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うちの猫はもうすぐ十二歳になる
この二、三年 もう駄目だと思う時が
何度もあったので
いつ死んでも不思議ではないだろう
祖母は施設にいるが、もう九十五歳で
いつ知らせが来てもおかしくない
 ....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る

盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝、太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
晩夏に聞く蝉の声はせつなさが漂う
時折、声が小さくなったり
一際大きくなったり
最期の力を振り絞っているようで

今朝、玄関の前に蝉の亡骸が転がっていた
なぜ、こんなところで死んだのだろう ....
stさんの忍野水香さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
終わり、そして始まり- 忍野水香自由詩1117-8-31
送り火- 忍野水香自由詩617-8-18
- 忍野水香自由詩2*17-8-11

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