すべてのおすすめ
物はかたちに応じてもちうべし人も同様なり
魂魄は困難を内包している
詩人は血を吐かない程度の筆圧で
如才のない道化師は盛り上がりの
緩急などばかり考えているが
誰にも優しくなれな ....
遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない
数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人
純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
いつも通貨は飢民を迂回して流通する
いびつな地球儀の舵をとっているのは誰
鍋の底に経済の残滓がEDMみたいだ
僕は誰。僕のからだのなかには吸い殻と
古い写真と優しかった女しかいないから
....
素晴らしい朝は
岬の鴎たちが啼き交わす言葉までわかる
遠い希望は持たないほうがいい
ただ一瞬の充実が幸福論のすべてならば
そこに集力してそれが結果になる方がいい
それからが始まりだと ....
たった1。Cの寒暖差で
きみと僕のこころの隙間が
埋まらない
君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない
修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく
ノルウェ ....
ときどき本の下から食べ物が出てくるのが怖いのだが
それでも生きて行けることがもっとこわいのかもしれない
知らぬ間に親がいて勝手に子と呼ばれて地球人になりました
先週までのシフト表 ....
夢ひとつ羊雲のように
愛はひとつも翻訳されないままに
出版されない無数の文学たちが
ちいさな夜に点滅しては消えてゆく
すべての作品の消失点が世界を成すならば
僕も世界の一部なのかもし ....
ちゅうとはんぱに知っているふりをしない事
無知はゆめの入口のようにきみを待っているのだから
神さまに出逢ったら日頃の礼を言ってみよう
少しはこの世界の愚痴をこぼしてもいいとおもう
そし ....
居場所のないことにすっかり慣れてしまった
居場所があったのはたんに周りが優しかっただけ
革命の年にテントとシュラフを積んで
やさしい風景を捜しに行った訳なのです
いまも漂泊中の修羅猫みたい ....
石地蔵と夏
ゆうだち
金木犀のこぼれる石畳
空に続いてゆく秋
ちゅーはい飲みながら豆を摘んでおもった
僕をつまんでくれたきみを摘んだ僕
人生の走行距離はもう僅かかもしれないが
スーパーカブ程好きな乗り物は無いと思っている
角栄大臣の日本列島改造論で大陸との現実の橋ができていたら
スーパーカブに跨って日本のあるはずもない誇りな ....
詩人の肖像は
誰にもわからない
あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り
暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉
園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑
屋根裏の経済 ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように
恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません
たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
閉塞してはいけない
開脚もしてはならない
同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない
複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつ ....
僕たちは妄想を充分に知ってしまった
僕たちは世界中の女性に憧れてしまった
僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう
自分の番地を持たない君とは友 ....
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも
応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ
こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ ....
身体感覚に素直に従って生きてゆきたいのですね
回答の得られない食べきりサイズの人生でもそれでも
新たな無限のドアを自ら鎖してしまわないように
太陽が遍照する微妙なバランスの不自由にありがとう ....
水源と柔らかなことばにめぐりあう
船の舵取りは水辺の花を想いながら
いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか
永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
....
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ
日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば
堕落した駱駝は回文好きだ ....
無限につらなってゆく世界の果ての階段を
親しげな不条理とうでを組んできみがのぼってゆく
いつもおもうけれど
宇宙のなかの点にすぎないのに
点には面積がないのに
線にも幅がないのに
ぼく ....
いのちをつなぐものを希望と名づけよう
希望のべつの名を祈りと名づけよう
祈りは清流にすまう虫のごとくに
こころの闇に明滅し続けるのもの
祈りの幼虫が水中にカワニナをくらう
肉食の異形 ....
原稿用紙100枚400字詰めで4万語描かなきゃいけない
100年の生を貰ったとしたらそれを埋めなければならない
嫌だと言ってもたいした選択肢もないので
義務教育ですくすく育ちすぎたのに
生 ....
海底99メーターの孤独
エヴェレスト単独登攀の孤独
子供が離れた孤独と
爺ちゃん婆ちゃんのいない孤独
不安に怯えても孤独と融和しようぜ
もう子供じゃないんだから
もし好きなことがあ ....
大好きな女と離島で暮らす
大嫌いな奴と仕事をする
愛情たっぷりの野菜を食べる
つまらないことでも悩むのだけれどもね
まあ確かにいいかなって
とても酷薄な人生のやり口だ
計画経済 ....
僕のグレたガラホは相変わらず寡黙なのだ
やっと取り引きして得た隙間に僕は住んでいる
今日と明日が条約を結んで握手しても僕は拍手しないだろう
だってやつらの隙間の全人代という茶番を許すのだもの ....
古代はひがないちにち風を吹かせて
日捲りはやがて春を忘れてしまうだろう
肩甲骨のあたりの憂いは上等な娯楽あるいは
ながれついた憎しみをも拭い去ってしまうのかもしれない
あの娘はときどき ....
人間はけっこう手間暇かけて生まれてくるものだ
赤子が生まれてくると人間関係は大きく変化する
たとえばあなたと僕がお母さんとお父さんに
父と母はおじいちゃんとおばあちゃんへと
ひとつ ....
恣意的にはなす術も無いがときに僕のマックが代弁してくれるだろう
僕のOSは古すぎてもうあたらしい言葉を紡げないから
内緒話しを夜通ししてみたいんだ ケ ....