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老いてゆくこの身を
黄昏の空に
横たえている

怯えているのですか
夢みているのですか

たぶん
どちらも

闇は光を呑み込み
光りは闇を呑み込んで
絶望と希望くりかえす

 ....
シルクの雨が
詩っている

やさしく語り
諭している

ほそい糸が
秋の景色と重なる

白い線ふりしきる
見上げるそら

やわらかい
まるで母の懐のよう

絹のように
 ....
生まれたばかりの朝に
人々の小さな営みの息づかい
まあたらしい魂の叫び

生まれたんだな
なにかが
よろこびも かなしみも
よちよち歩き

疲れきった夜までは
まだ時間があるようだ ....
原色が好きだ

亜熱帯のようで

故郷のようで

真夏のように明るく

子供のようにシンプル

楽園のようで

希望にあふれていて

好きだ

原色に染まりたい

 ....
幻を見ている私

あの花も
空も 鳥も
実体のないもの

一期一会の風景の中
佇んでいる私も幻
夢のまた夢

一瞬の輝きを見せる
季節たち
移ろい行きて
消えてゆく
まるで ....
あいつは美しかった
おれの心を奪いはなさなかった

ときに空たかく突きあげ
太陽すら飲みつくし
あらあらしく叫んだ

あいつは本当にいいやつだった
優しいやつだった

おれはあいつ ....
海は悲しく吠え 蝉しぐれが煩くて
わたしは耳をふさいでいた

庭の向日葵がやけに明るく咲き誇り
空に入道雲が暴れていた

夏の日に祖父は逝ってしまった
水平線に舟をこぎ出すように旅立って ....
北風が吹き荒む漁村には
荒れ果てた番屋があり

やせ細った野良猫が
廃船の置かれた船着き場をうろつき

誰も泊まることのない民宿では
年金暮らしの老夫婦が
息子の帰省を待ちわびている
 ....
私は ただ此処にいるだけで充分です

そのような存在なのです

奪うことを放棄して

ただ時間を共有するだけ

それが私のできる精一杯の愛情表現なのです

私は ただ此処にいるだけ ....
霧雨がひび割れた心を濡らす

      優しく 優しく 降り続く

   「もっと気楽に生きなよ 楽しみなよ」って

囁きかけられているようで

 堪えきれず 涙が溢れた
     ....
覚めない感覚が

私を苦しめる

何が欲しいのか

興奮と葛藤の中

諦めきれないものがある

価値のないものに懸命になり

本当の宝をないがしろにしている

後ろめたさに ....
stさんの星丘涙さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕陽を見つめて- 星丘涙自由詩6+*17-10-22
雨音- 星丘涙自由詩6*17-10-13
- 星丘涙自由詩16*17-10-8
原色- 星丘涙自由詩6*17-10-3
青い火- 星丘涙自由詩5*17-8-23
あいつ- 星丘涙自由詩1*17-8-10
向日葵- 星丘涙自由詩4*17-7-29
寂れた漁村- 星丘涙自由詩10*17-1-9
此処にいるだけ- 星丘涙自由詩2*16-12-14
優しい雨- 星丘涙自由詩2*16-6-7
瞳は守れ- 星丘涙自由詩3*16-6-5

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