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赦すこと
と他者に言いながら、
自らは愛する相手他者を
刺し殺そうとする・した
この自己欺瞞を軽く流す愚か者。◯
嘘の蓄積
宿便のよう
いつもどこか優れない
ホラから生まれるホラー
天井の木目が顔に見えて
天井に睨まれる
良心の呵責が
眠れない夜を提供する
明日が来るたび
腹の中が黒 ....
司りに従い小路をいき続け
青々とした木の葉の一枚ふわりふらり
足許に着地し揺蕩いながら懐いてくる
苦しく狂い乱れる流浪の時を終え
止まるべくもない時の留まるに此処
ゆっくりゆくり裂け開く ....
貴方に、希望も与えない
闘う大義が無いなんていうことが、あるのだろうか?
怒りは、石ころ
いつでも足元に転がってる
蹴飛ばせ そして、踏みつけろ
理由という大義を探せ
私 ....
せっかく地球に生まれたのだから
歩くことが目的のはずだった
世界は広く
散々 than than
どんどん自分が小さくなり
動作もぎこちなく
それで
歩き方を忘れた
匍匐前進するには体 ....
寄る辺なき一本の傘をしっかりと差し
冬空の透きとほる青をわたりゆく者の魂
都会の地にたおやかな会釈の影をおとした
忙しく行き交う人々の誰一人として足を留めることなく
影は寄る辺なき余韻を残しな ....
全て言葉にした途端真理だった
私が病み始めたのだろうか
懐中電灯の灯りは
最深部の闇の中でもがいている
ここはどこだ?
しんだような眠りから目がさめる
正しい言葉はもういらない ....
窓から手を離すと人形に戻ってしまう
ちいさい 秋も
おおきな 冬も
はくぎんいろの 抜けてあつめた
けだまに
ころころと まるくなるよ
あなたの ちいさくておおきな
迷いやふあんの中に
ほんの少しでも わたしが ....
高校生のころ
道を歩いていて
不機嫌な顔をしてたんだろう
宗教勧誘の人に
「あなたこれから酷い目に遭いますぅ」
と、言われてね
無視したんだけどね
ずいぶんなご挨拶じゃないか
そし ....
きみ、
蜜柑、
しろいほっぺたに、
ふたつの蜜柑、
成層圏を脱出してから
どれほど経ったのだろう
宇宙の果てまで
まだまだ遠く届かない
来世という未来に託すしかないのか
路傍の石ころに生まれ
泥に生まれ
虫に生まれ
魚に生まれ
豚 ....
甘い匂いに釣られて
現実が熱で炒られ
無邪気に弾ける夢は
ポップ蝶になる
フィクションの映像流れる館で
夢魔がポップ蝶を喰らう
煽る熱は現実を狩り続け
力が尽きるまで
ポップ蝶 ....
ひとしずく また ひとしずく
ごとに消えていく から
滲み入り沸き立つ想い
もう底の其処まで底から此処まで
この喪失の想いを何処で識ったのか
失われていく時間と
対峙を強いられ露わになった ....
この時 その時 あの時 どの時
ずっとそこに在る
来る時 去る時 降(ふ)る時 どの時
きっと混ざり合う
この道 その道 あの道 どの道
ずっとすれ違う
来る道 去る道 降る道 どの道 ....
私は私で
他の誰でもない
通じない言葉に疲れて
スマホを放り投げた朝の散歩道
きみは私を処刑しようと決めた
細い路地を右折する
ふと、思い出し
ふと思い出せなかった
小さい頃
僕はいつから
自転車を乗っていたのかな
夕焼けのなか
町の空き地で
いもうと揺れる
かあちゃん揺れる
....
草々は刈られ
広々とした川辺に
一本足のたんぽぽだけが刈られずに
ぽつんと取り残されていた
小春日和はきまぐれに
命の鍵をもゆるませる
死ぬのだったらこんな日がいいなと
薄い皮膚のま ....
する、音
しないわたしは
縁に腰かけて
何もない河川のように
留まるのだ、と思った
翌日のこと
長年飼っていた電柱が
遠くに行ったまま
帰ってこない
と相談された
残さず食 ....
SNSの普及で
生活が見世物になり
皆が役者になり
しかし大根、真がなく
あるのはストレスばかり
なぜ然るか
見てください、
笑って打ってる彼の顔
全然笑ってないんだぜ
心の耳で ....
僕は僕のコメントを読んで
他者の顔でじっくりと読んで
いまようやく気がついたよ。
僕には
ワガママさが足りなかった
ということ。
そうだ。 そうなんだ
評者 ....
書いては消して
消しては書いて
気分があるはずなのに
言葉は出てこない
絞り出して書いたものは
嘘じみていて
嘘を書くのはいいけれど
詩としての嘘は何か違う
コンクリートとアスファルトの
硬直し冷え切った空気を掻き分け
人混みの喧騒の渦中に呑まれ
肉の花弁が押し開く
様々な異臭を嗅ぎながら
まるく濡れそぼった私の魂、
身を振り絞り振り払い
外 ....
貴方の吐息を犬歯で砕き 花の獣となる宵は
アンクレットに月を灯して 万の菫で鎖骨を飾る
指の戯れにはじける真珠 蜜の濃度の闇にひたされ
のばす{ルビ腕=かいな}がとらえたものは 原初の苑で失 ....
やわらかなものの外側にいると
汚したり壊したりしてしまう
やわらかなものの内側にいきたい
胎児みたいに包まれて護られたい
望む場所に行くには
何をどうすればいいのか
その術を考える ....
今朝はとても冷えるから
立ち食いそば屋に立ち寄って
月見でもしながら喰い温ったまり
そろそろ そろそろと出掛けるか
(お婆さんの雨傘が
眼前でとても低く揺れて居る
顔は傾き僅かに覗き ....
間違って、鳥の巣のなかで目を覚ますこともあった。間違って? あなたが間違うことはない。Ghost、あなたは間違わない。転位につぐ転位。さまざまな時間と場所と出来事のあいだを。結合につぐ結合。さまざ ....
空はなぜ青いのか
永遠の疑問だった
太陽光線の波長の違いといっても
なぜ青いのかの答えにならない
問題の設定が悪かったのだ
永遠の疑問が空なのだ
そして
空はなぜ無限に広いのか
ひとす ....
消えそうで消えない{ルビ数多=あまた}の古傷が
今夜は特に{ルビ疼=うず}いている
闘いに明け暮れた若き日々
今宵はフラッシュバックに襲われて
モノクロ映画のような夢を観るだろ ....
木枯らしが街に吹き込んで来て
にぎやかなイルミネーションの饗宴がはじまる
厚着をした早歩きに急ぐ人々のそばを
黄色い大きなランドセルの集団が跳ねまわる
日暮れには
....
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