冷たい雨が降りだした町に
冷たい夜がやってくる
夜明けはいつも遠い
トーストの微笑みも
紅茶の雫も
珈琲の湯気も
夜明けの向こう側にある
手を差し出しても
触れることができない幻を
 ....
忘れたくない
自分は
存在しているということを
有り難く思う
命を味わおう



ありがとう
いつも
ありがとうを
ありがとう
いのちよ



 ※ 五行歌とは、五 ....
ジャズ

https://suno.com/s/OnEIvAu82hec0Wor

https://suno.com/s/BnCz1C68jnmUswfQ

なんとなく

https: ....
クマは洞穴に沈まない
昨日は人間が飼う番犬を食らった
柔らかい内臓の味を覚えた
眠らなくても餌がある
進化系熊が爆誕した

私はうもうに包まれマットレスに沈んだ
昨日愛犬のマロンが死んだ ....
通りすぎていった雨にまだ濡れている。まだ舗装されたばかりの黒いアスファルトにもはやすっかりと晴れあがった青空が映りこんで、まるで曹灰長石(ラブラドライト)かなにかのようにその淡いみずいろを反射している .... 師走の候
医院の待合室
暖房を入れ始めてから日が経つ

ブラインドの向こう
夏からの工事は、まだ終わらない

受診後の患者様たち
次の予約は年明けが多い

帰り際に掛けられる言 ....
嵐は去った
ちぎれた雲が 空に置いてある

僕の気持ちも ちぎっては置き去りにしてきた
捨て方も分からない この気持ち 

誰かの落とした種を拾ってしまうことがある
育てたのは僕だけど
 ....
粗末な哀しみを夜に浸し、
柔らかくなった端くれを口へ運ぶ

牛脂の付着した鍋に、
豆と小麦粉、
岩塩を加えてシチューを作った

焚き火に、美しい魔女が裸で踊っていた

火のそばが母の ....
師走がすまぬという

みんな居なくなってすまぬという

 やさしい言葉をかけるのを躊躇う
 やさしい言葉が渦を巻いて襲ってくるのを躊躇う 
 助手席に乗せては苛々が募り
 飽きもせず ....
{引用=

白い吐息に、

深山は十六夜の雪明り
影を踏む音も 粉雪にすわれ、


 人の気配など
ありようもない午の刻
新雪に足跡を残しては、
森をさまよい
 さまよい
  ....
君はいつも
爛漫に羽ばたきたかった
拵えたかごの中での日常と
生活から差し込む思いやりでは
あと少し満足できなかった
行き急ぐのは
眠りを忘れた 太陽の咲く遠くまで
飛んでいきそうな予感 ....
 宮目に少なくとも毒はないらしい色とのあどばいす
私の顔立ちを思ってのこと

とにかくお前は黙っていろとのアドバイスは

男友達からしばしばもらっていた

ちゃんと頷く。  そしてみんな ....
普段乗らない電車で
小さくなって
降りる駅を待つ
人がいっぱいだ
でもみんな
スマホしか見てないので
昔よりは楽だ
世の中には
こんなに人がいるんだもの
そりゃ一人ぐらい
電車の中 ....
山の間を縫うように進み
ある山の麓から
藁草履で臨む険しい道

絶壁をクライミング
滑落のスリルと
絶景の感動が拮抗する
よく登った
自分を褒めよう

滑り落ちた日もあった
もう ....
静かな雨が降っていた
ここんとこ
悲しみに荒れていた私のこころを
不思議と癒す雨だった
こんな無音の音を
待っていた気がする
もう存分に泣いたのだから
これで終わりにしよう
私は虹を待 ....
今日のような
グレー色した雨の朝は
ふらふらふらとどこまでも歩けそうで
均等に立つ彼岸花たちが こっちはあぶないよと見つめてる

やさしい気持ちが見える表なら
裏にあるのは かなし ....
「どうでもいいよ」

こころで
放てば
満ちるさ



どうでもよくないこともある
この場合
この物事と
向き合うことで
道を探す



 ※ 五行歌とは、五行で ....
今年に入って
私は私を疑うようになった
特に仕事においては常に疑っている

会計では、患者様二人ごとに金庫の中を総計算
取引先に出す伝票は、四度、五度、確かめる
それでも、まだ足りない気が ....
僕は
そこの
つもりでした

でも
こっちでした

だからあいつは
間違ってます
僕が正しい

え?
あいつが正しかったの?

僕は あいつが
なんとなく
凄い気がした ....
午前4時215分かえるに混ざって

スズメの声を確かに聞いた

隣家のだえかは壁を蹴ったか

3分後には車の音も

走り去った

誰を何を載せて

さよならよりも永遠の  気が ....
そっと踏みいる、それへの入り口。プールサイドの縁に紺いろの靴下を濡らす。夏の制服姿の少女が夏の制服姿のまま水色のプールの中へと入ってゆく。やがて肩の上から頭のてっぺんまでをも水色の水鏡へとゆっくりと沈 ....          歌ってきた

     きみを見つめてきた

  そして 鹿の角を数えて 折ってきた

 銀の器に流そうじゃないか

あれは黄金の鏡よ 

 指さして き ....
がいさない限り
意味がない言葉なんか
ないんじゃないかって思う
いいねが
スルーされる仕事をしてる

その線を見たくて
稜線だの水平線だの
国境線だの
なにかのようなものが
咲くか ....
夜のカフェで
手を繋いだね
本当はダメだった
アイスコーヒーの氷が
溶けるまで
ガヤガヤした闇と
白いマーブル

塔が
キラキラしてる
骨を
撒くとしたら
光の中がいい
 今は昔の
語り継がれる泉の物語

朧な月光
旅人が、人里はなれた峠に迷い
闇は足元からしのびよる
憐憫の月明にしがみつき、藁ぶきの小屋にたどりつく
薄暗がりに
老婆が朽ち果てた戸 ....
 二両編成の電車は定時を守り
 JRに乗り継げる駅で吐き出される乗客
 足を踏み入れる車両には
 見知り顔の人もいる

 まばらな空席のあるロングシートで
 深く腰を預ける彼らはただ目をと ....
雨が降る
季節の隙間に
ぼくの代わりに
泣いている

君に届かないのは
違う景色見ているから

雨が降る
ぽっかり空いた心に
ぼくの代わりに
泣いている

始まらなければ
 ....
夜のベランダ
洗濯物を干していたら
一匹のコオロギが鳴き出した

リリリ リリリ
耳澄まし聞き惚れる

まるで私を誘うよう
少し移動するたびに鳴く

─暗闇で見間違えね
─私は若 ....
多方面で
仕事を抱えている
三方面作戦である
私生活を入れると
四方面だ

これをば捌き
返す刀でこれをば
捌き、さば、サバ……
けるかぁ~っ
な昨今

You know I  ....
淡淡(あわあわ)。たばねた頭のてっぺんに今まさにのせている、その小さな雪だるま。それをつねに片手でおさえながら、淡いくりーむ色の肩と細ながい腕を露わにして、露天風呂に浸かっている。けれどもその小さな頭 ....
夏井椋也さんのおすすめリスト(557)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜と雨- りつ自由詩8*25-12-13
※五行歌_二首「ありがとう_いのちよ」- こしごえ自由詩8*25-12-13
つづら坂(過去作)と音- wc自由詩8*25-12-13
死と眠り- 自由詩625-12-13
日曜出勤- 本田憲嵩自由詩1325-12-12
良いお年を- 花野誉自由詩13*25-12-11
孤独よ- 自画自計自由詩225-12-11
焚き火- atsuchan69自由詩17*25-12-10
すまぬ- 洗貝新自由詩13*25-12-9
湯屋_Ⅱ- 月乃 猫自由詩15*25-12-7
へだたり- 唐草フウ自由詩8*25-12-1
またたく聖域___蒼風薫- 梅昆布茶 ...自由詩825-10-23
化石- ガト自由詩4*25-10-17
崖と共に- 自由詩7*25-10-12
- りつ自由詩9*25-10-12
しぐれ未満- 唐草フウ自由詩12*25-10-11
※五行歌_二首「どうでもいいことと_どうでもよくないことにつ ...- こしごえ自由詩6*25-10-11
日々、私を疑う- 花野誉自由詩20*25-10-11
△の悲哀- 弥生 陽自由詩625-10-11
5月___、夜明けへ__あお風薫- 梅昆布茶 ...自由詩725-10-11
ししゅん- 本田憲嵩自由詩1725-10-8
黄金の鏡- 洗貝新自由詩12*25-10-7
- wc自由詩925-10-6
マーブル- チアーヌ自由詩425-10-5
忍野- 月乃 猫自由詩10*25-10-5
あさの電車- リリー自由詩15*25-10-5
十月の雨- 自由詩825-10-2
コオロギの誘い- 花野誉自由詩10*25-10-2
できる男?- りゅうさ ...自由詩325-10-2
淡淡(あわあわ)- 本田憲嵩自由詩12*25-10-1

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