すべてのおすすめ
僕たちの距離が
この夜にさめざめと横たわる
月の光に傷つけられながら

この夜はあまりにも澄みわたるので
とめどない放射冷却――僕たちの
距離もまた冷えびえとして

けれど見つめている ....
五線がある
君はそこに音符を置く

   それは仄昏いどこかからやってきて
   君の感覚を通過するとき
   音符のかたちをとったもの

君は識っている
その音符が
鍵盤と指とを通 ....
一面のチューリップをそよがせよ

春に かなしみに
あまりにもふるえ 透きとおってしまう
心臓のために
きらびやかな空が 剥がれ落ちて

菫の咲くほとりをたどって
指たちの

踊る環
   ひとつ
      ふたつ
         みっつ

やわらかな綻びから
洩れる調べの
 ....
時折
君の身体から星が発生した
君はいつもそれを
無造作に僕にくれた
――君は星が好きだから
そう云って微笑っていた

何故身体から星が発生するのか
君自身も知らなかった
――何故だ ....
ちぇりこ。さんの塔野夏子さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の距離- 塔野夏子自由詩2*23-1-19
楽_譜- 塔野夏子自由詩5*23-1-9
春の指令- 塔野夏子自由詩7*22-3-25
早春小景- 塔野夏子自由詩11*22-3-15
星_座- 塔野夏子自由詩19*22-1-1

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する