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そうだね、鎖骨は折りたくない
みんなそうでしょ、って

さびれた駅の階段を
がらんどうな夜を、駆け上りながら
窓に映る、その当たり障りのない服装や顔で
私には普通の人間を装っていることが精 ....
明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか

たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか

その眼 ....
無地のワンピースを着て
濃いめのカルピスを作った午後
汗の珠を額につくり
夏のにおいを、すこし思い出す

ベランダのコンクリートにできた
幼い模様に
ため息を吐いて
また高くなり始めた ....
めらんこりーなんて
可愛いよ。

ほら、べっどの傍らにある
それでしょう。
ほら、ねこがにおいを嗅いで、でも離れた
それでしょう。

つまみあげ、捨てようとしたその時に
ひろわれるの ....
雨の中
けたたましくロックンロールをかき鳴らしてよ。
どこかなつかしく、憂うつな景色を
打ちのめすみたいに。

泣きたくないのよ、今は。
ずっと夢中でいたいのよ。
そうして忘れていきたい ....
「苦しい」の言葉一つで
泣きそうになるよ。
この手は
いっつも伸びきって
ながれる水もすくえないから

連れていって。
「なんでもないんだから」と言いながら
むずかしい話は、今日はよそ ....
湿った夜の空気の中を
飛び回る夏の虫が疎ましい
希望も絶望もないのに
月明かりが仄明るくて疎ましい

波音のひとつもない
此所が海辺だったらいいのに
そしたらきっと泣けるのに

ひと ....
サンタクロースのお話は好きだ。
それは、聖夜の前日に素敵なプレゼントを配るから好きなのではなく、
サンタクロースが赤と白の服を着た、おひげの立派なおじいさんだから好き。
(煙突から落ちるから好き ....
毎日、目覚めの悪い朝と
目覚めの良い朝が交互にやって来る
なのに私はいつも
何も知らなかったかのように
それを迎え

目覚めの悪い朝
関節の痛む朝
カーディガンの袖口から手は無い
昨 ....
うす暗闇のなか

香の灰を浴びて

ベッドにて眠っていた猛獣が

女という感覚を微かに取り戻した

夢現の。







現実の壁、落ちた灰

灯ゆらめき、

 ....
優しさとか嫉妬とかモラルとか、

そういうの、なんか全ぶどうでも善くなって

ただただあたしを、あたしの瞳を唄を、

まっすぐに見て欲しいと思う。





だれもかれも。
 ....
床さんのかのこさんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カフェテリアの隅で- かのこ自由詩505-7-16
きみの、うつくしい- かのこ自由詩1205-7-9
プレシャス- かのこ自由詩405-7-6
めらんこりー- かのこ自由詩405-6-24
ロックンロール。- かのこ自由詩505-6-21
だらしないかも知れない。- かのこ自由詩505-5-30
波音- かのこ自由詩305-5-3
クリスマスの美学。- かのこ散文(批評 ...104-12-23
目覚めの悪い朝- かのこ自由詩3*04-10-22
香の灰- かのこ自由詩4*04-10-8
恋。- かのこ自由詩204-9-21

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