いつか 海の生物たちが 陸に上がってきたらね、と 誰かがささやいた あれは、遠い過去の 想い出のさなか 想い出に繰り返された さざなみの中の誰か さざなみが声になって繰り返す 君の世界にも 深海魚たちが闊歩するんだ、と 僕は、眠っていた、その頃 さざなみと、オーケストラの狭間で ゆりかごに収まって なんて幸福だったのだろうそしてそれは未だに 罪悪感を感じるほどに継続されている