すべてのおすすめ
{引用=*筆者より―― 旧稿を見返してゐて、本フォーラムに掲載してゐなかつた作品があることに気付いた。以前のアカウントを消して以降、復帰するまでの間にかいたものは随時掲載していた積りだつたがどういふわ .... 最近ヤモリは現れなくなった
夜のはめ殺しの天窓に映させている
流線形のシルエットが好きだった
イモリだったかもしれない
それとも風に導かれて降り立った
小さな神様だったのかもしれない
便宜 ....
枯れてゆく冬に名前はなく
キャベツ畑の片隅で枯れてゆく草花を
墓標にしても誰もみるものはいない

ただ今日一日を生き抜くことが
大切なんだと、うつむきがちに言う人に
ぼくは沈黙でこたえる、 ....
クソゴミみたいな自称詩人は
ある時からパッタリと姿を見せなくなる

うだつの上がらない現状から
ほんの一時でも解放される気がして
クソゴミみたいな自称詩を投稿し
一所懸命他のクソゴミにイイ ....
不細工さが
窺い知れる
その横顔

億が一、正面から見たら
広瀬すず似かも知れない
淡い期待を胸に
回り込んでみる
ムーンウォークで

・・・・む~~ん(感情シャットアウト)

 ....
暗い部屋で
{ルビ胡坐=あぐら}をかいている
私の上に

 ?


ひとつ
浮かんでいる

なぜ人間は
言葉を語り
言葉に悩み
言葉に{ルビ温=ぬく}もる
のか

た ....
生命線をなぞる
左手のひとさし指でいちど君と
出会った気がした真昼に
やさしく訪れるように降る雨が
こころに刺さる氷柱を一欠片ずつ
溶かしていく夜に冬が泣く
何度も読んだ小説の
一行 ....
自称詩人の投稿には
毎日がっかりさせられる
よくもまあこんなに
才能ないもんかと

普通こんだけ書き続けりゃ
ちっとは上手くなるんじゃないかと
思うけれど
これが成長のせの字も見られな ....
あなたは少しだけ震える声で
言葉を世界へ解き放っていく
それは遠い未来の記憶だ
空のこと、風のこと、涙のこと
夕焼けのこと、無くした恋のこと
あなたが生まれた朝のことだ

そんなことは無 ....
いつか真夜中に犬たちの遠吠えが
飛び交っていたことがある
あれはいつだったか

野良犬というものをいつからか観なくなり
町はひどく清潔で余所余所しくなった
リードに首輪、犬たちも主人により ....
日曜の朝っぱらから
くだらねえこと
書き込んでる暇があったら
自分で味噌汁でもこさえやがれ

おまえらのクソカキコに
決定的に欠けているのは
日常性だ
普通に働き暮らしている人の習慣だ ....
誰もがそれとわかるように
名前をつけてみましょうか

花と名前をつけます
蜂と名前をつけます
光と名前をつけます

だけれど君がそれを指さすとき
花と戯れる蜂や蜂と戯れる花を
輝かせ ....
この花は永劫の畔にゆれている。
あまたのうつろいをながめ
蕾という名の一輪となって。

風よりもとうめいなあなたの声が、
水面をやわくなでている。
どことも知れずに吹いてきては。

 ....
夢の中となりに座ったあなたと話すことが出来なかった
夢でもいいから会いたいと願ったあなたがすぐ横にいて
あなたはもはやあなたではなくわたしの心の影法師なのに
あなたを知りあなたの心を慮ることで虚 ....
大きな欅が伐採された
ものの半日かそこいらで
姿を消した
あっけないほど
たやすく
死んでしまうことは
こんなに簡単

雨を飲み
光を吸収し
息を繰り返し
いくつもの季節をその身 ....
雨の夜の窓のなか
遠くに灯る赤い傘

赤い灯台、雨のなか
近くにゆけば遠ざかり

遠くにあれば懐かしく
夢路の窓は滲みます

あの灯台はなお赤く
赤子の頰もまた赤い

雨の町か ....
{引用=(*筆者より―― 昨年暮れ辺りに自分のかくものがひどく拙くなつてゐることに気付き暫く充電することに決めた。その拙さ加減は今回の投稿作をご覧になる諸兄の明察に委ねたいが、ともあれかいてしまつたも .... 置手紙を開いたら
一編の詩

あら、懐かしいや詩とメルヘン
欧州の古城の裏庭で
子らは真面目に呪文を誦えている

起きて起きて、ピンクの血に染まる妖精よ
遠い東の国からやってきた永い眠 ....
はじめて書いた文字は
まどかの「ま」だった
うれしかった
母がほめてくれたから

不思議の国のアリスを読んでもらって
気に入った言葉を
画用紙に集めて色を塗った

コタツに入 ....
水面の雲がながれるように
素足で湖の上を歩きたい 
つめたく 人をさす ひとさしゆびのことは 忘れてしまいたい
わたしは くつしたをぬいで はっとする

わたしの あしのひとさしゆびは  ....
いとしいといわない
愛しさ
さみしいといわない
寂しさ

祖母と行く畦道
ふゆたんぽぽを摘みながら

手は
手とつながれる

枯れ野には
命の気配がして

墓所には
命だ ....
線路はどこまでつづくのか
トンネルの向こうに
白い世界が見えるが ちかづいてくると
どうやら画布だ トンネルの出口は大きな世界地図で塞がれている
列車は べつだんなんのアナウンスもなく 地図に ....
新月が穴のように開いている
月が巡ってくることをいのる
いにしえの民のこころもちで
月の定めた晦日の夜に凍えて
聖なる薪としてくべた雑記帳

お気に入りの日記帳が炎と化すあの感じ ....
晴れた港の
防波堤を歩いた

コンクリートのひび割れから
小さな花は灯る
テトラポットは
夜ごと
組み替えられている
それらが
いつか砂粒になるまで
続いていくとしても
さかなの ....
小袋を開けて
柿の種を食べる
{ルビ掌=てのひら}にのせ
柿の種に混ざるピーナツを、数える
――この組み合わせは二度と無いだろう

夕刻 ダウン症児の息子の
小さな手をとり
川沿いを歩 ....
一月一日、お正月。軒さきを小さな人がとほつた。

岬の根元にある町の上に、夏の海のやうな空がひろがつてゐる。

中学校の音楽室で、若い先生がバッハのオルガン曲をひいてゐる。
春には結婚す ....
けれども雲はいつも太陽を仰いでいる
暗雲だから項垂れて地を見下ろしているとは思うな
幸福を見つけた者が全てを置き去りにするように
地のことなど顧みはしない
どれだけ雨が降ろうが雪が積もろうが
 ....
夕陽を抱いた木々の裸は細く炭化して
鳥籠の心臓を想わせるゆっくりと
いくつもの白い死を積み冬は誰を眠らせたのか
追って追われる季節の加速する瞬きの中
ゆっくりと確かになって往く単純なカラクリに ....
古物が集積された
墓場のようなビルの前
フェンスにもたれて
剥げた手足を
褪せた顔を
晒しながら
途方に
暮れて
きみは空を斜めに
見つめている

いつか駅にいたきみ
もうなに ....
老人はおまえに
ものを
放りこむ
赤々とした
その口へ

おまえの頭上で鍋が笑っている
数限りない夕餉の匂いがおまえに
染み付いている、また酒の芳しい香りと
血の流れと涙は静かに漂っ ....
田中修子さんの自由詩おすすめリスト(868)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
最終電車- 石村自由詩19*19-3-5
ヤモリ- そらの珊 ...自由詩1219-2-28
冬の墓- 帆場蔵人自由詩11*19-2-24
消えた自称詩人- 花形新次自由詩419-2-23
横顔- 花形新次自由詩119-2-22
五十音の石- 服部 剛自由詩419-2-20
はじまりは揮発していつしか空が曇る- かんな自由詩12*19-2-20
がっかり自称詩人- 花形新次自由詩419-2-18
VOICE- もとこ自由詩15*19-2-18
犬たちへ- 帆場蔵人自由詩4*19-2-17
恥ずかしい自称詩人の日曜- 花形新次自由詩219-2-17
沈黙のなかで- 帆場蔵人自由詩18*19-2-14
永劫の蕾- 新染因循自由詩13*19-2-14
あなたの夢をはじめて見た- ただのみ ...自由詩16*19-2-11
かなしいおしらせ- そらの珊 ...自由詩12*19-2-2
夜想- 帆場蔵人自由詩219-2-2
秘法(第一巻)ほか九篇- 石村自由詩18*19-2-1
田中修子さんの作品、置手紙への返詩として- 足立らど ...自由詩119-1-22
誰に弓を習ったの?- mizunomadoka自由詩1519-1-20
ゆび__- るるりら自由詩14*19-1-18
小さな散歩- そらの珊 ...自由詩2019-1-18
シティ- るるりら自由詩4*19-1-15
新月- るるりら自由詩6*19-1-9
冬のパズル- そらの珊 ...自由詩17*19-1-7
夕方の散歩- 服部 剛自由詩419-1-3
一月一日のバッハ(再掲)- 石村自由詩18*19-1-2
幸も不幸も- ただのみ ...自由詩12*19-1-2
見えない幻- ただのみ ...自由詩17*18-12-31
いつかの伝言板- 帆場蔵人自由詩8*18-12-26
埋み火- 帆場蔵人自由詩1218-12-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29