チンピラだ
わたし
声がもう
濡れてる
夏の
アスファルト
熱い
マンホール
開けて
野良猫を
放り込んで
自分も飛び込みたい
人が恋しくて
誰かにしがみつきたい ....
はるはだと {ルビ赤色=せきしょく}は
愛したような西風を
ほむらのようにはんでいた
遠くには玄関が
歩きだされた叫びのように
かたむき倒れた墓石のように
日は駆け落ちて 落ちた慕 ....
いやおうなく そめゆくのです あかくあかく あなたのなかの 薔薇のぶぶんが
あたしのこと かなしいもののしょうちょうと おもわないでよと 菊がいいます
せんせんせんげつにさいてた桜のき、き ....
あなたは、
簡素な手順でわたしの胸倉を開き
匂い立つ土足
こればっかりは慣れないものです
その度に鮮やかに毟られる
あなたと遭難したい
篭って
香しき動揺が眼に見える位置で
わ ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
ラオウ「おまえの力はそんな程度か」
ケンシロウ「うふっ」と言いながら体が崩れる
(効果音)ちろりりーろーろー
画面には終わりと表示される。
しかし!
(リンが叫ぶ)ケーン
ケンシロウ「う ....
秋のあいだ
ひとり山に引きこもって
ギンナンギンナンって踊っています
つま先で立って
小さい冠をかぶって
麗しの八合目で
姫です
真っ赤に猛る裾を尻目に
ギンナンギンナ ....
エムと出会ったのは、ちょうど海の標識が立つ四つ角を曲がった交差点だったと思っているのは記憶違いなのかもしれない。御影石が欲しいというので三つ拾ってあげたところまでは、覚えているのだけれども、その先は ....
「長江ですか。
うちから電車で三日ぐらいです」
と中国からの留学生
遠いのか近いのかさっぱり分らないよね
例えるならば月
星々や太陽よりは近しく
雲よりも空よりも私た ....
私は、私を
君に伝えた 伝わった?
国道38号線へ
わからないことは
ますます増えてゆくけれど
信じていることは
これっぽちも変わらない
許せない許せない許せない
....
全ての女の子へ
王子さまは
かえるだったりするのだろうから
玉子さまだったりもする
当然、白馬になんて乗っていないし
スポーツカーなんか持っていないかと思われ
運転免許だって持っている ....
最終的に黄身と白身にわけられたら いいよ いいよ
鳥はつい、と滑空して えらい人がことわざを作る
色きちがいの対話だったね 一人と一つ ひそやかなひそか
もっとえらい市場
へんてこな行き道 ....
かのん、は、カンパイがすき
かのんのコップと、おかあさんのコップで、カンパーイ!
かのんのぎゅうにゅうと、おとうさんのビールで、カンパーイ!
かのんのおちゃわんと、おにいちゃんのおちゃわんで ....
眠ることは死に近い、君よ
僕の腕の中、泣き腫らした目をして、しゃくりあげる赤子
蒸し暑い夜のありふれた、それでいて、不吉なくらい真摯で痛々しい、寝ぐずり
君は運命にあらがうように手足を突っ張り地 ....
わたし
ごくつぶしの耳鳴り芳一と
反転した橋の下
こうもりみたいな夜を過ごす
森の、もっと森の方
ただのニレだったという屍が
糸を引いて地面に伏せるまでの時 ....
こもんさんのおすすめリスト
(556)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
チンピラ
-
チアーヌ
自由詩
11*
04-7-7
宵
-
高橋正英
自由詩
9
04-7-7
はないろのよる
-
miky
短歌
6
04-7-3
立春
-
嘉村奈緒
未詩・独白
38*
04-6-28
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』
-
川村 透
未詩・独白
35*
04-5-30
口口■_北斗の拳_VS_詩人_■口□
-
よだかい ...
自由詩
12*
04-5-18
ペチカ
-
嘉村奈緒
未詩・独白
19
04-5-13
やがてぼくらは輪郭のない自由になる
-
ワタナb ...
自由詩
12
04-4-21
東する水果てる東国にて
-
小池房枝
自由詩
5
04-3-7
君は国道38号線をゆく
-
サダアイ ...
自由詩
5
03-12-3
Someone_to_Watch_Over_Me〜全ての女の ...
-
サダアイ ...
自由詩
12
03-11-18
朝市
-
嘉村奈緒
未詩・独白
4
03-11-5
『かのん、カンパーイ!』
-
川村 透
自由詩
5
03-5-2
『Kiss・Kid・Kanon』
-
川村 透
自由詩
13
03-5-2
ニレ
-
嘉村奈緒
自由詩
13
03-4-19
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