VOX hallの底辺に座り込めば
世界は三つに分かれていた
そとと、うちと、むこう

うたの隙間から光を浴びて
メガネのフレームを
ぐしゃぐしゃに歪めたくなった
飛び込んでくる音も色も ....
雨が降っている。

たった一人で行った美術館の帰り道とか
「黒い雨が、ストロボをたいて、あ、あ、消えていく」とか、そんな
(暗い記憶や雑音などは)補正しなければ
(だから、暗い記憶など)補正 ....
僕が2年間弱住んでいたのはアメリカの田舎町で、娯楽と言えばバーへ行って酒を飲むことくらいしかなく、車を少し走らせれば見渡す限りの麦畑、そんな場所だった。町には線路が一本走ってはいるものの、貨物電車が通 .... 最悪と最高が互いに主張し合って
あたしの心をとらえて離さなくなる
このまま何処までも行ってしまいたいと
願っていた、今も確かなことはただそれだけ

そして一枚の画が拡げられる
この夜を伝う ....
短く撓んだ橋があり
歩いても歩いても
向こう側につかない
ひとつの巨きな魚の影が
川底の蒼い建物に落ち
頭でもあり尾でもある尾が
無数の泡の影を束ねている



吼え声 ....
おとなしい人
でも親友の前ではよくしゃべる人

嫌われる人
でも好かれる事もある人

天然ボケな人
でも仕事はきっちりこなす人



人ってどんな人?
言葉で定義する度に矛盾が ....
  若うして死をいそぎたまへる
  母上の霊前に
  本書を供へまつる

           種田山頭火句集『草木塔』序文

 山頭火は十一歳の時に母親を亡くしている。自殺だったそうな。 ....
帰り道が
どこにも
繋がっていなければ
いい

口笛は
誰にも
聴こえなければ
いい

信号が
ずっと
青のままだったら
いい

買ったばかりの
スニーカーを
居酒屋 ....
熱く焼けたアスファルトの上に仰向けになっ
ていると、自分がいかにやわらかい生き物な
のかということを思い知らされる。上空を横
切っていく六機の戦闘機が薄い影を落として
いく。羽ばたかない渡り鳥 ....
良かれと思った行為を、責められる。
これほど孤独を感じる事は無い。
  人が

  生きて教えられ




  死して

  教える存在なのだと

  するならば




  私には

 ....
地下鉄のホームで
女子高生がケータイで喋っている
と思ったのだが
よく見てみると 女子高生のように見えたのは
等身大の女子高生型ケータイストラップで
空中に浮いたケータイからは
小さなノイ ....
 どうしようもなく不自由で
 どうしようもなく縋るものに縋って
 どうしようもなく飢えていて
 どうしようもなく自分を殺してきた


(絶対的な値が欲しいと努力した、誰もが認める値 ....
あたまを壁におもっくそ
あたくしを あたくしを 殴るのです
そう あたくし あたくしであるから
      







 ....
雑草に毛が生えて
前の心臓はできた
頭を後ろにグンと反らす
自分で反らしたつもりが悪女の引っ張りであった

心臓が、前の男とセックスした
明日
50人死ぬ
あたし
 ....
あさはかやね、あさはかやね、

ほんまに、ウチが惚れると思っとたん

ほんまに、ウチが泣くと思っとたん
それは孤独な死であった
ハエが卵を産みつけ、蛆がわき、そいつらがまた蝿になって卵を産みつけた
それでもまだ、躯には肉が残っていた
それは孤独な死であった

妻を娶らず、子を成さず、誰も殺さな ....
ゆっくりと水位が下がる速さで
湯船の底に
夜がすいこまれていく
排水溝を通り抜けた夜が
ひんやりと
海まで流れて
水面で
光とすれ違った。

その
速度を捕まえて
ポケットに ....
(おしえて
 
そっとめをとじるだけでは
 くらやみのうまれるまえになってしまうから

 もうすこし おかおのみえるばしょで
 やさしく すいこんでほしい

 こどもだとおもっても
 ....
ぼくは勉強ができない
   山田詠美 著 を読んで


ぼくは勉強ができない

うん、僕もできない
別に困ったことはないような気がする
しいていえば
「この問題、 ....
世に「スネ夫」がいるなら順番で行くと「死ね夫」もいるはずで、「スダレマン」みたいなのが塩をかけるとシューーーーッて小さくなって結局ナメクジだったね、と大団円。

 ....
涙がいっぱいあふれたせいで、笑っているのに、君の顔はまっくろだ。

こんなきたない笑顔は見たこと無くて、君の泣き顔はとても退屈だ。

ありふれた未来に触れることなく、途中下車して、手を振った。 ....
私が育った家庭は

彩りの足らない

塗り絵の様な家庭でした






野球ファンだった父から

野球選手になる夢を ....
その重さは
平等ではなかった
がしかし、
下に位置しようと
劣と評されようと
充分に重く、
尊ぶべきものだった
胸がつかえるような
泣き出す寸前みたいな
ぐるぐる回るくすぶりに
95%くらい持っていかれたから
そのままひとりになってしまいたかった

掛け布団をかぶって
端っこを全部なかに引き入れた ....
(あいしてるについて

ゆりかごに乗せて寝かせてみたり
バギーでおとなしく座って
目玉の病院
待合室にて。
おしゃぶりがいらなくなった 季節
こいしてるとのちがいを探すこと
いみのない ....
月は少しずつ
地球から離れているそうです
でもそれは別れの暗示ではなくて
ちょうど良い距離を探っているんだそうです
そして正しい距離になるとき
地球の自転と月の公転が一致して
月は一定の位 ....
 すごく手の小さな人だった
 少しささくれていて
 手比べをすると僕の第二関節ぐらいしかなかった
 職人の手だった
 大きな手なんて意味がないよ
 とか言われて
 おれの手だとね、細かい作 ....
?.
 
薬指に光る
誓いを灯した永遠は
二人の瞳を受けて
更に輝きを増す
 
同じ息を吸う
それだけの動作に
共有された時間を探しては
また
光を灯して
 
 
回り続け ....
見上げれば



わたしの空
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
8/11しゅう107/8/12 1:10
シャッターとタランチュラ結城 森士3*07/8/12 0:14
帰国して思ったことtibet107/8/10 19:36
歌姫かのこ107/8/10 16:40
ノート(橋)[group]木立 悟4+07/8/10 16:04
二条 敬007/8/10 12:11
『草木塔』序文A-291*07/8/10 1:19
今夜、浄正橋あたりで大覚アキラ407/8/9 20:12
バナナフィッシュ207/8/9 18:24
無題影山影司107/8/8 19:56
【 遺愛 】 - 教え -豊嶋祐匠007/8/8 13:34
dumb大覚アキラ607/8/6 18:11
いつかの値ドロップ207/8/6 11:14
山内緋呂子207/8/6 10:18
心臓に輸血5*07/8/6 10:13
あさはかやね殿上 童1*07/8/6 0:46
_rabbit...207/8/6 0:38
ポケットに速度もろ407/8/6 0:14
夜中唐草フウ8*07/8/5 20:20
課題図書感想文  ぼくは勉強ができないアイバ シュ...107/8/5 19:41
死ね夫山内緋呂子107/8/5 9:45
笑顔花丸ぺけ007/8/5 3:10
【 アダルトチルドレン 】豊嶋祐匠2*07/8/4 16:58
つぶやきFUBAR7*07/8/4 4:53
真夜中だからポッケ1*07/8/4 3:56
夜中唐草フウ6*07/8/3 16:27
七味とうがら...3*07/8/3 14:59
小さい手たにがわR207/8/3 12:46
半年と一ヶ月のために山中 烏流307/8/3 1:09
殿上 童3*07/8/2 23:29

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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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