地球中を走れるキャンピングカーが欲しいな
砂漠でも海の底でもねそしてデートしようよ

束縛のない辞書は誰もが持っているんだ
独特の語彙の辞書なんだけれどもね

僕はきみを心でうけとめている ....
二〇二〇年二月一日 「女子高校生」


 もう何年もまえのことだけれど、電車のなかで見た光景が忘れられない。目の不自由な男のひとが杖をもって入ってこられたときのことだ。制服を着たひとりの女子高校 ....
二〇二〇年一月一日 「ウィルス」


 あたいの携帯、へんなウィルスに感染しちゃったみたいで、勝手にアドレスを書き換えられちゃってて、知らないひとにつながるようになっちゃった。でも、偶然 ....
唾を吐き出して、溝を入れ換えてみる
(ああ、そうか、悔しいのでしょう、)ね。)
何一つ生まれてはこない、ここ庭の隅で、ですからぐるり
 と囲う柘植の柵をいつまでも見届けるのわ、らわら
右に ....
やみくもだって
もみくちゃだって
とっちらかってたって
それはそれでいいのさ
ただ
前を向いていれば、、、
それさえ出来ていれば、、、

足元をすくわれそうになったって
ジャンプして ....
二〇一九年十三月一日 「断章」


おまえの幸福はここにあるのだろうか、
(リルケ『レース』Ⅰ、高安国世訳)

単純な答えなどない。
(アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』第二部・14 ....
二〇一九年十二月一日 「日付のないメモ」


 飛び降り自殺する直前に、窓の外から覗く、さまざまな部屋のなかにいる人間のことを書くというのはどうか。トラックにひかれそうになったときの時間感覚のこ ....
リビングのソファからずり落ちて
あなたは床で眠ってる
軽く蹴ってシャワーに向かう

まだ6時前だけど
ファーマーズマーケットは賑わってる
「なんでみんな早起きなんだ?」
「7時には売 ....
ぼくは宇宙の一過性のノイズに過ぎないが
きみも深海生物の末裔に過ぎないではないか

とりあえず会話は成立するが
ちっぽけな男が地球を見降ろしている
この世界の現状に最後まで抵抗する民衆であり ....
二〇一九年十一月一日 「断片」


彼の顔に答えをさがしていたが、いっこうに見つからなかった。


二〇一九年十一月二日 「断片」


彼は自分の考えのなかで方向を失い、迷子になって ....
晴れた朝
新しい洗顔フォーム
香りが

苦手

何なのさ
鼻を突き刺すような
これと半年付き合うのか
はたまた
ゴミ箱へさよなら800円

800円は惜しい
ガマンして使う
 ....
歩いてきた道を憎むな
歩いてゆく道を憎むな




道に物を捨てるな
道に物を落とすな


再び戻って拾える保証など無いのだから


 ....
お互いに仕事が早く終わった

デートもいいけれど
ゆっくり散歩するのもいい

住み慣れた街だからこそわかる
近道を使いあなたと砂浜を目指す

散歩に来ている人が数人
波音しか聞こえな ....
スーツケースに引出物を乗せて
川沿いを押して歩く
息が上がってマスクを外す
他に誰もいないから

小高い丘に時計台が見える
高2から一年半
電車通学のあなたを送って上った坂
町の中 ....
八月一日にボクは事故を起こした

札幌市からコロナウイルス感染症患者の
患者移送業務の委託を受けた車両
過失割合は8:2で悪い方がボク

頼りの保険会社に電話する

「現在、お客様が乗 ....
二〇一九年十月一日 「断片」


 彼には、あたたかみを感じられなかった。かれには、あたたかみなどなかったからである。


二〇一九年十月二日 「詩論」


 言葉は存在をくわだてる ....
プランクトンになって
魚さ食べられで
魚になって
釣り上げられで
久しぶりに見だ街は
すこし違って
キラキラしていた

あっつー間さ
食べられで
うんちになって
下水さ流れで
 ....
長く付き合った後
ようやく結婚を決めた友達
結婚後の自分をイメージ出来なかったとか

仕事が終わると寄り道せず帰る
飲みに行くことは殆どなくなった

元気が全身から溢れるような
愛が全 ....
木曜日何故か憂うつな午後過ごす味気なく感じる好きなココア

月末の忙しさ終え暇な日々会社の事務所閑散とする

ゴルフ場あまり上達しない友大好きなのに上達してない

肉ばかり食べる知り合い野 ....
二〇一九年九月一日 「詩論」


音には意味がない。


二〇一九年九月二日 「詩論」


 小学校時代に飼っていたカイコを思い出す。カイコは、飼っていた箱のなかに入れてやった毛糸の ....
金曜の夜には
花を買って来て
ほんの数本でいいけれど
いまの季節だったらそうね
ミモザだとなおのこと嬉しいかな
ワインもスイーツもいらないし
おめかしもしなくていいけれど
一人が嫌なんじ ....
ぼくに真っ白な本を一冊ください

そこにポンチ絵や日記や駄文を気ままに描くのです

丁寧な装丁は要りませんが季節の押し花なども貼り付けて

グーテンベルク聖書を冒瀆するわけではないのですが ....
二〇一九年八月一日 「人生は物語って、よく言うけど」


物語を白紙にしていく作業が
ほんとうの人生なのかも
って思った。
さっき、マイミクのコメントを読んで
ふと、そう思った。 ....
思いの外
父の入院期間は長くなってしまった
けれどこのまま回復すれば
退院出来そうですよと
見知りの看護師が伝えてくれた
大学を出たばかりなのに
落ち着いている彼女は
僕が眠る父を不安気 ....
川の流れる音が
徐々に大きくなる

山の奥のほうにある滝
大きな音を響かせながら
力強さを感じさせる

ひんやりとした風を生み
夏場は涼しい
冬場は寒さを倍にする

何も考えず滝 ....
観覧車と彼女の機嫌が
同時に下降した…
今日は彼女のリクエストに
全て応えてあげたのになぜ?
遊園地、メリーゴーランド、
ソフトクリームにチュロス、
そしてよりによって
彼女も“絶対”と ....
「泣いてるの?」
「うん泣けるほど美味しいんだよコレ
絶対に飲むって“覚悟”して来たんだから」
「大袈裟だなぁスイーツ女子は」


彼とは社内恋愛で
私から恋を告げた
いつか散らねば ....
会いたい人とか
まずいない
そんな僕に
会いたいと言う
君の気持ちは

どんなにか
ねっとりと
魅力的に
映っているのか
知るすべもない

僕はといえば
僕には毎日
会って ....
お姫様が3人もいる
可愛い王子も3人…
それでも物語は成立していた
しかし私には1人の姫しか
目に入らない
そして段々
その愛らしい姿も
見えなくなってきた
ボヤけてきたから
1人の ....
二〇一九年七月一日 「平居 謙さん」


 平居 謙さんから、詩集『燃える樹々』を送っていただいた。読ませていただいた印象は、静謐。静かな声だ。ときに静かな声に耳を傾けるのもいいなと思った。
 ....
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