すべてのおすすめ
{引用=
金色が ふる
まちがすこしずつ
つめたいもようをかさねた ゆうがたのこと
きみが
道路の真ん中で
おおきく手をふっている
さけぶ声はきこえなくて
きらきら ....
1. 春
春、あなたは出かけようとする
どこともしらない土地へ
夢見がちなあしどりで
窓辺から見送る人は
アップルティーを啜り
笑う
暗くなってきた
野原に霧が ....
なんでもかんでもわたしのてのなかに還ってこない、
立ち遅れている、最初から遠くにいるのだから、
むしろつきはなしている、遠のくように、仕向けている、
わたしのては、きみのて以外、握ることが、 ....
「祈りの消滅は
自立でも、怠情でもなくば
愛の成立でもなく
その他のすべてを
併せ持って言葉を流し
祈りの消滅は
すなわち、
....
オレンジ色の猫
今街角にしっぽが消えた
夕暮れに
月が雲を見下ろして
雲が街を見下ろして
街は猫を探さない
オレンジ色の猫
誰も探さないその猫に
....
大丈夫っスよ
地獄の入り口では
童貞と処女だった人間たちが
「どうせ死ぬんだから」って
日がなセックスしてるっスよ
....
{引用=明け透けな 夜の温度を 手ではかり}
*
{引用=
きょねんのわたしが
さくらのしたでそつぎょうをしているころ
まだはだざむいこうえんのベンチで
あなたは
またはんぶんに ....
しろいけいこうとうのしたで
あなたのはだはとてもすきとおってきれいにみえた
あなたのはだのふくらみやくびれをがいねんでなぞりながら
わたしはしずかにしゃせいをした
....
スターウォーズ〜シスの復讐〜でアナキンと師匠が悪の擦り付け合いをしているがこれはまったくナンセンスだ
ジェダイは暗黒面を恐れすぎる
そして恐れ「すぎる」ことにより逆に執着してしまっている
それが ....
気の早い春一番は 潮鳴りのようなおとを立て
町の上空をゆくのでした
「僕ら、結婚するかな」
彼が昨夜言ったことばが、洗っていたおさらから急に飛び出してきて、ひっこめるのに苦労しました。わたし ....
寂しさや悲しさや暗さのどん底にある人に届くのは歌だけではないのか。詩だけではないのか。悲しみの底に寄り添えるのはうただけではないのか。声だけではないのか。悲しみの人に寄り添えるのは悲しみの人だけではな ....
きっとめをつむっているうちに
文字はしずかに
みみのよこを抜けて
みずうみのように
空の低い
やさしい墓地のように
まっさらにひろがってゆく だろう
とうめいなかいだんが ....
放心ののち
あけはなたれた
まどのそとの
無意味な風景をみている
街に透明なやまいだれがふる
わたしのうえにもふってきて
今日もまたベッドからうごけない
イヌーチル パ ....
陽は 時折り射して 窓辺には秋の花を置いて
見ています
それは 低く通り過ぎてゆくので
花は おじぎをしては 見上げるのですけれども
丁寧に また おじぎをします
暮れてゆきます ....
{引用=冬}
一月
夢から覚めた
中世の僧たちが
山の僧院から
列をなして
出てくるところだった
杖を突きながら
歩いていた
暗く
葬列
そのもの ....
{引用=からだ
すこし熱くして
あなたは
立っていました}
だらしのない
ゆびさきがふれた
ちいさなしぐさで あふれてゆく浴場
朝が来て
また
あさのくる ....
伽藍の中にいて
私の指先を動かすのは
やっぱり私です
詩を書いたり
批評をしたり
バスの回数券を千切ったり
手首に爪を立てるのも
私の仕業です
なにより私は詩が好きなのです
....
わたのある夏の日の
火の粉とともに
野原の蒸気は渦をまく。
ぼくらは真赤です。
麦畑をすぎる
風になまえがあるように
瞬きもまた瞳。
ぼくらは真赤です。
さいきん
私をみつけます
なまいきで
じょうだんみたいな手足で
おもたいランドセルをゆらしてる
あなた
胸のまんなかのスイッチは
押したら たぶん
おたがいへんな音が出る
だ ....
あなたはよく熱を出して
自分できづかないでいるので
いつも僕は
こっそりとあなたのひたいをひやす
あなたがきづかないままで
また
まっしろな
あのベランダに 立てるように
....
{引用=
ねえ、でぶでぶ
神様は毛がないってホント?
みたことある?
ねえ、でぶでぶ
にがいって字書ける?
でぶでぶの字って
うさぎの耳で ....
マウンテンバイクでの帰り道、信号待ちで、あるいは走りながら、買ったばかりのICレコーダで録音する。そんなふうにして作品出来たのでちょっとアップしてみた。「だんだん」。朗読とかしたらいいのかもしれない。 ....
とっぽーん、とっぽーんとあるいていく。とっぽーん、とっぽーんと
あるいていく。やまおくのもみじ道。登下校のランドセル。とおくの
まちの散歩道。ときにはスキップで。ぐるぐる。ぐるぐる。しゃぼん ....
さんざめき、少しずつきえてゆくあなたの目に映るとうめいなちずをてのひらでよむ。ほほにながれるなまえをさがすように、丁寧なしぐさで紐を解く。なまぬるい、あめ、がらすにぶつかるたび、視界をぬらしてゆく。な ....
海辺の夜、わたしたちは畳の部屋で本を読んでいた。父と母はど
こかへ出かけていた。わたしは「太閤記」を読んでいた。母の子
供時代の古い本。兄と弟が何を読んでいたかは覚えていない。父
と母が旅館に戻 ....
あの頃、君に告げられなかったことを今
***
ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ
ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
ぼくらのまちにほりえもんがやってきたよ。
いろんな冒険と計算を乗せて。
勝つためにやってくるんじゃなくて利用するためにやってくる。
それをわかってて加勢するやつ。
つまらない中傷でつぶ ....
ささやくようにはいりこんだ季節は
坂の向こうで風をふくみ
かがやいている
いつも背中に手をふれ
たしかめながら
もうずいぶん歩いて
彼女の手には ひまわりが一輪咲 ....
出ない答え/突きつけられる結論
+
赤ちゃんが歩いている。右手。左手。右手。左手。右足。左足。
右足。左足。右、左、右、左、右左右左右左右左右左右左右左
右左右左右左右左右左右左右左 ....
私は1つを歩きます。人が全くいないと言ってください。
荒廃した草地。
彼らは、ギターを弾いて、しばしばダンス花を植えました。
その部族は来ました。
光り輝きます。(信号は垂れます。)ワ ....
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