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夢のなかで喋りすぎて
目覚めた朝の喉は
砂漠の楽器

おはようの声は
なににも震わせず
深い秋の空気に溶けていくだけ

あたりまえのような朝が(声が)
あたりまえに訪れるわけではない ....
踏切で通過を待つ献立の色は
徐々に透明を重ねて
温かい食べ物が相応しい
そう思うと
環状線の列車が織りなす風が
調味料の先の方まで伸び
わたしもまた誰かの
呟きのようなものだった ....
いつかの僕に伝えたい
世界は澱みながら
僕を追い詰めようとしていると
僕ではなく世界の問題だと
だと
ちょっといい味出したファッション
ただの流行で終わるコミュニティ
信頼できるものが一 ....
つまんなぃ

僕の中の
いつの日かの
彼女は
いつの日か
言っていた

つまんなぃよ

僕ら
繋がっていたんだね
あ、ヒトラー
俺からしたら
チャップリンなんだが

つ ....
仕事をしくじった

あれだけ丁寧にやっていたのに
しくじった
心苦しさが胸を重くする

このオモリを抱えるのは
なかなか無いことなので
自分を観察することにした



当日  ....
漏れてる
あっ、漏れてる
あっ、あっ、漏れてる漏れてる
漏れてるってば
もーれーてーるーぞー
どうして漏れてるか知らんけど
何が漏れてるか知らんけど
漏れてるという事実は如何とも ....
綿毛、その種、
ほとんど重さのない、
雪のしたの土のなかでも、春へと耐えしのぶ、
石ではない、ちいさな有機の礎、
晩秋のくもり空の下、
とてもめずらしい、
綿毛のタンポポが、白い球体のまま ....
新しい住居は
川のほとりだ
川と言っても濁ったドブ川の色をしている
生き物の気配はなく
夏は悪臭を放たないか心配だ

近所のスーパーまで2キロある
コンビニと薬局が側にあるだけましか
 ....
あなたのゆびは、わたしのうなじを
ゆわれていた 脈、が 夙くだち
ついな 帆布の つぶら に、
ふれば 湿り。みれば 灼ける
うすくな ッ ――てゐく。ふちへ
すこカドが やわ かく、すべり ....
あめ色のクモの子、
尽きることがいちはやく約束された、
はかない太陽の子、
古い階段の手すりに金色の糸を垂らして、
もうほとんど冬にちかい、
まばゆい晩秋の陽に透けて、
とてもちいさくかが ....
友達の死体を探している
死臭に耐えながら蝋燭をかざして
権力が被った正義の仮面に
喉を掻き切られたらしいんだ

血を流した空
明けそうにない明日
無邪気の死体が積み上がり
燃やされて天 ....
青く発光する塊が、
美しい水で鎮められる

影のない真昼、 
明るい夢の瓦礫から 
神々の失敗のかけらを拾う 
穢れた土を、 
いくども水で洗い流す 
その水がふたたび海へ還る

 ....
この街は
ずいぶん私に親切だった
適度に田舎だけど
不便なほどではない
この街が好きだった

春はヴォーキングコースが
桜の花ざかり
満開のトンネル
散る桜の吹雪

夏には
西 ....
故郷に帰るも
人も町も変わり果て
あの頃の故郷は今はない

あの田んぼ
あの空き地
あの店
あのクラスメイト
あの空気
あの関係性
もはや記憶の片隅にしかない故郷

なんだかよ ....
今宵 上弦、白銀の半月
すぱっと夜空に切り取られ

何度も写し取られ来た
時の打刻、垂直に

イノチのチカラの
絶えること無く

宇宙エーテル透かし彫り
思考力動が私の脳髄踏み
 ....
荒涼と大雪原
垂直に落ち来る盾、

何ものにも靡くことなく
打刻される時の 最早誰も居ず

私ひとりの魂 ひとつ、
思考流動の奥底から

白銀の光り輝き出る
上弦の夜 呼び込みつつ ....
○「世界」
僕が死んだら
世界は終わる

○「僕たちはどこへむかっているのだろうか?」
僕たちは
死へ向かっている
世界は
絶滅へ向かっている

○「適応」
朝夕の冷え込みが
 ....
青く青く透ける
魂は
この
体と
共にある
喜びと
悲しみで
脈動する
いのちなのだ。


引かれる
大切な
こころの
傷の
記憶

(不安は尽きない)
(けれ ....
かぜのつよい日の、
晩秋の白い寒空のした、
剝き出しのコンクリートの壁に、
ただじっと、
垂直に命(いのち)している、
垂直に命(いのち)している、
冬、
という死の季節がきわめて近づい ....
さまざまなモチーフをちいさな
お花畑のように語りましょう

好きな言葉を心に詰め込むことで
いっぱいの幸せ気分になれるから

からみあった糸をほどいて
ほんとうをみつけてもいいん ....
勉強しないとダメです
なんで?

こうなっちゃうからです
こうってどう?

理性よりも感情に依って立つ
動物のような生きざまに

こうやって、んっ
こうやって、just like  ....
ある日の真夜中のことでした 
感情たちが一同集まって
涙は一体誰のものかという議論になりました


開口一番に手を挙げた悲しみちゃん 
そんなの私のものに決まってるじゃない

する ....
会いたいあなたがいる
今日いる
今いる
けれど

会えないあなたがいる
今日いる
今いる

今日の意MSの子の風の吹く夢の中に


嬰児の海

夕日はきっと解けるように
 ....
生まれて初めて見た
こんなにも沢山のチマチョゴリ

京都で暮らしていた頃
頼まれ仕事で
結婚式場へお弁当を届けにゆく

式場は由緒ある場所
黄緑の木々が繁る、厳かな静けさの中
黒光り ....
ご飯を茶碗によそり
雨が言葉になると
薄暗い都電は
速度を少し落とした
アナログの路面
壊れた手続きの
続き
途中、メキシコとの国境で
和歌山県の破片を拾う
和歌山県になりた ....
 

弱いことは悪いのだと
固く信じた春がある

疾しい心は病んでいると
騙されかけた春がある

そこにはじぶんなんて
これっぽっちもいなくて

そうやってじぶんを騙してゆく ....
しばれた
しぐれ煮
かじかんで
つかめない箸
きざはしのくま

どんぐりあけびさるなしこけもも
ハチミツたべたいなあ、
くりすとふぁー
わたしが願う物語は
永遠の詩情に満ちた
風と雲と空と草木山川と動物と人が
みな自然に穏やかに
調和しながら
陽の光の中で安らぐことが
ずっと続くような物語

それぞれの役割があり
そ ....
色づき色あせて
歌うように踊るように
散る 桜の葉
どの葉も負けじと
秋風に身をまかせ
散って 散りつもる

もうすぐ雪が降る
降って 降って
降りつもる
こどもらの歓声も
臨終 ....
巨大なるもの暴走する
わたしの頭のなか
知らない私の真っ白な視界 

廻り巡り廻り巡り
次第唐突
つぅうと垂直
舞い落ち流出する

萎びつつ在る物抉り出し

もう用済みだと 、
 ....
月乃 猫さんの自由詩おすすめリスト(587)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満月- そらの珊 ...自由詩12*25-11-7
父の献立- たもつ自由詩20*25-11-7
いつかの僕へ- 自由詩825-11-6
つまんなぃ- 弥生 陽自由詩525-11-6
しくじり日記- 花野誉自由詩16*25-11-5
漏れてる- たもつ自由詩5*25-11-3
晩秋の綿毛- 本田憲嵩自由詩1325-11-3
徒然- りつ自由詩12*25-11-2
遡皓譜- あらい自由詩4*25-11-2
晩秋の赤子- 本田憲嵩自由詩1125-11-1
少年- 自由詩925-11-1
呪われた宝石- atsuchan69自由詩17*25-11-1
グッバイ所沢- りつ自由詩6*25-10-31
故郷に帰るも- にのまえ ...自由詩825-10-31
思考ノ竪琴/EndlessRepeat- ひだかた ...自由詩825-10-31
思考ノ竪琴- ひだかた ...自由詩725-10-30
独り言10.30- zenyama太 ...自由詩3*25-10-30
青く青く透けて_※(曲付き)- こしごえ自由詩8*25-10-29
讃歌- 本田憲嵩自由詩1225-10-29
令和落陽伝- 秋葉竹自由詩425-10-29
教養- りゅうさ ...自由詩225-10-29
真夜中の会議は踊る(悩み多き感情たちの詩_その6)- 涙(ルイ ...自由詩225-10-29
今いる___蒼風薫- エヴァル ...自由詩625-10-29
チマチョゴリの咲く庭- 花野誉自由詩11*25-10-28
鈴虫- たもつ自由詩525-10-28
ガードレール- 秋葉竹自由詩225-10-27
収穫- wc自由詩625-10-27
時間の中の自由- 杉原詠二 ...自由詩3*25-10-27
色づき色あせて- ただのみ ...自由詩6*25-10-26
点火- ひだかた ...自由詩725-10-25

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