2006年8月26日

旅の話


そういえばカプセルホテルに泊まったというのも初めてで
なんだか蜂の巣みたいな感じを想像していて
まあ似たりよったりの感じで
にゃー、カプセルだー、ご ....
音の{ルビ角=かど}が
うなじに痛く
つづけて痛く
羽があるのに
飛び去らない
そうしているうち
背骨になった
そうしているうち
夜になった
羽音の絶えぬ
夜になっ ....
雨の日
命を手に
立ち止まる人の列
自分は
持っていない
自分は
歩く
上手く言葉を綴れないけれど

あいを届けてくれた、

あなたに

きみに。

どうしても贈りたい

ただ、ひとつの言葉。

“ありがとう”
海は黒かった。
私が港から見るとそれは海、というより、ただ誰かの巨大な血液の湖にいるような感覚を催した。
異様に粘り気があった。
それらがどろーり、どろーりと、ゆっくり呼吸するようだ。
腹の上 ....
逃げ場所は どこだ
酒かタバコか 男か女か

逃げ場所は どこだ
週末か未来か 妄想の中か


声をかけて張られるバリア
視線そらさないで ホント凹むから

そんなに僕が嫌いか ....
アウトプットとインプットは表裏一体だ。
排出されなければ装填されないし、
装填されるものがなければ排出も促されない。
その二項の循環で、世界や社会や人間や、
疲弊した客を無闇に迎え入れ ....
銀製の酒杯の中身が空になって久しい。
今となっては、かつてある人に注いで頂いた
“何か”の跡形すら残っていない。
私はある時、自分で酒杯を傾けて
それを捨ててしまったのだ。
あの頃は、すぐに ....
風に
揺られる
けして
折れることはなく
風に揺られる

しなって
しなって
狂ったみたいに
しなって

風のないとき
やわらかな光に
輝けば

大昔から伝わる
 ....
vis

aa vis er

samisu- misumisu donar-
ncha!
                        2. 顔

電車の揺れかたは
嫌いじゃなかった
外を流れる景色にはしゃいで
シートのうえで
ぴょんぴょん跳ねるたび
おとうさんに注意された ....
彼女はいつも
優しげに微笑んでいて
私はその向かいで
罪人のように俯いていた

明るい彼女を
羨みこそすれ
憧れはしなかったのは
私の感じる
辛さや悲しさを
なんでもないことのよう ....
現代詩フォーラムに参加するにあたりいくつかの作品を見て回ったのだが、なるほど現代詩に対して自分のように穿った考え方を持つ人間はむしろ少数派で、ほとんどの人々がそれぞれに独自の楽しみ方を模索し獲得してい .... 「人肌恋しくて、電話したの」

あなたは鼻で笑ったけど

口角を片側だけ上げて笑う

いつもの顔してるって わかってる

誰でもいいわけないじゃない

声聞きたくてさ ほんとに
 ....
ふわふわ雲の隙間から、
ほら、
痰汁が滲んでるよ。


渡り鳥の群れは、
澄んだ空気のなか、一羽一羽すかしっぺをする。
への輪番制だ。


まっかな朝日に、プルトニウム239を少々 ....
自由詩を書くに当たって一番初めに驚くことは自分の中の語彙の無さにだが、それ以上に驚く事がいくら思考を張り巡らせても今記すべき題材が見つからない事だ。これでも自分は趣味の範囲でだが創作活動にも手を出して .... 坂道 こがねいろ ころがる
くっ付きながら 離れ流れ
季節はそのくらいルーズに タイトに

輪郭を捉えた空のさかさま写真
素直すぎるほど無邪気に覆いかぶさって
なんでこんなんだろう

自分が自分じゃなくて
時間なんてすぐに過ぎてゆくのに
こんなにも穏やかすぎて

次こそは耐えられないかもしれない

負けられない

無理をして  ....
つらつらつらと
したためるように降りますので
真夜中、
ふとんの中より失礼して、私は両の耳で静かに拝見いたしました

お手紙は
窓や庭の木木いっぱいに長々と書かれてありますようで
これは ....
浮き沈み

笑って泣いて


一人芝居に明け暮れて
忘れてみたり
浸ってみたり


行き交う靴の音に
追いかけっこの背中
諦めかけて
見つめ直して
終わりのない波動

 ....
恋をしてしまった

あぁ 恋だ  これが恋なのだ

恋をしてしまった
ドキドキしてる

恋をしてしまった
えらいこっちゃ
僕には妻もいるというのに

恋をしてしまった
君じゃな ....
「ジギタリス・ブラン」


 
オラ、妙な病気になってしもうて、体があんまり動かん。
こう、だんだんにな、体が石みたいに固くなってゆくんじゃて。
もう、治らんそうじゃわ。
やれやれ、 ....
ひとしずく
感じる体温に赤らめる
小さくも力強い様相


白い華、ひらり
舞うころには地上の衣となり
還りを待つ温もりと化す


ひとしずく
染まるは心
幾通りもの模様に揺れ
 ....
あたしの傷口

なめてみて

きっと
すごくしょっぱいよ

塩がたくさん
塗りこまれてるから
公園で野良猫と遊んでゐたら、見知らぬ爺さんから声をかけられた「こんにちは!」
軽く会釈だけ返すと、満面の笑みを浮かべながら、また「こんにちは!」
孫と思しき青年が、私に何度も頭を下げてゐたが、爺さ ....
昔から、そう

私は女の子ではなくて
何を言われても平気で
男と同性感覚で一緒にいる

本当はそうではなくて

女の子になりたかった
ずっと我慢してた




 ....
―――水脈と暗殺のためのエチュード
{引用=
 「水脈」

蛙たちが、並列させられ
陽光を反射しながら追いかけてくる
眉間とこめかみの、土色とゴールドの表皮上で
古い汗は、不規則にぼくら ....
弦の錆びたかわいいギターは
今も部屋の隅で無抗力なまま
あたしの声は小さく
でも幾分か端正に響く
少し、寒さを思い出させるあの感覚
甘ったるいホットチョコレートは
少しずつ温度を失っていく ....
あかいあかいいちご味
提灯に照らされあかいのか
キミと手を繋いでいるからなのか

みどりにすきとおるめろん味
夏の海にも似たこころ
私たちはまだあおいあおい

きいろくひかるれもん味
 ....
                        1. 雨

そういえば一度も
バケツをひっくり返したことなんて
なかったと思う
ああ
冷蔵庫を窓から投げ捨てた
ことがあった
そんな雨が ....
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
葦間さんの旅日記その4mizu K307/10/9 5:54
ノート(羽夜)[group]木立 悟107/10/8 22:51
ノート(雨の日)[group]107/10/8 22:49
あい見崎 光2*07/10/8 22:29
私は鯨の骨になる。皆川朱鷺1*07/10/8 22:27
どこに手を伸ばせば繋がる手があるんだろう北大路京介10*07/10/8 21:37
壁の日付007/10/8 17:29
銀杯白寿007/10/8 2:32
ススキよ、ススキ美砂3*07/10/7 22:17
mecha___007/10/7 22:12
[group]アンテ307/10/6 23:18
彼女はいつも優しげに微笑んでいた亜樹207/10/6 22:24
独白2風見鶏007/10/6 19:29
堂々巡りまりも2*07/10/6 1:03
キリン未詩ひろっち1*07/10/6 0:07
独白風見鶏107/10/5 20:08
心成し唐草フウ2*07/10/5 16:41
桐野晴307/10/5 15:23
雨つづりフクロネヅミ15*07/10/5 12:01
桃色蛍光ペン見崎 光307/10/4 22:27
恋をしてしまった北大路京介6*07/10/4 22:17
ジギタリスピクルス10*07/10/4 14:21
もみじ見崎 光207/10/3 22:52
結晶風音3*07/10/3 19:50
おーい中村君三州生桑407/10/3 7:23
桐野晴107/10/3 7:20
kirameki[group]はらだまさる10*07/10/3 1:06
thom holicかのこ307/10/3 0:24
なないろのあめ零椅7*07/10/1 21:22
[group]アンテ8*07/10/1 0:29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 

【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
0.11sec.