娘は気付くのが遅かった 医者は手遅れを家族に告げた
その日が長い闘病生活の幕開け
時を置いて たくさんの人 励ましを冗談交じりに笑いながら
付き添った父も母も明るく 笑顔交わしていたが
彼女は ....
はじめは、見えなかった。


 それはファインダーの外に
 つまさきの下に
 暗がりのなか
 輪郭さえ
 ないところにあった


それから、見ないようにした。


 それは地 ....
小さかった頃 祖母に怒られた
いつも優しい笑みを湛えた人だったから
びっくりして 本気で泣いたし
怖かった
祖母の存在は自分にとって大きくて
そこにいてくれるだけで安心できたし
甘えら ....
この間実家から電話があって、
ハイキングがあるから帰って来いという。
町内といっても田舎の町内は範囲が広いのだが、
その町内でマイクロバスに分乗し、
牧場公園に行くのだという。
なんやその牧 ....
ロック、とは

中途半端の極みである。
当てもなく靄を見つめ
少女は息を吸う

僕は沈黙を続けることしか許されない

取り巻く空気は新鮮すぎて
圧倒的な違いを要求された
それでも

僕は


少女とともにすることを決 ....
今を生きたい
二度と戻らない今日という日の
この一瞬一瞬を 全力で生きたい
時の波間に 命の輝きを刻み込みたい
  
でも 今を懸命に生きることで
未来が閉ざされてしまうのが私の病気
あ ....
うみがはてしなく
おもえるのは
あなたが
ひろいこころをもっているから

そらがあおく
みえるのは
あなたが
すんだこころをもっているから

あなたが
おしえてくれた
かぜのう ....
皆さんこんばんは。 

今日もわたくしは、認知症のおばあちゃん達と肩を並べて、
それはもうとけあっていましたよっ・・・! 

(どうせとけあうなら、
(もっと違う誰かとがよいのであ ....
目測でミリメートル
距離にしてセンチメートル

あの空を測るには足りないから


君とアイツと僕との距離を割り出そう
ズンズンズン
あ、ズンドコズン
ズンズンズン
あ、ズンドコズン

(ふたりで)
ズンズンズン
あ、ズンドコズン
ズンズンズン
あ、ズンドコズン

(三人で)
ズンズンズン
あ ....
もう外は真っ暗なのに

僅かな月明かりに


春の少しだけ暖かくなった風が

私を外に出向かせる



よく見ると
空には雲ひとつなくて



真っ暗だと思ったのに
 ....
1993年6月のある日、僕の中で鳴りを潜めていたアッケラ感が動き始めた。
僕はその頃、愛と喜びの実践に満ちた『教祖』となりつつあった。僕の内の忌まわしきアッケラ感からの誘惑だ。それは、若き哲学者の太 ....
 ボク女が大量発生したのは80年代前半だそうだ。

(1990年に海燕新人文学賞を受賞した松村栄子『僕はかぐや姫』は、「ボク女」が大量に生息している80年代前半の地方高偏差値女子高の文芸部が舞台で ....
水底にそっと触れると感情線が走っていて
僕の過去は沈むたびに息継ぎをしている
腫瘍のような実を実らせてる昼間の空気

(そうですか、から会話は始まって)

何も無いという事を研究し ....
きりつ
おはやうございます
ちゃくせき

そんなん言われても

わからへんし
あんたやっといてぇなあ
私に言われても
知らへんし
誰かに言ったらええやろ
そんな事
知らんでも ....
母さん、がんばれ

僕は背中をさすることしか
できないけれど
苦しい 苦しい
と言っているのに

母さん、がんばれ

それしか言えない
けれど

今になって初めて
言えること ....
見上げた空は雲が浮かんでいた

僕が君を見つめていても
たぶんきっと空は青色でしかないのだろう

高鳴りする鼓動は
空の色も変えてくれるのだろうか
だとしたら君は

笑ってくれるだろ ....
最近、
リアルに限らずバーチャルに限らず
どこにも情緒がないと感じる。

効率
生産
空虚
ニセモノ

朝から晩まで
頭を真っ白にする
虚ろを書き連ねた電波を浴び
人を馬鹿 ....
うそはきらいだが 時々 とても うそを つきたくなる。うそに 乾杯 。  わたしはときどきにおいを嗅ぐ。あなたの匂いがしたらチョット倖せ 。        今日はとっても嫌な気持ちになりました
とっても理不尽なことに出会いました
心は傷ついて、体は緊張して

頭はネガティブに埋め尽くされて
感情は無視されました

でも私には、それがどん ....
ねぇ、繰り返し伝えられるのならきみに届くように
ねぇ、きみにあえるのならもう一度
ねぇ、あのときにまよっていたのはきみ
ねぇ、目を伏せたのは
  ねぇ、

ねぇ、

ねぇ、ねぇ、幾つも ....
 以前から『海の見える街』という曲が聞こえてくると、私の頭の中でひとりの少女が勝手に歌を歌いだすのでした。

「好き 好き 大嫌い 心は移り気だわ〜♪」

「こら! やめんか! 俺だろお前!  ....
札幌発石狩当別行き学園都市線に六時頃乗る
制服を着たろくでなしの高校生には解るまい

春めいて雪も解けたアスファルト道を
車の流れも気にせずつるんで走る
単車乗りのぼんくら共には解るまい
 ....
蝶々が飛んでいて きれいな

掴まえにかかる やさしく やさしく やさしく

やさしく 掴まえにかかれば誰かが先に掴まえる あらっぽい手つきで

そんなのはたいてい 三つ数えてる間のはなし
本音を打つと手が震える
数え切れないほど作りかけのメールを消去した
距離があるから致命的で
はやく言わないとと誰かがせかす
お互い気づかないフリが得意
そうしないと耐えられないと知っている
 ....
セピアにかすむ水色に

静かな灯りはともるのに

そこにいたはずの私だけが

消えました

いえ

去りました

失ったものなどないのです

ふと

求めることやめたの ....
夜が色彩を放ちながら
あめふらしを待っている
鍵をなくされた僕は
近づいても遠ざかっても
同じ場所にいる

牛の頭骨をかぶった
悪魔が迎えに来るよ
君と同じ足取りとそのテンポ
ゆ ....
誰かの足跡が誰のものでもなくなって
行き交う人は無音の足音を響かせる
黄色と黄緑、とピンクの水玉が歩いていく
夜をつれて来る られつのまわらない僕は
這いずり回る僕とすれ違い明滅を繰り返し ....
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
幾つもの星が流れた朝[group]板谷みきょう0*07/5/3 12:25
反作用の風に吹かれてまほし9*07/5/3 6:38
おばあちゃん207/5/3 3:13
いのちweed &...2*07/5/3 0:40
魯#4[group]はらだまさる1*07/5/2 22:13
無垢零椅3*07/5/2 21:16
今 この瞬間を愛穂207/5/2 18:35
ありがとう乱太郎15*07/5/1 22:00
急きょ連載復活「 はっとりんは今日もゆく 」服部 剛4*07/5/1 21:59
三角定規零椅3*07/4/30 23:25
ズンドッコA-29007/4/30 2:27
春の夜蓮未1*07/4/29 21:47
幻想と真理の彼岸で板谷みきょう0*07/4/28 23:46
人称代名詞(中断中)A-295*07/4/28 16:11
髭剃り いろんな人間の平日ねろ6*07/4/28 9:47
大人の当番ねなぎ007/4/27 22:41
母さん、がんばれ乱太郎10*07/4/27 20:59
恋色の空零椅3*07/4/27 0:00
人は墜落するゼロスケ007/4/26 23:26
うそ 。 すぬかんなが...107/4/26 19:34
春の匂い と 。  007/4/26 18:52
独白1相良ゆう007/4/25 2:43
よぶん。2*07/4/25 1:42
妄想世界A-291*07/4/24 13:03
懺悔にもならない独白だけれど板谷みきょう0*07/4/23 22:32
頭でっかちたいにぃぼい...007/4/23 3:50
遠距離2暗闇れもん2*07/4/22 2:18
セピアにかすむ水色にmayaco107/4/22 0:50
逃避ねろ5*07/4/21 23:49
キリンと4*07/4/21 23:40

Home 戻る 最新へ 次へ
5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 

【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
0.1sec.