すべてのおすすめ
私たちは知らない
テレビでしか
ネットニュースでしか
教科書や参考文献でしか
実際に語り継がれてきた言葉でしか
戦争を知らない
直接爆撃を受けたことも
戦闘に加わったことも
身近に ....
たなばたの
物語りまでの
まえふりで
1話終わっても
まだ辿り着けず
山土は
高い所に存在し
鮮やかな茶色を見せている
私のために歌っておくれ
悲しみに沈まぬように
高山植物の
緑が目に入る
花も咲いている
私は歌おうか
完全なる存在のために
山 ....
白銀の孤独、満月に向かい
狭まり伸び奥まる定点
据えられ据え直す
白衣(しらころも)の人 、
誰そ 真っ青な闇に佇みて
春の光と海の光
夏が来ても忘れない
太陽はさらに輝きを増す
海がきらめいて
私たちの間の距離は
近づく
もっと
もっと
今日は七夕
夕食後のお茶請けに
水饅頭を買ってかえる
点てたお茶を飲み
水饅頭をのせた皿を持ち上げる
「カエルの卵の大きいやつみたいだね」
食べ終えた隣の人が言 ....
二人でいたかったから
仕事をサボった
天罰をくらって
二人は会えなくなった
労働と引き換えに
年に一度の願いを叶える
カササギたちがつくる
横断歩道を渡って
天の川は大渋滞 ....
真夜中、夜に目が覚めた。
凄々まじい羽音に起こされた。
はらっても、はらっても
黒い小さな塊が、音を立てて
いくつも、いくつも纏わりついてきた。
そういえば、ここ、二、三日とい ....
毎日一応投稿しているフリッカーを何枚かみる
こんな素敵なところに住みたいなーと思う写真もある
今日ポイントを入れた一枚はニューヨークの高層ビルを背景に家族四人が噴水の前に立っている微笑ましい写真。 ....
鶴のおおくいる村に、
温泉へと向かいました、
露天風呂に入ったあと、
石だらけの日本庭園のベンチに座り、
その竹垣のまわりには、
樹々が青々と生いしげっており、
その葉がそよ風にさやさやと ....
オママゴトもうやめて
シャチ肉林も飽き飽き
只、眼前の現の遠く
とほのきいきて
光の抜き足差し足 、
扉の向こうへ
移動していく感触
だけ確かに
視界の端々閃光走り 、、
....
しかしながらこんにちは
また次とてなくお越しくださり、さてありがとうございます
でもご要件はじゃあなんでしょうか?
この期に及んで3丁目をお探しですね
腹立つのでしばらくお待ちくだ ....
○白めいた
色があった
君の白めいた指やその先
外海が言葉で満ちる頃
僕らは改札口で
無くしてしまった水棲生物の
欠片を探していた
でも本当は
最初からそんなものはなくて
....
あなたは夏のよう
夏というだけで モチーフ テーマになれる
純粋培養した笑顔は季節そのもの
夏の花は熱く咲くから
明日の朝まで待てない 手を放して踊ろうよ
お腹まで響く雷鳴は 大 ....
あたい会いたいわ
たらいが降ってきた
新しい出会いを探そう
そんな気力もない
自傷詩人
これなら当てはまる気がする
死のう交渉
これも
いやいや、生きたい
生きられない
....
銀河の天秤がゆっくりと傾いて
月がかろやかに昇ってゆきます
夏の星座の中心へです
澄んだ湖面は夜空をうつし
魚が背びれに月明かりをうけて
チカリ、チカリと輝きながら泳ぎ
まるで流星のよ ....
このみずに
こだますだましへ
うつりしへ
あまたあまた
ひとつもないのに
雨打つ夜陰、
ただ寂し
他者を求め
他者現れず、
苦し 、
孤独と云うモンスターと対峙し
絶望の自分に絶望仕切りて
あゝまた自意識目醒め壊れた
あの悪夢の根源悪の
三歳 ....
十代の頃
ドラマで見たもどり橋と
一条戻橋は全く違うものだった
私が見てみたいと言ったから
連れてきてくれたけれど
逢魔ヶ刻
短い夕立ちの後
蒸し暑さ ....
うまく書けなくてもいいのだ
カッコ悪くても痛々しくても
そのときの気もちを書いた言葉には
ふしぎなやさしさがある
詩のせかいはだれでも入っていける
きみの書いた詩を だれか ....
苦痛から解放されている時間に
異者が居る、
私のなか
自らを思考する
異者ガ居る 、
苦痛に繋縛され始める折に識る
(影の様な声が次第にはっきり響き入り出し)
私の中で宇宙 ....
涙と涙が
出会い
海となった
私たちの胸に
ひとすじの魚群
・
涙の墓に
ほほ笑みを
供えて
手を合わせる
いのちの
・
どの道
終わることが出来る
いのち ....
詩の門はいつも開かれている
ただ入ってゆけばよい
そしてただ詩を書けばよい
たとえ命を失っても
詩は墓標のように残るだろう
誰かが書いた詩を読むこともできる
知らない世界観を旅して
....
いつまでも
想い出にならない夏
痛くもなく
ただ痺れていただけの夏
ぽとり
昨日の端から
呆気なく零れ落ちたわたしは
黒い服を着せられ
どこかが
痛いような顔 ....
終わりから眼差し
送り送られ
行き交わす合図
斜光、優しく
この地に散らばる
無数の屍照らし
すべてもう終わったこと
終わりからまた始める
始めからまた生まれ出る迄、
また再び終 ....
白い紙の上に
何も書かれていないのに
私の声が
吸い込まれていく
そこには
始まりも終わりもない
ただ沈黙だけが広がっている
光のような白に見えて
....
生きるのはなぜと尋ねられたなら
義務と答える
仕方がなく
そして
ずっと迷子で
朝が来ても消えない影
空虚で胸を満たしながら
闇を歩く
どうにもならなくて
足掻けなくて
苦 ....
庭先に咲いていたのはほおずきの花
日常からわずらいを引き算したような
うすい黄色の小さな宇宙
秋になってそれは赤く実籠る
ほおずきの実には毒があり
かつて堕胎するために使われたと知ったの ....
痩せ細っていくの
けれどもそんなの
へっちゃらで
三度三食共に納豆を
ねっちゃぐっちゃ掻き混ぜて
クソッタレと云いながら
生きていく 、
知ったことかよ
退化していく奴らのことなんて
....
朦朧と砕け散る空が
湿った風をゆっくり燻らせる
佇んだまま その内側で
何かを失いそうに掴んだままの人々は
定義の山を掻き分けては
{ルビ塵芥=ゴミ}のような贅沢を探してる
鋭 ....
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