記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらって
いくつかは つめたく ゆるされて

それでも
濡れた空が ひらかれてしまえば
水の旗は ふかく たなびくの ....
ダヒテ。



ダヒテの発音は砂のようで
ダヒテの腕はいつもきみどりいろな気がする。
 僕の魂は重みにつぶされたりはしない
 青梅線を走る送電線に巻き込まれたりしない
 そうなったら
 ....
昭和麓拾年に第一詩を叫んだ
涙と共に溢れ出た其れは
母親を始めとする数人の中での
第一詩だった

昭和奈奈拾麓年に童貞詩を読んだ
熱い感情で紡がれた其れは
拾麓年目の人生の中に於いての
 ....
けれども
身じろぎもせず息をひそめて
眠ったふりをとおす
それがきみのためになればいいのだけど

夜が終わるのを待つあいだ
カーテンの裾からもれる淡いひかりに
痙攣するまぶたでこたえなが ....
   
   雪が降る
   ぼくの心の河に

   丘の上の
   立ち枯れた一本の木にも

   雪は送電線のように
   誰にも話しかけないで

   綿帽子になっている
 ....
ことん こと   ことこと
ぱち かたんたん たん
泪  で濡れなさいといったから
雨 に打たれてみた ざあざあ
  染み が 広がってく


刻んで刻んで食べる作業を繰 ....
道路の端っこに弟が寝ていた
こんなに寒いのに
と思いながらも弟らしい寝姿に
つい笑ってしまった
半身を起こし後ろから両脇を抱え
ズルズル引きずる
小さい頃はよくおぶったものだ
気づかない ....
いろえんぴつかんで
色の味を食べる
角砂糖みたいな恋がしたい
何かと筑紫でしたい
このまま
スリランカへ鉛筆の芯を探しにいく
あたしは
あなたの部屋にこっそり乾いたコンタ ....
■宮澤賢治

 さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
野茂投手が
大きく腰をひねり
ボールを投げるのを
見ていると
カッコイイ

僕と同じ大阪で育ち
朝が弱いので
朝の練習はとても
嫌いだったらしい

米の、放送局のインタビュアーに ....
 
 渋谷駅東口を抜けるとそこには何もない

 ここから見える世界は低すぎて話にならない

 こんにちは、

 欠乏しているものが少しずつ増えていくことを

 僕は成長と呼んでいたの ....


あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します

このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
ぼくはよく考えるということをしようと思って
正座をして
ジーンズが電気ストーブで焦げないようにして
冷めた珈琲をすすり彼を真似る


素敵なことが起こってきたので
このまま勘で行こうと
 ....
ここまで書いたことと矛盾するようですが、「詩がわかる/わからない」に関しての私の結論は、「詩の意味なんてわかんなくてもいいやんけ」という無責任なものです。一般読者が詩を「わかる」必要は全くなくて、その .... 彼は 十四の夏に 獅子を 背に背負った
と 言う
かもめが 一羽 仲間とはぐれて 波間を 漂っていた
と 言う
もう一度 言う
彼は 十四の夏に 獅子を 背に背負った

かもめが 好きだ ....
定期入れから定期券が消えた
そんな話をかつて書いた
どんな些細なことにも顛末というものがある
発端は結果を生み結果はまた何かの発端となり
僕らの日常は限りなくその繰り返しだ
例えば僕らの誕生 ....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの



海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
重く湿ったセーターを
ぐずぐずとネットに干して
今日は
おしまい
          
あとはすべて
わたしの時間だ
思い出さなくてもいいことに
帰れる時間
          
 ....
 
(がたーん)汽車は
(がたーん)傾き 
(がたーん)桜の
(がたーん)花々弁は
(がたーん)はらはら
(がたーん)はらはらと
(がたーん)CHILLed 
(がたーん)CHILLe ....
夜更けにひとり目覚めていたり
残業のあと酒くさい終電にすわっていたり
まだ朝も暗い道を急ぎ歩いていたり
あるいは騒がしいファーストフードショップで
ふとお喋りがとぎれたり

そんなとき
 ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
やわなきの、皮膚に張りついて。
あざやくを、知らないように。

ぼくらいは、見ない。感じる。
ことを、知らない、視線。

ぬまくるを、知らない。
(他は流れる)
ように流れるよ ....
天井に頭がつきそうなあなたと
どてっ腹に穴のあいた私は
どこか浮かれた心地で手を繋ぎます
やがて日暮れて
子どもたちはそれぞれのミノに潜りはじめる
私たちも
アンゴラのマフラーを身につけま ....
知りすぎた人に
触れられるのが苦手です

違和感で
引きつる

わかるでしょう
わかってる

テリトリーは
侵害しないし
されたくもありません

知らない人がいいんです
知 ....
土くれの上で
ブクブクと肺をうごかして
息を吸う
息を吐く



それから
しらじらとした空気の中で小さくワルツをする
手はこう、角度はこう、小さく、チラチラと、

       ....
ヘッドフォンの耳の内側、ぐらりとゆれた電車では
わたしはとっくにバランスをとれないで
一本の細っこいろうそくに似せて
ずるり、とけていくふり

とけたろうそくの
土台はやっぱりケーキでしょ ....
男は書店で物理の参考書を買った。大学を卒業し就職して既に十数年が経っている。文系出の男にとって物理など縁遠いものであったし、特段の興味があったわけでもない。それでも男は物理の参考書を買ってしまった。「 .... いま私は激烈に機嫌が悪いのだが、これはパキシル切れのせいだと思われる。薬を切らしたのは私の責任であって、他の誰のせいでもない、などと書いてる場合ではなく、書くべきものはきっちり書かねばならんのだ。うう .... あなたが徐々にしなり
あなたの腕がしなやかに湾曲し始め
それが良いことであり
あるかのようにあなたの腕の湾曲を
私のここから私は俯瞰する

キトキト、糸の車
からまりほつれ
て ....

軽々しく
イズミヤで
千円のダウンを
買った

暗いのは闇でなく
僕の感応かなあ
建物
電線
いくら真剣なときめきを捕まえても
それが道すがらで
まあ
自信無いくらいで
 ....
こもんさんのおすすめリスト(556)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小箱のなかで- 青色銀河 ...自由詩505-2-4
ダヒテと世界- 嘉村奈緒自由詩2005-2-3
蒼イ春_/_9TEEN_the_Night- 虹村 凌自由詩7*05-1-31
「雨のはなし」_- キキ未詩・独白17*05-1-29
雪は送電線のように- 天野茂典未詩・独白305-1-26
空の果て- 自由詩305-1-26
靴底- たもつ自由詩505-1-24
its- 自由詩105-1-23
宮澤賢治に寄せて- 嘉村奈緒散文(批評 ...53*05-1-21
オフの野茂とぼく- 石川和広自由詩9*05-1-20
渋谷駅東口- ピッピ自由詩705-1-20
ぬるっこいサンプル- みい自由詩25*05-1-19
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十四の夏に獅子を背負った(即興)- 虹村 凌自由詩3*05-1-16
身辺雑記より(十)- たもつ自由詩6*05-1-13
白い音の手紙- 霜天自由詩2605-1-13
夜のソファー- umineko自由詩305-1-11
春の嵐- 渡邉建志自由詩4*05-1-10
目覚めよと呼ぶ声ではなく- 佐々宝砂自由詩405-1-10
十三月記- 嘉野千尋自由詩45*05-1-7
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断片- 蒼木りん未詩・独白2*04-12-30
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夜明けを束ねる、ろうそくをくぐる- みい自由詩5*04-12-25
- たもつ自由詩1204-12-17
松島やと猫語とパクリとボルヘスと- 佐々宝砂散文(批評 ...12+*04-12-10
湾曲- たもつ自由詩1004-12-9
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