{引用=
青い水面に溶けこんでいる。眩暈。逆さまになったふたりの不定形。ぼくらの身体はまるで揺らめく塔のように、どこまでもながく伸びてゆくように、その揺らぎをなんども繰りかえす。それは途方もなく長い ....
もう二度と会えない
さよならも言えなかった
願いは夢で会うこと

思い出を繰り返し語り
笑ったり泣いたり
居場所を灯す

好物だったそうめん茹でる

そうめんの川にオクラの星
麺 ....
 ひそやかに
 風 渡りすぐ音のする
 竹の飾りは夏をむかえて

 ショッピングモールで
 友人に勧められて買ったマーメイドスカート
 そのレモンイエローに、つい気持ちがはしゃいで
 揃 ....
夜をすぎて混ざりあった
イエローとピンク、
パステルカラーの朝が 
たなびく空に滲む

満ちた潮の香りと
膨らんだワンピース
裸足になったキミは、ひとり
貝殻の残骸を数える

砂浜 ....
白い紙の上にこぼれてにじんだ
わたしのかなしみ、
あなたのりんかく

揺れながら
つめたく細い流木のような腕を
にぎりしめたときを
かみしめる
揺れながら
幼子が ヒーローの名前 ....
好きすぎて 恋はそよ風 拭いている
冷やし中華 始めましたと


明け方の喉の痛みがヒリヒリと
太陽肌をジリジリ焼いた
5時30分に起床
アイス珈琲を飲みながらグールドによるバッハのゴールドベルクを聴く

           *

7時30分朝食を採る
納豆たまごかけごはん、残り物のチャーシュー、水茄子の ....
今日は雲一つない晴天夜空

ひとつの銀河をそのままに
グラスにとくとくとくと注ぐ

星々がきらめき弾けて消えて行く
飾りには土星をグラスの縁にのせて

風呂上がりの夜空の三日月に腰掛け ....
貝のように閉じた小部屋
布団にくるまり明日に怯える

昨日と変わらぬ今日はまるで
見飽きたドラマの再放送

誰にも呼ばれない
安心と寂しさと

不安を煽る不穏な夢
眠ることを諦める ....

と聞いて
深く思う人と
浅く思う人が居る。
無もさまざまに受け取られる
明日は梅雨の中休み

曇りのち晴れだという

渓谷の奥深く入り

源流の王イワナを狙う

バッハの無伴奏チェロを聴きながら
寄せては返し合う
はてがないことのふしぎ
ここから命がうまれたというふしぎ
だとしたら
この水はなにからうまれてきたのだろう
半島の先でぼんやり待っている三ッ石
今はまだ歩いてはいけないけ ....
 陽のかげる時
 美しくなる人だった
 陽の輝く時は
 自分から遠くなった心を
 捜しかねているのだ

 まして雨の時など
 濡れた頬に
 昨夜のベーゼが生き生きと甦っている

  ....
 good day

明るい雨がさらってゆく
うしろむきの心
光をこぼしあう緑の葉はさざめき
笑う
傘なんかいらないじゃん、と


 梅雨明けはまだ先

飛行機がゆく音は
雷鳴 ....
風景が霞むほどの雨のあと
水たまりには青空が映る
梅雨明けも近い

空を見れば
もう次の雨雲が控えていて
ころころと変わる空模様

そんな空の下を
こどもたちが
笑いながら走ってい ....
あー、なにも変わらない、ボロの部屋
ゴミ袋の中の昨日と分別中の今日 
そして明日も良い天気かな 少し不安
とりあえず、納豆&卵かけゴハンを食べる

おそるおそる粘つく息をして 咳き込む
叫 ....
メーカー希望価格の最高級ラインが2,500円
大手釣具ショップで2,200円くらい
それがネットでは1,400円から3,400円で売っている
釣り針も大手釣具ショップで16個入りで200円くらい ....
図書館へ続く石の階段
日陰には
きのうの命がただよっている
雨ののち
ひごとに深くする手鞠花の青
カタツムリは絶滅したんだろうか
遠い子守唄
世界に向けて閉じられた手提げの中はやすらかに ....
{引用=たった一杯のカクテルに託した夢物語}{引用=月の流れのように見えたのは
私が酔っていたから
あなた自身の美しさを知らないあなたの
金糸雀の様な笑い声を
頭上高くに聞く}{引用=そのシル ....
水の輪郭 固くうねらせる曲線
脈動も静かに 寛やかになでられ
水の流速 軽くとばされる集中線
はしゃぐ裸足 滴の臨場 踊る

一斉に鳴り出す風鈴
一斉に飛び出す飛行場

必要なのは傘と ....
{引用=
潤んでいる。日差し。君のその白い面持ち。夏のプールの青さを反映させながら、水面に浸かっている君の、まだ少しだけあどけなさを残した、その朱色のくちびる。水色の水鏡(みかがみ)にそっとくちづけ ....
大きく裂けた口のある白い顔で笑い
煌びやかな衣を纏った記号が宙を行き交う
吊るされた語彙は真夜中の死体のように重く
暗い羅列が濁点だらけの股間にあった

大好きなキミの瞳を輝かせたいから、
 ....
土留色のナイショが蠢いている
秘めごとを沢山食べて大きくなった
巨大な海鼠にも似たナイショが床を這う
ナイショの匂いは潮風のようだった

こんなに丸々と育ってしまったら
きっといつかバレて ....
{引用=
日々の蓄積された労働によって、もうすっかりとひび割れて、枯れきってしまった。そんな心の大地の奥底から少しずつ滲みでてくる、君という存在を知っている、ボクの中から生じられた、補おうとする水な ....
睡蓮の 花弁千切って 悲しみを 無かった事に する幼き子 水面に 睡蓮ひとつ 咲く時は 私が流す 涙一粒 太平洋が反射した灰青色の空から
雨は音も立てず降りてくる
寒冷紗のようにふわりと
海を見下ろす緑豊かな岬は
優しい雨に包まれ白く霞む

草を食んでいた岬馬の澄んだ瞳
雷光を映して光り
 ....
瞼の裏側で眠りの松明が燃え盛る
タップを踏む睡魔が天然色の幻へと誘う
大地を俯瞰すれば麒麟の群れが走り
文明は密林のように摩天楼を生やした

水曜日の波が大通りへと押し寄せる
チョビ髭を歪 ....
ひるさがり、
オイシイモノを食べて、
りんかくが、
ほころぶ、
ゆるふわな、
しろいまるがおの、
ましゅまろ、
キミは、
ほほえんで、
そのひとみに、
ふたつの三日月をつくる、
 ....
 われらはビーチグラス埋まる砂地で咲く
 浜木綿なのか

 空に憧れ
 海に真向い
 樹々にさまよい
 陽を讃え
 愛の溢れた瞳を求め微笑み合う
 ひとり あなた
 ひとり わたし
 ....
夏井椋也さんのおすすめリスト(362)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水精Ⅲ- 本田憲嵩自由詩1024-7-7
七月七日- 自由詩924-7-7
たなばた- リリー自由詩9*24-7-7
海の風- atsuchan69自由詩13*24-7-7
空白- 唐草フウ自由詩9*24-7-7
7月7日- キャサリ ...短歌2*24-7-7
日記- レタス自由詩4*24-7-6
天の川サイダー- キャサリ ...自由詩5*24-7-6
小部屋- 自由詩624-7-5
※五行歌「無もさまざまに受け取られる」- こしごえ自由詩5*24-7-4
五行歌【渓流】源流行- レタス自由詩5*24-7-2
なぎさ- そらの珊 ...自由詩12*24-7-2
或る女- リリー自由詩15*24-6-30
氷菓- そらの珊 ...自由詩15*24-6-30
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たぶん、きっと- atsuchan69自由詩11*24-6-29
【渓流】摩訶不思議な相場- レタス自由詩5*24-6-26
素足にサンダルをはいて- そらの珊 ...自由詩17*24-6-25
モヒート- リリー自由詩12*24-6-24
爽夏- 唐草フウ自由詩9*24-6-23
はちみつレモン- 本田憲嵩自由詩12+24-6-23
曲芸- atsuchan69自由詩11+*24-6-22
ナイショ- atsuchan69自由詩12*24-6-16
水精Ⅱ- 本田憲嵩自由詩1524-6-16
_- キャサリ ...短歌4*24-6-15
_- キャサリ ...短歌2*24-6-15
海岸線の果てに- ヒロセマ ...自由詩10*24-6-13
ライク・ア・ムービー- atsuchan69自由詩9+*24-6-1
ましゅまろ- 本田憲嵩自由詩824-6-1
仏蝶- リリー自由詩7*24-5-31

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