魂の遍歴の旅。

 草原に立っている。いったい、どこから歩いてきたんだろう。はるか遠くの地平線のむこうへ、小さな夕日が沈んでいこうとしている。その輝きの美しさに思わず見入ってしまう。
 小さな村 ....
歌が流れたときに特徴的なイントロのものが好き
これから始まる歌詞と声に道を作りながら
世界観を広げていってくれる
心が弾んでいくはじまりの予感に満ちている
そこには新しい別の世界が広がっている ....
とあるあついなつのキセツのこと、キリギリスはなつじゅうバイオリンをひいてうたをうたいながらすきにいきていました。さとさきのことをかんがえずに、まさにじんせいのなつをおうかしていました。いっぽうアリはせ .... 突風に路上の白いビニール袋が
ふくらみ舞い上がる、朝

早い流れの川の水面を
つーーー
と、流れに身をまかせ
ひとり目の鴨はゆく

三メートル後ろでは
細い足をじたばたさせて
安住 ....
{引用=米カリフォルニア州の出張先にて父危篤の報に接した日の深夜一時、外に出て見上げた空に浮んだ月を見てゐるうちにふと現れたことばを記した。その約六時間後、日本時間の八月十日午後十一時五十七分、父逝去 .... 幻を見ている私

あの花も
空も 鳥も
実体のないもの

一期一会の風景の中
佇んでいる私も幻
夢のまた夢

一瞬の輝きを見せる
季節たち
移ろい行きて
消えてゆく
まるで ....
消え入りそうだったんだ
夜明け前に
悪夢で目覚めると
孤立に窒息して
消え入りそうだったんだ

そんなとき
何気なく手を差し伸べてくれる隣人が居た

「水が欲しいんだろ」、
ってト ....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る

盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝、太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
星を渡る船に乗ろう

星々の充満する世界
満たされすぎて枯渇した地球を捨てよう

宇宙の風に帆を張って進む

資本主義を棄てて
傲慢な自我も捨てて

酸素欠乏の世界から逃げよう
 ....
晩夏に聞く蝉の声はせつなさが漂う
時折、声が小さくなったり
一際大きくなったり
最期の力を振り絞っているようで

今朝、玄関の前に蝉の亡骸が転がっていた
なぜ、こんなところで死んだのだろう ....
あいつは美しかった
おれの心を奪いはなさなかった

ときに空たかく突きあげ
太陽すら飲みつくし
あらあらしく叫んだ

あいつは本当にいいやつだった
優しいやつだった

おれはあいつ ....
コトコト走る
1両編成の海鉄を見ていると
失われた何かに気づく

錆びたレールの上を
一面の田んぼの中を
むせかえる緑の中を

ゆっくり走る
その可愛らしい姿

もう二度と
見 ....
田舎の
海辺の町は

夏だけ賑わうことの証に
朽ちた郷愁を見せる

古びた町並みは
時代に忘れ去られ

潮風にさらされて
風化した屋根が
陽炎のように歪む

人も少ない真っ青 ....
かつて
苦しくても悔しくても辛くっても疲れていても
心の内に呑み込んでしまって
どんなにどうであっても
わたしには笑顔ばかりを見せてくれるひとが居た
けれども
とうとう最後の患いとの闘いの ....
部屋に時計が三つもある
どれも少しずつ時間が違って
本当の三時がいつなのかを
僕は知らない
三時という時間が三回来るのに
おやつの時間は一回しかない
毎日適当な三時を選ぶ
真っ白なノートの世界に降り立って黒鉛の羽根をばら撒き進む

いつの日かあなたに褒めてもらうため僕はこうして詩を書いている

短歌書く女の子から溢れだす音と言葉と愛と眼差し

花のように ....
ペンギンの翼は鳥なのに
空を飛べない
だけど泳ぐことができる
ボクは誤解されやすく
世間をうまく飛べない
だけど泳ぐ水辺も見当たらない

ペンギンは立ち続けているが
実は長い足を曲げて ....
海は悲しく吠え 蝉しぐれが煩くて
わたしは耳をふさいでいた

庭の向日葵がやけに明るく咲き誇り
空に入道雲が暴れていた

夏の日に祖父は逝ってしまった
水平線に舟をこぎ出すように旅立って ....
華奢な花 ひらひらひらり 風に揺れ
薄っぺら これからふうと 膨らます
くるんとね 巻きひげ しれっと寄り添って
まだ開けない 緑の袋 ハッピーハッピー
内緒だよ 風船の家 ハートのお猿
競 ....
ひとのこころがわからない

ぼくはひとのこころがわからない

こういうことしたら傷つくとか

嬉しいとかどうでもいいとか

ぼくはひとのこころがわからない

たぶんこうだろうとか
 ....
すでに枯れ落ちた花のことを
長々と誰が語るだろう
赤茶けた花弁は路上に削られて
瞬く間に塵となるだろう


聖堂から微かに聞こえてくる祈りは
人間以外の何をも救うことは出来ない
言 ....
雨降りの後で雲が多い空を見上げて

隙間から見える月を探してる

今日の月は7月の新月で

次の満月に向かって膨れ始めてる

見上げる心は移り気で

早く流れる雲を見ながら

 ....
ミモザかなレンギョウじゃなしなんだっけ
エニシダの花あふるるデイケアの窓
施術台ホットパックして昼寝して
デイケアで居残りをしてバカンスや
お帰りの体操曲は白樺だって
さぶちゃんに白樺って曲 ....
放課後のラーメン替え玉二つ三つ

「失恋後」プレイリストに名前つけ

登校はメヌエットじゃないロックだぜ

席替えのたびに隣の女子むくれ

恋ネタの伝達速度2秒なり

卓球台バレー ....
食物には、皮や種子により豊富に栄養が含まれているものと、強い毒性が含まれているものとがあります。

たとえば、良い例で言えば、(ピーマンの種子やワタには栄養が豊富であったり、人参や大根の皮には食物 ....
作りたての甘酒が美味しくて
ふうふう。しながら夢中で飲んだ冬休み。

早くおかわりがしたくて
ようやく席に着いた父に
「もう一杯ちょうだい。」と
私はねだる。

少し困ったような父の顔 ....
かけるくんは
呼ばれてもいつも返事をしない

返事だけではなく
一言も喋らない
いつの頃からだろう
皆がどんどん言葉を覚えて
いろいろ喋るようになって
かけるくんの言葉がないことに
 ....
量子の意味不明さに圧倒される
特に量子テレポーテーションが意味不明さを超えてる

観測されると挙動が変わるなんて意味不明の極致だ(2重スリット実験)

感覚で理解する物理法則とは全然違う動き ....
突然ですが、私は、命の無駄が、心底嫌いです。
なので、自然と覚えました。皮のお料理。
魚のアラ煮は美味しいですよね。私は、鳥の骨もスープにする為にストックして使います。(たとえば、唐揚げは、骨付き ....
僕は
あなたの瞳に映る
自分を確かめたくて
今日も目と目を合わせる
言葉ではなく行動でもなく
あなたの瞳に映る
自分を確かめたくて
今日も目を合わせる
言葉ではなく行動でもなく
あな ....
stさんのおすすめリスト(742)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魂の遍歴の旅- うあすっ ...散文(批評 ...117-8-27
いいね!- 木屋 亞 ...自由詩3*17-8-26
新説アリとキリギリス- 本田憲嵩自由詩517-8-26
鴨とわたし- 服部 剛自由詩417-8-24
月の夜- 石村自由詩12*17-8-24
青い火- 星丘涙自由詩5*17-8-23
寮生活〇隣人- ひだかた ...自由詩917-8-21
送り火- 忍野水香自由詩617-8-18
流星の海- 倉科 然自由詩117-8-13
- 忍野水香自由詩2*17-8-11
あいつ- 星丘涙自由詩1*17-8-10
うみてつ- ガト自由詩6*17-8-7
麦わら帽子- ガト自由詩19*17-8-7
できない約束- もっぷ自由詩2*17-8-1
エントリー- ミナト ...自由詩217-7-30
短花- 水宮うみ短歌1*17-7-30
ペンギンの翼- イオン自由詩1*17-7-30
向日葵- 星丘涙自由詩4*17-7-29
焔俳句_2__風船葛(フウセンカズラ)10句- 鵜飼千代 ...俳句13*17-7-27
ひとのこころがわからない- 吉岡ペペ ...自由詩117-7-24
スタンドアローン- ホロウ・ ...自由詩3*17-7-24
7月の新月- 佐藤 光自由詩117-7-23
焔俳句_1__金雀枝(エニシダ)_10句- 鵜飼千代 ...俳句12*17-5-19
スクールデイズ_2- 深水遊脚川柳1*17-1-20
毒にも薬にもなる_積み上げていくもの- 水菜自由詩3*17-1-18
美味しい記憶- 梓ゆい自由詩317-1-17
かけるくんの空- 深水遊脚自由詩9*17-1-15
感覚で感知する限界はわりと簡単にそこにあって- 水菜自由詩1*17-1-15
皮のスープ- 水菜自由詩3*17-1-12
愛のまなざし- ホカチャ ...自由詩317-1-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25