香の灰
かのこ
うす暗闇のなか
香の灰を浴びて
ベッドにて眠っていた猛獣が
女という感覚を微かに取り戻した
夢現の。
現実の壁、落ちた灰
灯ゆらめき、
ただ此処に、甘いにおい。
自由詩
香の灰
Copyright
かのこ
2004-10-08 05:51:12