すべてのおすすめ
うちの猫はもうすぐ十二歳になる
この二、三年 もう駄目だと思う時が
何度もあったので
いつ死んでも不思議ではないだろう
祖母は施設にいるが、もう九十五歳で
いつ知らせが来てもおかしくない
....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る
盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝、太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
晩夏に聞く蝉の声はせつなさが漂う
時折、声が小さくなったり
一際大きくなったり
最期の力を振り絞っているようで
今朝、玄関の前に蝉の亡骸が転がっていた
なぜ、こんなところで死んだのだろう ....