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あなたと過ごした夜
とても幸せなはずの朝
私は4時半に起きて
あなたの知らない
私を殺す

出会った頃
あなた
新垣結衣がタイプだと
言ったでしょう?

無邪気なあなたを
責め ....
脳髄を静かに掻き回すマイルスのエレクトリック
インスタントコーヒーの粉を食パンにぶちまけて湯を飲む
退屈にかまけた下らない遊びさ、ハナから味なんか期待してない
だから心配しないで、俺はまとも ....
日頃ぐうたらな僕が 
一念発起して 
庭の草をむしり始めた

夏の太陽はぎらぎら笑い
ぽたり、ぽたり
{ルビ滴=したた}る汗は目に沁みる

草のむしれる感触に
無心で熱中しながら、熱 ....
{引用=熟れた太陽}
暑い日だった
「スキンヘッドの大工さんの日焼けした後頭部に
もう一つ顔を描いて冷たい水を注ぎたい 」

マスクをした金魚がエアコンの波に裳裾ひらひら
上気したザリガニ ....
東の国の光が
樹々のさやさやに濾過されて
薄いカーテンにまるく形作られる

あれらは宇宙から帰ってきた魂
風が吹くたび
わずらいから放たれて踊ってみせる

おばあちゃんのことで覚えてい ....
{引用=影法師}
セイタカアワダチソウの囁き
太陽と雲のコラージュ
目隠しする乳房
一瞬で潰れた空き缶の音
湖水に跳ねる金貨 落ちる鳩
鉛筆を齧る数学教師のポケットの
癲癇持ちの日時計
 ....
 
 今あなたは冷や麥を啜っている

 あなたが今、啜っているのは、冷や麥である

 今、冷や麥を啜っているのは、あなたである

 あなたが冷や麥を啜っているのは、今である


  ....
何かおかしいと思うことのひとつは
庭の紫陽花のことだった
八月を迎えても その子たちは
いまだつぼみのままである
長すぎた梅雨のせいで
ウエハースはたちまち湿気り
紫陽花は許容力をはるかに ....
この星の何人かは
ちいさめの正方形の紙を見かけると
戦争が終わった後だというのに
戦争のせいで病み 快癒を折り紙に託しながら
亡くなった少女のことを思い出す

紙の角と角を 合わせて
鶴 ....
これから病院です
おかしいところを治す病院です

暗いスマホの画面に映ったわたしの顔その後ろの車窓その向こうの電線と青空が、とても綺麗で
6.4インチ、好きな分だけ好きな景色を切り分けたような ....
遠雷が鳴る あとかさき
かなかなひぐらし かなしんで

夏の報せ、がたくさん奪っていった
なつのせみはるのせみ黙っていった
遠野で踊るハタタ神、てをのばして

あの遠雷に帽子を被せたい
 ....
一握の砂ひとつぶの水
すべての生命が埋まる
井戸は枯れ空は満ちて
からぐるまが空を廻す
ひとつぶの星一握の月
滴りまた井戸が満ちて
掌におさまるひとつぶ
如何様にも煌めく澪標
一握の砂 ....
たよりは
いちまいの
いかだ

もじがながれていく

いちまいの
はがながれて
いく

ことばのかわ
りはなく

ながされて
よりそうは
かのように

いかだのうえ
 ....
ひとつの言葉がつぎの言葉をはこんで来る
言葉にならないものまでをも

静謐と恍惚
チベットの鳥葬の風

蛇行する浮沈子
海底を淵源とする生命の螺旋

古楽の調和的なパッセージ
アル ....
6/1
古いカメラのように瞬きをすると
紫陽花から滴る雨粒が
カリッ、と網膜に光の線を引く

6/2
すれ違う人の柔軟剤の香りにときめいて
振り返ると、彼女の背中に
斑点だらけの黒ずん ....
ああ 貴方に焦がれておりました
人の世に刻まれた 汚辱の烙印を
受けて尚輝かれる 神に愛された御方
貴方への愛は {ルビ神の反逆者=ヤ・サーターン}への賛美と
多くの人は貴方を呪った
おお  ....
{引用=
 毎晩、おなじ夢をみていた。 

 わたしは、丘の上にいる。神さまといる。丘のふもとは男たちで埋め尽されている。男たちは、肉に飢えている。わたしの肉を、欲している。わたしはかれらを ....
マスクを外す
雨上がり 草木の匂い
白蝶の群れる木




{引用=風船}
パンパンに膨らんで気づく
出口のない恋はつらいもの
でも破裂はしない
いつのまにか萎んでる

ここ ....
双つの矢が
雨にまぎれ 落ちてくる
見るものの影を
激しくはためかせながら


夜から朝
残る風の門
片目だけの雨
手のひらの雨


はためくものがうずくま ....
干上がった海に熟れた西瓜が割れ落ちるよな
愛や恋を編み込んでいく箱に然られた綺麗事
傲慢な遺体たちに接ぐ 太陽とハロゲン帽
空いたハマグリのブローチに被されば曇天
気持ち取り残した朝日の影を踏 ....
車内でマスクをするのは、賛成です  
ただ、忘れずにいたい 

思わず、くしゃみをした人へ
私の目線がささらぬように
ちょっとの 間 を置いてみる 

口と鼻は隠しても
〝まなざし〟だ ....
暗い湖に朦朧と沈む膨張した死体の夢
網膜のなかに書き殴られた最期の詩
叫びはふやけた肉体に阻まれ
二度と出られぬまま溶解して流れ出る
いつだって午前二時
破裂と飛散を望むものたちが
内 ....
ながい くらやみを のぞいて いく
とても穢れている。賽の河原か
しかし、ならされた靴跡は、軽快だろう
ここまで来た道はもう消えることは無い
往来する人影に寄り添うが かたどるものも、いない
 ....
明滅する
星が
手を振って
さよなら
伝える

リィン
と鳴る
林檎

よおと
笑う
友人

この世の果てに
最果てはなく
地球は丸く
宇宙は円環

初めの一歩か ....
本能は満たされる
理性は
果てしない貪りへの扉である



錬金術師のように
どんなものからでも美を抽出する輩がいる
彼が対象に魔法をかけているのか
見ている者に魔法をかけているのか ....
 
 おお、{ルビ苦惱=annoy}

 {ルビ琴=harp}、花にも{ルビ瓦=terra cotta }

 内弟子用

 讓渡した{ルビ血液=sang}はおろか

( 天惠の ) ....
波はうねりを反し、
ふたたび高く聳える
岬の灯は何処にあるのか
今や舟の傾きも波にまかせて
破れた帆布も風にまかせて

白い飛沫をかぶり、
魔獣のごとき高波は崩れ、
虚ろな眼で天穹を見 ....
 
 
 根拠の雉鳩色は空の濁りである。蓋し、悲しみはわたしの本日なのだ。
 屋台が引き寄せる天命の片隅で、ホットドッグは寂寞の内的公園であると同時に、云うまでもないが、珈琲のアナロジーは肉片を ....
鈴は沈む 大気の蜜へ
黙したものの{ルビ自重=じじゅう}により

若葉に光の飛沫
     木漏れ日の揺り籠に落下する蜂

五月の河畔を夢がさまよう
  ポケットの中に全てを失くしている ....
やさしいことばで君をえがく
長い髪の、
 今は
とても みじかく切ってしまって

君が泣いている
君が笑っている
でも本当は、
ひとり静かに怒っている
縁側でひざを抱いて座ったまま
 ....
田中修子さんの自由詩おすすめリスト(868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
素顔になれなくて- 花形新次自由詩120-9-5
足音が聞こえないやつこそがいちばん長い距離を歩いている- ホロウ・ ...自由詩2*20-9-4
麦茶の味_- 服部 剛自由詩620-8-31
延長戦- ただのみ ...自由詩5*20-8-29
こもれび盆- そらの珊 ...自由詩820-8-15
死者の戯れ- ただのみ ...自由詩4*20-8-14
冷や麥- 墨晶自由詩3*20-8-11
八月の紫陽花- そらの珊 ...自由詩14*20-8-7
花束と折り鶴が少しだけ風に揺れる、ように- るるりら自由詩8*20-8-7
コミカライズ- 印あかり自由詩620-8-1
かみなり- 帆場蔵人自由詩420-7-31
看取りの道- 帆場蔵人自由詩220-7-30
便箋- 帆場蔵人自由詩520-7-25
鳥葬- 梅昆布茶自由詩420-7-16
6月の日記- 印あかり自由詩9*20-7-1
エゴ・エリスⅡ_なんと美しい事よ_貴方の目は鳩のようだ- PAULA0125自由詩2*20-6-19
海鳴り- 羽衣なつ ...自由詩12*20-6-18
静かに乱れる呼吸- ただのみ ...自由詩5*20-6-13
花と灯り- 木立 悟自由詩320-6-3
透明標本- あらい自由詩220-6-2
コロナ詩篇4- 服部 剛自由詩220-6-2
不意打ちのようにやって来る- ホロウ・ ...自由詩7*20-6-2
とっぷり- あらい自由詩120-6-1
恋昇り挿し詩3「一ノ世ユイトの独り言『ボイジャーへ寄せて』」- トビラ自由詩220-5-31
道楽者- ただのみ ...自由詩3*20-5-24
Survivor- 墨晶自由詩2*20-5-23
海の果て- atsuchan69自由詩2*20-5-21
挨拶、あるいは悪文修行時代- 墨晶自由詩3*20-5-17
忘れられた一行のために- ただのみ ...自由詩7*20-5-16
やさしいことばで君をえがく- atsuchan69自由詩3*20-5-6

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