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名もない川のほとりで僕らは何も知らずに生きている


いつかの雨で水かさの増えたその川の
どこかで誰かが流されたらしい
虫取り網を持った人たちが
すくって助けてあげるんだと
張り切った手 ....
東京少年
空を見上げる
星が見えない新宿の夜空
僕達は 吸い慣れた煙草をふかして
何時も通り どんな通りだって
みんなして練り歩いていた

東京少年
空を見上げる
星が瞬く世田谷の夜 ....
「魚の目ん玉だったら、コラーゲンだし、役にも立つのに」


そう吐き捨ててアイスピックを洗いに踊り場へ
階段の壁面に喰らいついている蛇口をひねる水は冷たい

目ん玉は、掌の上で ....
女だったら
ほぼ誰でもいい
面倒くさくなくて
うざくなければ
だって忙しいから
一年契約の
派遣の女の子に
毎年手を出してる
そういう噂
大した自信だね
断られたことないの?
な ....
人さらいは人をさらったことがない
これからもさらう予定がない
けれど人さらいは人さらい
それは何の比喩でもなく
人さらいが人さらいであるということだ
何故人さらいは人さらいなのか
生まれた ....
小指のつめが騒いでいても
あなたはつゆと気にしないのね
遠くをみて
空をみて
目の先には春

時計の針の柵が越えられないのよ
わたし
間から手も
出せないくらいに

のどの奥にあ ....
受け止めかねる日々が
一日の中にいっぱい
押し寄せてくる
あるいは、波の中にもみくだされ
僕は
思い出の中のせいぶつになるように
ウニャウニャと日々を漂う
生き生きした面影を失った画面の ....
寝酒をやめました
睡眠薬を飲むのもやめました
夜はやっぱり眠れません

煙草を吸うのはやめられません
やめる気もありません
緩やかなる自殺です

少し太ったようです
自堕落な生活のツ ....
今僕の瞳に映るすべてのものが消えてゆく。
白い花も。緑の葉も。青い鳥たちも・・・すべてが僕から消えてゆく。
どうして僕には見えないの?
白と黒の粒たちが、目の前を行ったりきたりで・・・・
この ....
夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
砂丘の頂上にまっ白い紙箱がある。
パチパチととりまいているのは金色の砂粒。
腕を差し込むと自由電子はパチパチと私を阻む。
クーロンは孤独への希求に働きかける阻害の力だ。

蓋を開ければ、高層 ....
地球が転がるのに追いつくよう
わたしはすべり台をつるり
指が焦げるスピード
わたしは銀になる
空気を回して春になるから
わたしは空と呼吸
道が氾濫してるから船を出すわ
わたしはボタンを押 ....
遠い日の夜
私が目を覚ますと
家には誰もいませんでした。

このとき私のなかで青い虫が鳴きました。
(きいきい)


さらに遠いむかし
最後の氷河期が
始まろうとする夜
私は猿で ....
南の野原は
みんなあかるく
はやいのです

日と風に
ほされる草たちは
わたしの訪れに
あいさつしますし

ほらあの
草むらから
何かがとうらいするよ と

日と風が
さあ ....
さわれそうなほどの青、空
心音の近くで
水の流れる音がしている

少し、痛い


大気圏の底辺で沸騰している僕ら
水を注いでみると、遮断機が下りて
通過していく何かがある
夕暮れに ....
徴兵された兵士のように
寒い目をしてあなたは通路を行く
改札を抜け再び階段を降り
あなたの目が地下鉄に乗る
と、私の目だけが置き去りにされる
壁にはたくさんの色あせたポスター
その ....
乱暴な優しい時間を共有してることに
最早 優越感なんて湧かないし
愛の歌を耳元で聴きながら
私が全てを許して心を開いていても
あなたが同じペースで
心を開いてくれてるとは限らなくて

私 ....
{引用=


それは例えば
閉園前の遊園地
閑古鳥の鳴くデパートメント
誰も通らない非常階段
埃の積もった工具箱
空気の止まった閉架図書室
星光をただ通し続ける真空空間
そこにはや ....
傾いてる って それが僕のバランス
わかるやつにだけわかればいい
そこに君がはいってたら ベスト

ああうん と階段を降りる途中でふりかえった背中
オレンジのニットがはりつく腰のあたり
千 ....
  海岸沿いを走り始めた電車が
  古い町並みを置き去りにするから
  わたしは前を向くしかなかった
 
 
  「さようなら」


  雨上がりの午後
  西日の縁取る横顔も静 ....
心臓の近くでセミの声がしている
冷蔵庫を開けると
大きめのロブスターが、ヤー、ヤー、と
おもちゃの銃を振り回しているのが見える
いつだって無邪気な者には罪が無い

野菜室からよく冷えた ....
とても新しい
墓石に刻まれた文字が
読めない
わたしの名前が
書いてある
はずなのに
気色の悪い風景を目前にしたときに回転体は急に速度をひるがえした

諸々の事情は飲み下す事はできたがあめ玉のように喉奥にのさばっていた

それのお陰で僕は死ぬのだと白いのに告げられて ....
何か間違った翌日の光の眩しさ
カーテンは必ずしも薄緑色で
少し笑って
決意した時の喪失感
自我が縦に割れていく

空間が一つの存在を許すシーン
数秒間だけ、ヘリウムのちからに乗った

 ....
10億分の1のちいさなあなたが

目をつむるごとに
風に吹かれるごとに
音楽を聴くごとに
窓を開けるごとに

思い出されては流れていきます

目に見えないほどちいさくなったあなたは
 ....
遠くのタヌキと近くのノラネコ
欠けない満月すり減らし
凍った浜辺で真夜中バリボ

ラインはかすれた子亀の軌跡
星屑なぞってくちなしバリボ

ぱらりぱらりらぱりらりら
何度も笑った故郷の ....
広い、窓のあった部屋
私の一部分がそこで途切れていて
確かな
薄い胸で必死に空気を集めていたこと
息切れと
ほんの少し気持ち良いと思える
ぴりぴりとした痺れとで
滑り込んできた電車は目眩 ....
土の中の四角い箱の中で
小さな女の子が
  「そらがみたい」
と言った

私はどうにかして
彼女に空を見せたくなったが
あいにく、今日は曇り空で
喜んでもらえるとはとても思えなかった
 ....
緑色の花が咲く
とても緑色
とてもきれい
永遠なんてないから
今日もお花はきれい
緑色のお花はきれい
ああー
生きていることに壮絶な絶望を持ってきて
チェルシーを食う
地図は
東京に何本も線が引かれて
みんな首を吊っている
電車は人を轢かない
夕暮れはかすり傷に優しい
珍しい歌を歌って ....
ベンジャミンさんの自由詩おすすめリスト(1070)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほとりにて- 霜天自由詩505-4-3
東京少年_(皆のウタ)- 虹村 凌自由詩12*05-3-31
*アイスピックララバイ*- 自由詩11*05-3-31
醜い期待- チアーヌ自由詩705-3-31
人さらい- たもつ自由詩1805-3-30
つめのゆめ- ふく自由詩4*05-3-30
海岸- 石川和広自由詩10*05-3-30
口寂しい- 快晴自由詩5*05-3-30
____ノ___イ___ズ- 天使自由詩205-3-29
白い紙、赫い影- 嶋中すず自由詩4505-3-29
疑似定刻- 人形使い自由詩9*05-3-28
狂想曲にも似ているんだわ、わたし- ふく自由詩5*05-3-28
旅虫- 石垣憂花自由詩10*05-3-28
遠足- 石垣憂花自由詩9*05-3-28
浮上未遂- 霜天自由詩1005-3-27
失踪- たもつ自由詩1505-3-26
愛の歌- 自由詩4*05-3-25
一時停止の観測- 半知半能自由詩405-3-25
可能性- 吉原 麻自由詩2*05-3-24
雨上がりの午後に- 嘉野千尋自由詩6*05-3-24
減速- たもつ自由詩1305-3-24
- チアーヌ自由詩1305-3-24
ガン- ayu-m自由詩205-3-24
雲のかたまり- かのこ自由詩105-3-24
ナノ- ふく自由詩2*05-3-23
真夜中バリボ- ヤギ自由詩2*05-3-23
大きくはない、手で- 霜天自由詩905-3-23
おひさま- 自由詩4*05-3-22
緑色の花- チアーヌ自由詩505-3-22
unchained- ピッピ自由詩605-3-22

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