郵便受けに
ときどきは
うれしくないこともない便りが届いている
待っていたものではないけれど

一番欲しい手紙は
決して来ない
相手はもう
亡くなって随分と久しい

もしもらえたな ....
ことばは
言の葉で良かったなぁと思っている

言の歯だったりしたら
虫歯になったり
何かに齧りついてしまったり
いろいろと痛そうだ


という文字は
漢字は
他にも沢山あるけれ ....
ユルカ クラヤミカ
カタイタヤ アマタ
ニンジンヌ ヒチャイ
チユヌ ヒチャイ
{引用=夜か暗闇か
語りたい数多
人間の光
千代の光}
アリヤ ニヌファブシ
ナチカサン ヒチャイ
 ....
昔、花屋にマツムシソウがあって驚いた
街で会うとは思っていなかったから
タカネマツムシソウそのものではなく
スカビオサか何か園芸品種ではあったのだろうが
風に揺れながら山に咲いているはずの花だ ....
廃園なんてない
庭はいつもそこにある

木の国
虫の国
蟻の国

幾つにも幾重にもひとつに
空のもと
風の中
ひとがいなくても
いなくなっても

おかえりという言葉が
時々 ....
  
青い薔薇の花の実は何色だろう

仙石原ノーストリリアの羊たち

東雲にオリオンと冬の大三角

夕焼けが夕映えを連れてやって来た

栗、クルミ、君らの双葉は分厚かろう

ウデ ....
世の中は常にもがもな渚漕ぐ一反木綿の綱手かなしも

御垣守衛士のたく火の夜は萌え昼は消えつつものをこそ萌え

憂かりけるひとを初瀬の山おろしよ禿げし彼とは思わぬものを

わたの原漕ぎ出 ....
{引用=題名だけの詩のスレッドより、
六月生まれの題名たち六年分から抜粋。
もしも、お使いになりたい方は基本的にはご自由にどうぞ。
言葉たち、ここに囲い込んでいるつもりはないので、
題名として ....
{引用=始まりは、題名だけのスレッドではなく題名だけの詩のスレッドでした。ですから本当はこれ、あやめ月生まれの題名たち、ではなくあやめ月生まれの詩たち(題名のみ)なのです。
スレッドに書き込まれる方 ....
コチドリが呼びに来るチチチこっちだよ

午前五時オオカナダモはまだつぼみ

新しく朝日に光る蜘蛛の糸

降交点目掛けて月が駆け下る

大気圏光学現象コンテスト

薄雲をものともせず ....
蜘蛛の仔を風に散らせよラプンツェル

ベレニケの髪の毛あふれて銀河かな

ラプンツェル オオミズアオの繭を編む

ラプンツェル オオミズアオの繭つむぐ

そよ風がそよ吹くたびにネムの花 ....
この空を知っている
この空の青さを憶えてる

台風が洗っていったんだね
空の低いところを
いつもとは反対向きに走っていく雲たちがいる
空の高いところでは
動かないように見えていても
そ ....
ひとでなしという生き物がいる
海に棲んでいる
ヒトデによく似ているけどヒトデとは違う生き物
だからヒトデナシ

ひとでなしという樹がある
梨の仲間だが咲くとき花びらの大きさが少しずつ違う
 ....
光あれ暗闇もあれビッグバン

天津キツネ二尾を伸ばして駆け抜けた

二億年メリーゴーラウンド銀河系

「アミノ酸あれ」そう云って海に陽が射した

「午後の恐竜」地球カレンダー閏秒

 ....
始まりのながしそうめんひとすじの流れを開いた歌を覚えてる

水面へとそして空へと浮かび出たばかりのように濡れた満月

ぽっかりと伐りひらかれた森の中ヤブラン静かに工事を待ってる
 
なつか ....
{引用=はみだし題名だけの詩のスレッド、2005年から2009年の四月の分。
「元ネタは無数にあります。」
主には本を、長短軽重ここ七、八年、年に二百冊余読んでましたから。
書き手は自分が今まで ....
春の海子猫ほどある{ルビ雨虎=アメフラシ}

柔らかな果肉の真紅いちご狩り

カンカン石小網代神社に摂津から

スナフキン桜とともに北上する

ニョロニョロは葉桜とともに現れる

 ....
温排水全戸に無償で給湯し緑地は野鳥に解放しよう

議事堂と皇居を残せば貧乏人だけ残された街にはなるまい

避難円もしお台場を中心に二十キロなら何百万人

避難円もしお台場を中心に二十キロな ....
{引用=今やすっかり「題名だけのスレ」として定着?し十一回目のターンも満ちつつある「題名だけの詩のスレッド」。その「題名だけの詩」のスレッドが設けられた経緯/きっかけ、についての話があったはず、とずっ .... {引用=題名だけの詩のスレッドより、二○○三〜二○一○の師走、十二月分から百七十四ほど選抜。あ、何方か数え間違えてるのに気が付かれましたなら教えて下さい。言の葉の海から掬い上げた言葉たち、題名たち、再 .... {ルビ一昨日=おととい}が日蝕でした今日細い月を探すと見えていました

カラス座が見える春には懐かしく地平線下の星々を思う

花たちの静まる気配に何事かと思えば空に月浮かび来る

向こうか ....
{引用=題名だけの詩のスレッドより、二○○四〜二○一○年の三月分から百五十弱抜粋。多分、途中で数え間違えていなければ。
あくまでも「題名だけの詩」であり、「お題」として投稿したものではありませんが同 ....
{引用=題名だけの詩のスレッドより、
二○○四〜二○一○年の二月分から百五十前後抜粋。
多分、途中で数え間違えていなければ。}

「シュークリームのアップリケ」

「自然と歌と適者並存」
 ....
お花屋さんがなくなっちゃった
お花屋さんがなくなっちゃった

いつも見ていた花屋さん
アパートの二階ベランダの
向かいのスーパーの駐車場

歩いて行けた花屋さん
白いビニールぶくろが見 ....
あら、雪ね。今年最初のヒヤシンス
 
この道のトップノートは沈丁花

ふんわりとパニエのおしりカイツブリ

自販機の青を覆うほどミモザの黄

ヒメコブシそろそろ秘めきれなくなった?
 ....
ボツリヌス菌がポツリと呟いた。僕、ボツリヌス。ポツリじゃないもん。

白鳥の王子の翼を手まくらに金の梯子をほどく娘子

ビロードのつぼみは輝くモクレンの裸体のための毛布だそうです

その彼 ....
山笑う数多のはだか椿の湯

梢にて野鳥のふりですずめチュン
 
冬型の気圧配置の大海嘯

屋上屋さらに重ねて霜柱

一日を終えて夕日に沈む富士

土曜日は身のうちに海をいれに行こう ....
吹雪いてた処も多かろ、此方ではこれが初雨。静かに優しく。

舞い上がった正月埃をほんの少しほんとに少しの雨が鎮める



恋人は何かの匂いのひとがいい焚き火の匂い潮風の匂い

失くした ....
シロカニペランラン金の盞
コンカニペランラン銀の台
いつからこの国に咲いていたのか君たち

室町の頃に記録があったというのは聞いたけど
数百年前からか

では数千年前には
数万年前には ....
 月間公募ガイド、という雑誌をご存知でしょうか。電子メディアとしてもあるようですがまずは紙媒体、自治体や企業がやってる各種標語や川柳・俳句から小説・小論文までの色々文学賞やキャラクターデザインや曲や写 ....
小池房枝(224)
タイトル カテゴリ Point 日付
立冬砂時計自由詩411/11/14 21:48
言の葉自由詩311/11/11 20:01
琉歌二首伝統定型各 ...4*11/11/7 16:29
鉢植えのフロンティア自由詩311/10/26 13:08
庭にはいつも自由詩811/10/6 20:24
長命な九月[group]俳句1*11/9/8 19:46
うそ百人一首短歌111/9/1 17:38
蝉羽月生まれの題名たち06[group]散文(批評 ...1*11/7/13 21:37
菖蒲月生まれの題名たち05[group]散文(批評 ...0*11/7/13 21:37
ジュライシック公園[group]俳句3*11/7/11 21:39
みみず水無月[group]俳句2*11/7/11 21:39
この空を知っている自由詩6*11/5/30 13:48
ひとでなし自由詩8*11/5/25 22:18
ゴースト、たぶん五月の幽霊[group]俳句3*11/5/24 22:36
卵みたいな卯月[group]短歌4*11/5/17 20:03
卯花月生まれの題名たち04[group]散文(批評 ...1*11/4/25 20:14
天晴れなエイプリル[group]俳句2*11/4/11 23:33
トーキョーの電気は今後はトーキョーで原発しよう地価も下がろう短歌5*11/3/22 10:12
太郎月生まれの題名たち01[group]散文(批評 ...1*11/3/10 20:00
弟月生まれの題名たち散文(批評 ...1*11/3/9 23:55
生えて来ていた弥生[group]短歌2*11/3/2 23:57
夢見月生まれの題名たち03[group]散文(批評 ...1*11/2/23 23:57
梅見月生まれの題名たち02[group]散文(批評 ...2*11/2/23 23:57
お花屋さんがなくなっちゃった自由詩411/2/18 14:20
あらうんど如月サウンド[group]俳句2*11/2/7 23:50
時のこちら側のフェブラリー[group]短歌2*11/2/7 20:20
アバウトに睦月[group]俳句1*11/1/31 21:21
睦びあう睦月[group]短歌511/1/17 23:58
水仙月の一月自由詩4*11/1/12 23:34
とっとと落選したい公募応募らいふ。散文(批評 ...910/12/19 19:50

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