すべてのおすすめ
気力萎えて 夜の
横顔も暗闇も見えず
風に誘われ風を誘い
揺れて揺らし
ただ微笑みながら
虚脱を眼差す濃密な瞳 、
慄然と立ち上がる
時間を串刺しにし
筋骨隆々と
のた打ち廻 ....
初めての気持ちを
久しぶりに思い出して
少し心逸らして
今更痛さに震える
まだ
消えない
まま
見れない
初めての別れを
久しぶりに思い出して
もう戻れない夜に
今更君の ....
そよ風で編まれた
風の言葉に
連れられて
私の耳は進んでゆく
行く先は分からないまま
雑音混じりに
聞こえる
ここから
静かに静止する
最後まで
たとえ無様な最期であっても
「あ ....
朝、目が覚めたら、自分のあそこんところで、もぞもぞもぞもぞ動くものがあった。寝たまま、頭だけ起こして目をやると、タオルケットの下で、くねくねくねくね踊りまわるものがあった。まるであのシーツをかぶ ....
生き物として残り時間はもうそう多くない
やっかいなのはいつまで、なのかは誰にもわからないこと
いっそ自分で決めてしまえば楽になるのかしら
喫茶店でクリームソーダを飲みながら
思い出を誰かに ....
さまざまな
自分の欲と
向き合えば
不安の元はここにあるから
放てば満ちるさ
・
光合成をする
青葉
陽に
透け
足るを知れ私
・
※ 五行歌 ....
遥かな静かさの声に
耳を傾けてみれば
自らが今に在ること、
過去からの行為
今生を貫き頭部へ
滲み拡がり幾重にも
未来未知へ棚引き入りつ、
静かさの声の尚も遥か
此処 ....
左右の花瓶に生けた
百合の花
花びらの隙間に
ひと雫の涙
もう二度と会えないんだ
花の香りに慰められるのは
僕の方
空っぽの手のひら
重ねる君の手はない
閉じ込めた記憶
....
お見舞いを書くのは
ふつう七月か八月だったけど
六月の梅雨どきに
「猛暑の候いかがお過ごしですか」
という葉書を出したら
笑われるだろう
それでもほんとうに
実に暑いから
冷房理で ....
君の横に滑り込んで微笑みを振り撒いた
それなのに君は知らんぷり
窮屈そうに席を立って受付の紙を覗き込む振りしてる
どんなに親しく話しかけても眉間に皺寄せて答えは上の空
どうして伝わらないこ ....
祝いの誕生日
庭に切り殺した 美しい植物をあげる
3歳児の顔で 姉は
うさぎの顔のついたスリッパの方がよいと 駄々をこねる
それは、植物よりも利便性が高いから
それは ....
洗濯機のとなりで
展覧会があった
淡い色だった
人々が行儀よく
並んでいた
わたしも会場に
入りたかったけれど
チケットを
衣服と一緒に
洗濯してしまった
昨夜折った笹舟を ....
取り出した言葉はその人の歴史に裏打ちされた「言語」の上に成り立っているから短詩にすると目立つのだろう。才能ないと気づきわかっている人は文章を書くときは長文にして刃を隠すほうがよろしいのかと思っ ....
初夏はまだ始まったばかりだというのに、早生まれのトンボがもう死んでいる、アスファルトの上にその細い細い機体を傾けて、まだ生きていたかった、みたいに、そのうすいガラスのような透明な羽を、そよ風にかすかに ....
そろそろ
楽しかったことだけを
話せたら
そう思っても
ひどい思いをしたこと
愚痴
恨み節
荒れる三回忌
こんなにも執着を遺して
きっと寂しがりやなんだ
逝った人も残された ....
くすりと笑う君の
世界はとっくに
喪失されていたんだね、
気付かずにいた僕を置いて
くすりくっすり ひっそりと
剥き出し硝子窓を震わせ続け
余りに露骨なままそのままに
外界に曝され野晒し ....
(また降りそうになってきよった)
泥酔状態で唄う桜坂 音痴でふざけすぎるけど
黒いネクタイと白いワイシャツが いつもより艶っぽかった
「泣きそうになったわ」と あとで口にした
その ....
昨日から怒っていた
珍しく怒りが収まらなかった
なので
タロット占いに行った
占師の見立て通りの三ヶ月間だったことが
背中を押した
占いへ行ったきっかけ ....
スーパーに行ったんだぜ
魚の骨のパラダイス
くっせー 笑えるよな
キッショ!
ひっさしぶりや、こんなキッショいの、うっわマジでキッショ!
外はみぞれ、何を笑うや、レニン像
キモ ....
ーーーー
ーーーー
ーーーー 五線譜は要らない
''''
,,,,/,/,/,/
,/,/,/,/,/,/,/,/= ※ ,/ ....
悪しき平等 か
*
良い意味での顔を見えないネット社会の悪しき平等主義の立場から、、、らどみ
言葉は平等に使えるといまだに戦後の思考で育てられて日教組で活動したおじさんおばさんの教 ....
女の完成は早い
男の完成は遅い
しかしジジババの道は長い
そう遠くなくやってくる
ババの境目に
何を思うか考える
離反する兵を見る
指揮官の気持ちではないか
ガタガタ言 ....
どろんと下弦の月、
黄白の輝き放ち
この真夜中に 死に絶えゆく
無数枝分かれしたイノチ達
息の絶え絶えを
見守る威容異様 、
それぞれの抱える過去
何を知ろうか 否、全て識る
囲う ....
死の弾が降り注ぐ
またはじまる
消えてなくなればいいのに
また繰り返す
遠い国の出来事と
やりすごす
目の前の米で
思考は消される
止むことは止む
きっと止む
空に青が戻っ ....
誰もいない 僕がいる
僕がいない 誰かいる
耳を塞いでも
声が聞こえる
音はしないのに
裸足で駆けだした長靴のそこから
見よう見真似でメモリアル
ごきげんよう
逆さまの空から
....
「 新月の夜 」
存在さえも不確かにする 霧が降る
新月とつめたい星の光、みすぼらしいデッキの長椅子のしたに
小さな命が産み落とされる
白黒タキシードのハチワレと 闇色のクロ ....
成功は作れる
と、手ごたえを得てるでしょう
作画崩壊しとるだろうが
おめでとう、おめでとうだろうが
自分のできる範囲で
できる事をすればいいんです
僕にできることが
君にでき ....
脳髄に
絶えず影踏みしつつ
自らを貫くもの、
この私と云う意識の
舞台にて
その生動スル想い
響キ聴く
過ぎゆくものノその根音 、
残響させては
絶えず絶えず逃れるも ....
訃報を伝えるニュース
その少しあと、
自販機で缶コーヒーを買っていたら、
会社の若手から訊かれた。
「で、大谷とどっちがすごいんですか?」
缶を落としそうになった。
それは、たとえ ....
心当たりがないことを
指摘されて戸惑う
それは本当だろうかと
疑ってみるけれど
自分が思う自分と
他人から見た自分は
イコールにはならないようだ
意識のないところでも
自分を発信し ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21