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ひとしずくの
音が染み込む
わたしの一番薄いところ
宴よりも華やかに
纏う羽衣のかおり


たとえば
堕ちていく人工衛星の軽さ
軋み
燃え尽きる
事が季節へのたむけと
そうわら ....
羽の折れた兎は
黄色い風のなかを
うす青いシャボン玉にのって
泳いでいるのです

沈黙するマグネットと
剛健な雪玉をおびやかしながら

渓谷の底には
凍り付いたケチャップの
静かな ....
呼吸をするたびに
口から蛍を放つ

今年もまた
忙しくなってきた

子供のころ
蛍狩りに行って
飛んでいる奴らを
割りばしで
捕まえては食べていた
その
バチなのだろう

 ....
 君は言う

言葉を
超えたモノに
言葉で接近しようと
スルのは馬鹿げたことだと
君はやっぱり言うのか
そう言う君の声、
それこそ僕が近付きたい
遥かな響き宿す
モノなのに。

 ....
水面にキス、をした波紋の先に血液が流れる事実が愛しい、見上げる、あげる、ね。あの星々から落ちた涙と身体に雨が滴り落ちる、夏の夕ぐれ。何もない綺麗もない汚いもない、陽射しに目を細めて少しだけ君が小さくな .... どれだけ走ってみても
虹の先へ届くわけなかった廃ビルの街。

どんなにやさしい夕日がみえても
ひとつの行先もみつけられない。

虹が空から消えるまえに
懐かしい海と空の物語を ....
目が覚めて一番に 口にした言葉は
くちなし
薫り ゆたかな色彩の白
しずくを 湛えた光沢の葉

無垢を 口にするときの ふるえる くちびる
くちなし
きょういちにち なにを はなすことだ ....
斑模様、太陽の光の中を泳いで、やがて反射に隠れて見えなくなる、アスファルトからの熱と昨日の雨が化ける湿度で、俺たちは蒸されてまともな感覚を失くしている、夏には夏の、冬には冬の狂気がある、人は誰もそ .... ブラームスはお好き?

それなら 

ピアノコンチェルトがおすすめよ

それもNO.1のね


新しいステレオ録音なんて

ろくなものがないの


いくら音がよくても

 ....
からっぽです

それはそうと
からっぽなのです

いいえ、からっぽなのです

からっぽなんだってば

それ以上言うこともないでしよ
からっぽなんだから

寂しいよう
近所の魚屋にギターが売られていて
魚屋のじい様、年季の入った海軍御用達の
看板を磨いてぴかぴかにして笑っている

こいつはまた活きのいいギターじゃないか
そういうとじい様は息子が若い頃に弾い ....
風のない日も向い風
おでこもあらわペダルをこいで
きみは往くきょうも
仮の目的地へ
本当に往きたい場所には
まだ名前はない
愛せない地図ばかり
もう何枚も手元にあるが
こんなに長い一瞬 ....
ぼくときみの邂逅が46億年の証明ならそれでよいのだろう
だけど君の背中に羽がついていないのはぼくのせいではない
そういった羽を供給する会社の社員ではないのだから

ぼくは優しい気持を維持できな ....
づきづきと心が痛んでいました
正体はぺらぺらの心なのに

その時僕は十四歳
正男君も同い年でした

僕が正男君に近づいて仲良くなろうとした本当の理由は
三歳年上のお姉さんがいたからです
 ....
この星じゅうのいのちとつながれるよ。まぶたを均一にぬいあわせて、あわい吐息ももらさないで、四肢を暗がりにひたしてゆけば、赤色の人びとは黄色く黒くWARNINGをたれながしはじめるから、ソケットにねじこ .... この詩を書き終わったら、やりたいことがある。夢はでっかく、富士山ダ!
富士山のあたまに、スカイツリーをブッ刺して、その上にさらに東京タワーをブッ刺して、そのてっぺんで、自撮り棒使って写真を撮る。そし ....
日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物かが流動し ....
すべての川は流れている
すべての故郷の川は流れている
耳を傾けるならその川の流れを
聴くことができるだろう

乾ききった風と砂しか入らない
窓からせせらぎが流れてくる
台所の床をひたして ....
街路樹が

滴って、

お日さま

透かせば

虹色の

傘、さしたる

透明の、傘。
春の神はいそがしい


あるときは冬の姿になり

次の日には

夏の暑さを装う


雪どけの水に

色あせた枯葉たちを

はこばせ


恋人たちに 別れた秋を思いださ ....
( みんな、あ みいんなどもっていたならしわ、しあわせになれるかもって  あははは、かも、生まれたき、と ときから社会の か、 カモ   )

「ごめんなさいして
「ごめんなさいって言いなさい
 ....
列車にゆられて行くひとびと
まるでアニマルのような
いや異星人のような人の群れ
横に座っているOLが居眠りを始めた
首をカックンカックと私の肩にもたれる
赤いヒールの女の白い足がのびる
喪 ....
じきに夏ですね

わたしの表現は
誰にも奪えませんが

暑さにかまけて
じきに夏ですねなんて言ってみる

新陳代謝で生まれ変わるわたし
青空のもとで血肉を燃やす
風の隣で鼻を利かせ ....
かん高いガダルの啼く声が
白群の山々に木霊して
間近に海を見下ろすメドの家の庭には
彩り鮮やかな草花が咲いていた

山腹にあるメドの家の赤い屋根には
ダ、ド、マ、の翅のある猫が巣をつくり
 ....
*

・・・・・・・、・・・・・・・、・・・・
・・・・、・・・・・。
・・・・・・・・
・・・・・
・・・、・・

いいえ 堕ちたのは君たちです
堕ちてしまったから脳を損傷したので ....
窓から
射しこむ
ひかりに揺れる
小さな寝顔のうえで
未来がうず巻いている

シエスタ
君は宝島を見つけたのか
シルバー船長や
オウムのフリント
うず巻く海原を越えて
高らかに ....
メノウ色の小瓶がたったひとつ、初めて立ち上がろうとする動物の子のように、リノリウムの床で転がって、鈍い非常灯の光を微かに反射していた、わたしはなにか他のことをしにその部屋に訪れたのだが、そのせいで .... 吹いている
もう風が絶えず
吹いている

私は空の青みを見つめる
やがてその底の方から
貴女の声が木霊するまで
漆黒の闇に手を伸ばし
混沌の夜にひざまづき

吹いている
もう風 ....
前歯を光モノに替えてやろうと思う
「ピカリ、が眩しいだろ?スズメ
奥歯の歯周ポケットから小銭が溢れだして
それを溶かせばいいだけのお誂えさ
ここだけの話しだけど 」
使えば使うほど ....
 *

川沿いの萌え木はふるえている
見えない愛を実感したくて
目を閉じて 身をゆだねた

 雨の弦 爪弾く眼差し

貝殻を拾う仕草で
またひとつくぐる風の裳裾
昨日も今日も 
 ....
石村さんの自由詩おすすめリスト(1075)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
L'_eau- すいせい自由詩5*19-6-3
羽の折れた兎- 由比良 ...自由詩219-6-3
- ゴデル自由詩2*19-6-3
君は言う〇遠くの森- ひだかた ...自由詩519-6-3
夏を投げる- かんな自由詩3*19-6-3
街へ《改》- 秋葉竹自由詩619-6-3
きっと_はなせる- るるりら自由詩28*19-6-3
水面、ってテも、なくはないし。- ホロウ・ ...自由詩2*19-6-3
ブラームスはお好き?- st自由詩3*19-6-2
からっぽ- 印あかり自由詩8*19-6-2
魚屋でギターを売っちゃ悪いのかよ- 帆場蔵人自由詩4*19-6-2
自転車少女- ただのみ ...自由詩15*19-6-1
優しい気持ち- 梅昆布茶自由詩719-6-1
づきづきと心が痛んで- こたきひ ...自由詩519-6-1
他人- 来世の自由詩219-5-31
ハッケヨイ、自撮り棒- 宮木理人自由詩119-5-31
予兆- ひだかた ...自由詩519-5-31
それぞれに川は流れている- 帆場蔵人自由詩15*19-5-30
忘れ傘- 秋良自由詩219-5-30
春の神- st自由詩419-5-30
信仰が生まれる- 来世の自由詩119-5-30
列車模様(運命共同体)- あおいみ ...自由詩4*19-5-29
じきに夏ですね- 印あかり自由詩10*19-5-29
メドの赤い屋根の家_☆- atsuchan69自由詩5*19-5-29
The_END- ハァモニ ...自由詩5*19-5-28
午睡の刻- 帆場蔵人自由詩519-5-28
真夜中、旋律のない第一楽章- ホロウ・ ...自由詩2*19-5-28
吹いている- ひだかた ...自由詩519-5-27
プラチナ- アラガイ ...自由詩10*19-5-27
音叉- ただのみ ...自由詩11*19-5-26

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