恋昇り挿し詩3「一ノ世ユイトの独り言『ボイジャーへ寄せて』」
トビラ

明滅する
星が
手を振って
さよなら
伝える

リィン
と鳴る
林檎

よおと
笑う
友人

この世の果てに
最果てはなく
地球は丸く
宇宙は円環

初めの一歩から
最後に戻っていく

まわる
めぐる

想いを
乗せた
乗せたかった
想いを
いっぱいに
詰めた
想いを
乗せて

その旅は
終わらない
終わる度に
始まり
始まる度に続き
続く旅は続く
誰かが続き
誰かが継いでいく

その可能性に
限界はなく
押し広げる
踏み出す度に
広がる
広がる度に
満ちる
未知の道に満ちていく

振り返る
いつだって
振り返る
青く
見えなくなっても
青く
青く
どこまでも
青く
だから
行ける
どこまでも
行ける

始まりに
帰っていける

ボロボロの
ガラクタになった君を
抱き上げて
帰ってきた君を
たいせつに
心にしまって

今度は僕の番だねって

終わりのない
旅に出る


自由詩 恋昇り挿し詩3「一ノ世ユイトの独り言『ボイジャーへ寄せて』」 Copyright トビラ 2020-05-31 13:27:14
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