終電を逃しちゃった
 ....
寒いね。と言った。
当たり前だ。冬なんだから。
こんな日に裸で歩いてる変質者に会いたいものだ。
そうしたら、ば〜かと叫んでやれる。


クリスマスだからって、一人。
クリスマスだって、何 ....
帰ろうと思っている
生まれた町はもう無いけれど

君がもしまだ
生きているのなら
全てに見放された君のために
今はただ空を見上げて
帰りたいと思っている


君の、元へと。
料金が足りませんからと
窓口の向こうの若い局員は不機嫌そうな顔で
茶筒みたいにふくれた封筒をつき返した
そりゃあ、足りないのは僕の落ち度ではあるし
深夜勤務の彼にはちょうど今頃が
一番眠たい ....
己を一番知っているのはのは貴様かもしれない

だからあんなとこやこんなとこに

栄えてるんですね

いいと思いますよ

とても

車にはひかれ

人には踏まれ

動物には糞 ....
夕べどうしても読みたかった本があって確か俺は持っていたはずなんだけれど今思い出してみると、別れた女に貸しっぱなしになったままであったりする。もう15年も前の話になるので時効は成立しているんだろうか?そ .... http://www10.big.or.jp/~akagi/flash/index.html#


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 ....
天使のようなのが理想だけど時には悪魔な自分。
意地悪な気持ちがちくっと心の片隅に浮かんでくる。
心が風のように揺れ動いて・・
そんな自分はいやな人間だけど
ふりはらってもふりはらっても
心の ....
語り合う仲間がいることによって
安心感が生まれ、心にゆとりも生まれる

ゆとりの中から
周りの空気の音やにおい、
そしていろんな情景、人の優しさ
ふぁわ〜っと舞い込んでくるよう

あ、 ....
ひとりでいるということは
どういうことなのかしら
慣れていたはずなのに
いったんふたりを知ってしまうと
すごく怖いことのような気がして
若葉さす あのやまなみが
ひときわ美しいから
ごま ....
床さんの自由詩おすすめリスト(178)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
香の灰- かのこ自由詩4*04-10-8
夜の、きりん- 望月 ゆ ...自由詩304-10-7
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
空中列車- 服部 剛自由詩25*04-10-3
恋。- かのこ自由詩204-9-21
土の匂いを噛む- 自由詩13*04-9-10
言葉はいらない- チアーヌ自由詩904-9-5
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
人魚の詩- りぃ自由詩104-8-13
今朝早く君は物憂げにぼくのベッドから流離する- 山田せば ...自由詩904-7-26
(とびたつしゅんかんのとりのかたちの)- なを自由詩1704-7-23
あいまいなからだ- 自由詩14*04-7-6
かわいそうな人- チアーヌ自由詩404-5-18
本屋にて- クローバ ...自由詩3*04-5-17
わたしのやさしいひとたち- うめバア自由詩3*04-5-2
きんいろだね- 千翔自由詩304-4-30
海月- けらまご自由詩304-2-25
- 音阿弥花 ...自由詩604-2-19
輪郭だけが残っている- 山田せば ...自由詩904-1-14
クリスマスカラー。- 千翔自由詩203-12-18
ALONE- りぃ自由詩203-12-1
Please_Mr._Postman- 山田せば ...自由詩24*03-10-28
雑草- 四季自由詩103-10-15
みのもんたさんにお願い- 山田せば ...自由詩603-10-7
縁_Flashバージョン____山田せばすちゃん/赤木虫太- 山田せば ...自由詩6*03-8-26
悪魔な自分- ゴン自由詩303-7-27
なかま- ゴン自由詩403-7-18
小鳥- 芳賀梨花 ...自由詩8*03-5-7

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